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スマホの5.5インチは大きい?片手で操作できるか検証してみた

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こんにちは!管理人のノリィです。この度、手持ちのスマートフォンを機種変更することになり、ASUS(エイスース)から発売中のスマートフォン「ZenFone 3 MAX」を購入しました。

ZenFone 3 MAXは細かく言うと「ZC520TL」と「ZC553KL」の2機種が存在していて、僕が購入したのは後発に発売された「ZenFone 3 MAX(ZC553KL)になります。2017年4月に発売されているので、この記事を書いている2018年3月現在では約1年前の機種になりますね。

ミドルレンジクラスの性能なのでスペック的には決して高くはないですが、長時間駆動を売りにした4,100mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、外出中にバッテリーの減り具合を気にする心配が少なくなることが決め手になりました。

そして、ZC553KLは僕にとって初めてのSIMフリーのスマートフォンであり、5.5インチという、これまた初めての画面サイズになりました。

これまでお世話になったのは、2011年12月にドコモから発売されたシャープの「SH-01D」という機種で、実に6年以上もの月日を共にした相棒とも言うべき存在でしたが、通話とメールさえできれば十分といった使い方であっても、さすがに色々と厳しい部分が出始めてきたのが今回新しいスマートフォンを購入した理由になります。

このSH-01Dで使っていたFOMAのSIMカードをZC553KLに装着し、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)で、MVNOのSIMカードと組み合わせて使用する予定です。

Amazonで購入したので家に届くまで実物を目にできなかったのですが、気掛かりだったことのひとつに、5.5インチという画面の大きさがありました。SH-01Dは4.5インチだったので、5.5インチのZC553KLでは1インチ大きくなったことになります。

SH-01Dでも片手での操作はなんとか可能といった感じだったので、ZC553KLでは基本的に両手を使った操作になるだろうという考えはありましたが、実際に自分の手で触ってみて初めて気付くこと、感じる魅力もきっとあるはずです。

そこで当エントリーでは、4.5インチと5.5インチの比較、それぞれの片手での操作性、5.5インチの良いところなど、僕自信が5.5インチのスマートフォンを手に取ってみて感じたことを記事にまとめておこうと思います。ZC553KLに限らず、5.5インチのスマートフォンを購入予定の方に何か少しでも参考になれることがあれば嬉しいです。

ちなみにスマートフォンは5.5インチクラスになると、業界的には「ファブレット」とも言うらしいですね。「Phone」と「Tablet」を組み合わせた造語で、5.5インチから7インチくらいまではそう呼ぶんだそうです。スマートフォンとタブレットの中間的な存在がファブレットなんですね。

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4.5インチと5.5インチの大きさを比較

機種名 ディスプレイ 横幅 縦幅 解像度
SH-01D 4.5インチ 65mm 128mm 1280×720
ZC553KL 5.5インチ 76mm 151mm 1920×1080

左が4.5インチ(SH-01D)、右が5.5インチ(ZC553KL)です。そして表にあるのが、外見についてのスペックを比較したものになります。

こうやって並べて比べてみると、ZC553KLはSH-01Dがちょっと背伸びをしただけでサイズ的に大差は無いようにも見えますが、「片手で操作できるか、できないか」の境界線が丁度この辺りなんだと思います。

スマートフォンではこの僅か1インチの差が、使い勝手に大きな違いを生むようです。

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片手で持ったときの操作性

ここでは、4.5インチのSH-01Dと5.5インチのZC553KLを、それぞれ片手のみでの操作したときに感じる、手の印象を書いています。

4.5インチ

僕の手だと4.5インチのSH-01Dを片手で持ったときに、手にすっぽりと収まる丁度よい大きさでしっかりと握ることができ、親指だけでスクリーンのほぼ隅々までをカバーすることができます。

しかし初めて触ったときは、スマートフォンそのものが大きすぎるように感じてなかなか思うように扱うことができず、自分の手の平にまったく収まってない印象がありました。

SH-01Dが発売された2011年当時はスマートフォンが日本で出回り始めた時期で、僕も流行りに乗ってガラケーから乗り換えたのですが、ドコモショップで購入したときに担当してくれた人が、「スマートフォンは使いにくいからガラケーに戻しましたよ。」と言っていて、それを聞き不安な気持ちになったまま購入してしまったのですが、購入当初は正直扱いに慣れなくて、「買うのを失敗したかな。」とちょっとだけ後悔したことを今でも覚えています。サイズのみならず、フリック入力とかAndroid OSが初めてだったことも大きかったですね。

でも次第に扱いにも慣れてきて、今ではもうガラケーには戻れないし、4.5インチでは逆に小さいような印象を持つようになってしまいました。慣れって怖いですよね…。

5.5インチ

こちらは5.5インチのZC553KLを手に持ったときの様子です。

やはりSH-01Dとは違い、親指を限界まで伸ばしてもあとちょっとの所でスクリーンの隅々には届きません。スマートフォンが手から落ちないように持つ位置を調整すれば片手でもなんとか操作できますが、親指を伸ばして無理にタップしようとすると、スマートフォンを持つ手のバランスが崩れてしまいます。これをやっているといつか地面に落としそうで正直怖いです。

これは片手で操作しようとすると、人差し指・中指・薬指・小指の第一関節よりも内側にスマートフォンが収まらず、指の関節を使ってしっかりと握れなくなったことが原因となり、その結果グリップ力が弱くなることで不安定で持ちにくくなってしまうことが分かりました。

また、1インチ大きくなったことが影響して、手に持ったときに拇指球(親指の付け根)の辺りがスマートフォンに押し付けられてより密着する状態になり、4.5インチのSH-01Dを持ったときと比べても手が窮屈な感じがするようにもなりました。

これはファーストインプレッションなので、触っているうちに時間の経過とともに慣れてくる部分もあるかもしれませんが、5.5インチクラスにもなると「片手で持って、もう片方の手で操作する」、やはり両手を使って操作する必要があるのかなと思いました。

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「片手モード」を使ってみる

前途の通り、5.5インチでは両手での操作がもはや必然的になりましたが、ZC553KLでは「片手モード」という機能が付いており、片手モードを使うと画面サイズを任意のサイズに拡大・縮小することができます。

ZC553KLで片手モードを利用するには、Android OSの「ZenMotion」にある設定でこの機能をあらかじめ有効にしておき、ホームキーをダブルタップすることで、通常の画面と片手モードをいつでも切り替えることができます。

片手モードを使って画面サイズを最も縮小したときの状態です。画面サイズはユーザーが任意に調整することができます。

画像では縮小した画面を右側に寄せています。利き腕に合わせて左右両端に移動させることができますし、中央付近に移動させることもできますよ。

片手モードは、電車内で吊革を握っていたり荷物を持つ必要がある場合など、どうしても両手を使うことができないシーンなどで本領を発揮する便利な機能ではないでしょうか。

また、ZC553KLではスマートフォン本体の下部に「戻る」「ホーム」「メニュー」といったボタンがハードウェアで実装されていますが、片手モードではこれらの機能が画面の中に移動しているので親指も届きやすくなっています。

このように片手モードを使うことで、男性・女性を問わず大人の方であれば、5.5インチのスマートフォンを片手のみで操作できるようになります。(子供は手が小さいのでちょっと難しいかもしれません。)

ただ僕個人の感想としては、画面サイズは変えることはできても5.5インチのスマートフォンを手に持っていることに変わりはないし、画面サイズも小さくなってしまうので、あまり積極的に使いたい機能だとは思いませんでした。あくまでも緊急用だと思います。

また、片手モードを使用中に手持ちのアプリ(主にゲーム)をいくつか起動してみたところ、横画面で使うアプリを起動すると片手モードが強制終了してしまうこともあるなど、スマートフォンの利用におけるすべてのシーンにおいて、この機能が有効に働くわけではなさそうです。

ちなみにこの片手モードは、ASUSのZenFoneのみならず他メーカーのスマートフォン(iPhone・Xperia・Galaxyなど)にも付いてることがあるようです。あると便利な機能なので、ファブレットクラスの気になるスマートフォンがあれば、片手モードが使えるかを事前に確認しておくと良いでしょう。

両手で操作してみた

ZC553KLを両手で操作してみました。

両手で操作しようとすると、持ち方も自然とこのような形になります。このときに親指は本体を支えるように添えることができるので、片手で持ったときと比べてもグリップ力が増した感があり、落下の心配もより小さくなりました。

画面が大きいことのメリット

昨今のスマートフォンの急速な普及により、各々のウェブサイトがスマートフォン表示に最適化され、モバイルフレンドリーなウェブサイトが多くなってきました。そうした状況から今ではウェブサイトのほとんどが、PC表示とスマホ表示の両方に対応しています。

最適化されていれば従来のSH-01Dでも閲覧に支障はありませんでしたが、ZC553KLでブラウジングしてると良く分かるのですが、5.5インチの画面サイズと1920×1080のフルHD解像度になったことで、文字が一回り大きく、そして文字の輪郭がクッキリと表示されることで、画面を直視していても目のまわりの筋肉が強張りにくくなるのか、これまでよりも目の疲れが軽減されたように感じられます。これはウェブサイトの閲覧のみならず、時間が長くなりやすい電子書籍の閲覧にも適しているはずです。

また、これまでは狭い範囲にリンクが密集しているような場合に、ミスタップ(押し間違い)をしてしまうこともありましたが、こういったミスも今後は少なくなるのではと期待しています。

そして、フリック入力がやりやすくなったことで文字の誤入力が減りました。フリック入力に慣れると文字入力を高速にしてしまいがちで、4.5インチだと入力範囲が狭いこともあって押し間違えることも多々あり、また、従来のSH-01Dだと性能的な問題もあって入力した文字が遅れて表示さることもありましたが、今回、画面サイズと性能が同時に向上したことで文字入力は従来よりも快適になりました。

5.5インチにしたことで片手で操作できなくなるデメリットを被ってしまいましたが、画面が大きいことにもこの様なメリットがあることが分かりました。

まとめ : 自分にピッタリのスマホを見つけよう!

ここまで当エントリーでは、5.5インチのスマートフォンを片手のみで操作できるのか、そして画面が大きいことのメリットについて解説をしてきました。

実際に触ってみて分かりましたが、やはり5.5インチでは片手のみの操作で常時使用するは止めた方がよさそうです。片手操作だとバランスばかりに気を取られること、それが落下の原因にも繋がりかねません。また、救済機能とも言える片手モードは個人的にあまり好きにはなれませんでした。

スマートフォンを新しい機種に変更する際には、店頭に並んでいるモックを触ってみるとか、ネットにある情報を参考にするなどして、この先そのスマートフォンと長くお付き合いできるのかをじっくりと考えるようにすると良いでしょう。

僕は勢いに任せて実物を見ずに購入してしまいました。その結果、片手から両手操作になってしまいましたが、5.5インチは全てが大きくて見やすいことが分かったので、結果オーライなのかなと思ってます。両手操作に抵抗を感じる方もいると思いますが、大きいスマートフォンも決して悪いものではありませんよ。

あくまでも携帯電話なので携帯性を重視することを第一に考えて、大きすぎず小さすぎない、それでいて持ちやすくて画面の見やすい、自分にピッタリのスマートフォンを見つけることができれば最高ですね!