ソニーのAndroidスマートフォン「Xperia XZ1 compact SO-02K」を、普段使用する携帯電話機として少し前から愛用しています。
僕はスマートフォンに限らず携帯ゲーム機でもそうですが、ハンドヘルドデバイスをできるだけキレイに、そして落下時の衝撃などに起因する故障から少しでも免れたいという思いから、本体を保護するケースを普段から使用するようになりました。
そういった理由から今回も保護ケースを購入することにしたのですが、ケースにも様々な種類があって、さらには1機種に対して様々なメーカーが対応ケースを発売しているのでその数は相当数のものに。そこから宝探しのように自分好みのケースを探すのも楽しいと感じる反面、選り好みするのも意外と一苦労だったりします。
これまではシリコン素材だったり、手帳型ケース、携帯ゲーム機ではプラスチックケースを使ったことがあるのですが、TPU素材というのは使ったことがありませんでした。ということで色々と考えた結果、今回はTPU素材を採用したスマートフォンケースを使ってみることに決定!
エレコムの「PD-SO02KUCTCR」というTPUケースを購入してみましたので、実際に手に取って使ってみて分かったこと(特徴、メリットとデメリット)を、レビューという形でまとめておきたいと思います。
TPUケースの特徴
色はクリア(透明)が多い
画像検索などを使ってTPUケースを調べてみたところ、色についてはほぼクリア(透明)が一般的のようです。クリアなら無難で奇を衒わないし、お使いのスマートフォン本来のデザインを損なわないのもいいと思います。
中には色が付いていたりキャラクターが印刷された物も一部見かけましたが、数はあまり多くはないように見受けられました。
曲げられる
TPUケースの特徴のひとつとして挙げられるのが「曲げられる」ということ。触ってみると丈夫な硬さの中にも弾力性があり、手で軽く握るだけで曲げることができる柔軟性を持っていることが分かります。
普段遣いにおいてケース単体にヒビが入ってしまったり、割れてしまう恐れは少なくとも初期の段階ではなさそうです。
また、スマートフォンをケースに装着したり外したりするときに、本体を傷つけてしまうことはないでしょう。
スマホの各種機能はケース装着のまま使用可
電源や指紋認証、音量調整、イヤホンの差し込み、USBケーブルの接続といったスマートフォンの外側に備わっている機能はケースを装着したままでも使用可能なので、ケースを脱ぐ機会はあまりないと思います。
これはTPUケースに限らず、大体どのケースでも同じことが言えるでしょう。
グリップ感が高いのでしっかり握れる
以前と比べても最近は落ち着いたように思えますが、スマートフォンは薄いのが正義みたいな風潮があるのか、新しいモデルが出る度に厚みが薄くなっていったように思えます。
僕自身の経験だとASUSの「ZenFone 3 MAX ZC553KL」を裸のまま持ったときに、それまで使っていたスマートフォンと比べてその薄さに驚くと同時に、さらには丸みを帯びたデザインのせいか、手の平で滑って落下させてしまうような慎重な扱いを強いられる思いをしたことがありました。
SO-02KはZC553KLほど持ちにくい感じはありませんが、TPUケースを装着することでグリップ感が明らかに増強。自転車や自動車のハンドルを握ったときに手が滑りにくいのはグリップのお陰ですが、それと同じでTPUケースを装着したスマートフォンを握ったときの安定感は確かに感じられました。
メリット
TPUケースを使ってみて、僕が感じたメリットをまとめています。
ケースの脱着が容易
ケースを装着したままでもスマートフォンの各種機能がそのまま使用可能。一度装着すると外す機会は少ないと思いますが、ゴムのように柔軟性に富んでいるのでケースの脱着が容易。それでいて傷が付く心配は殆どありません。
グリップ感が増すのでしっかり握れる
グリップ感が増すことでしっかりと握れるようになるのは大きいメリット。余程のことがない限り、手の平で滑ってしまうことはなくなるはず。落下させてしまう心配も減るでしょう。
衝撃に強いので落下させてもケースが割れる心配がない
実際に地面に落下させたことはありませんが、万が一落下させてしまっても、落下の衝撃はTPU素材が吸収してくれるのでケースが割れてしまうことはないでしょう。
熱はこもるがスマホを直に持ったときと比べて熱さが和らぐ
実験的に3Dベンチマークを走らせてスマートフォンに負荷をかけ、ある程度の熱を持たせたタイミングでケースを外してみたところ、スマートフォンの背面部分が触れるのを躊躇うくらいに結構な熱を帯びていました。
ケースを付けているときはほんのり温かいくらいだったので気付きませんしたが、どうやら手に伝わる熱をケースが和らげてくれていたようです。
ケースを付けることで熱がこもるのに違いありませんが、例えばゲームをやると本体が熱くて持てなくなるような場合には、TPUケースがその悩みを解決してくれるかもしれません。
手帳型と比べると使用感は快適そのもの
SO-02Kとは別に現在進行系で手帳型ケースにもお世話になっているので、手帳型ケースのメリットは理解しているつもりです。
しかし蓋を開く動作が必要だったり、カメラを使うときに蓋が邪魔だったりと何かと蓋に気を取られることが多く、これが結構ストレスに感じることもありました。(あと手帳型はちょっと重たい気もします)
やはり手に持った瞬間にサッと使えるのは快適そのもの。両者の快適性の評価においてはTPUケースに軍配が上がるでしょう。
デメリット
TPUケースを使ってみて、僕が感じたデメリットをまとめています。
オシャレなデザインが少ない
特に女性だと、スマートフォンケースに見た目の可愛らしさやオシャレなデザインを求める方は多いと思いますが、どうやらTPUケースは透明色のクリアが多いようです。
衝撃の加わり方によっては画面にダメージが及ぶ
TPUケースの不安要素のひとつが手帳型のように蓋がないということ。快適に使用できる反面、画面が剥き出しなので、万が一落下させてしまっときに、衝撃の加わり方によっては画面にダメージが及ぶ可能性があります。
色が黄ばむ可能性がある
個人的に最も大きい不安要素が、色が黄ばむ可能性があるということ。TPUケースを眺めたときに、「あれ?これもしかして将来的に色が黄ばむんじゃないかな?」と疑問に思ったので調べてみると、どうやらTPUケースは経年劣化により、色が日焼けしたように黄ばむ可能性があることが判明。太陽からの紫外線が天敵とのこと。
僕はまだ使い始めてから日が浅いので大丈夫ですが、使用期間が増すに連れて元々はクリアだったケースも色が段々と黄色く変色してくる恐れがあります。スマートフォンもケースも年単位で使用する方が多いでしょうし、人前で黄ばんだケースを出すのは嫌ですよね。
色が黄ばむというのはTPUケースの大きなデメリットと言えるでしょう。解決策としては、交換用の予備のケースをいくつか備えておくと良いかもしれません。
その他
これは僕が経験したことではなく本製品のパッケージに記載されていた注意事項になりますが、合皮などの樹脂材製品に接触させると色移りする場合があること。また、カメラでLEDフラッシュを焚いたときに光が映り込む場合があるようです。
念の為、ケースを付けたままフラッシュを焚いて写真を撮影してみましたが、フラッシュの光が写真に映り込むことは確認できませんでした。
エレコム以外はどうなのか、クリア以外はどうなのかは不明ですが、少なくとも僕が使用しているエレコムのTPUケース(クリア色)ではこういったことが起こる可能性があるようです。
まとめ
以上、スマートフォンのTPUケースの特徴と、使ってみて感じたメリットとデメリットの紹介でした。
TPUケースを使ってみて感じたいちばんの魅力は、やはり”握ったときの持ちやすさ“、これに尽きると言っても過言ではでしょう。
人それぞれスマートフォンのケースに求めるものは異なるでしょうが、見た目の外観を損なわず、手に持ったときの安定感を求める方にTPUケースをおすすめしたいと思います。