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「Pixel 7a」レビュー。長期サポートで画像編集が得意、コスパにも優れるAIスマホ

2024年5月よりGoogleのスマートフォン「Pixel 7a」を使い始めてから4ヶ月が経過しました。それまではソニーの「Xperia XZ1 Compact」を使っていましたが、OSやセキュリティ関連のアップデートが打ち切られてから幾分時間が経過しており、ウイルスなどの脅威に対して脆弱になったりバージョンアップができないアプリが出てきたりと、日常的な使用においてリスクや支障をきたすことが増えてきました。

片手というより手の平に収まるコンパクトサイズが魅力のXperia XZ1 Compactですが、このような理由によりそろそろ機種変更の時期が近付いてきた来たようです。

次のスマートフォンの検討に入りますが、今度はiPhoneを使ってみようかなと思いつつその価格に辟易ろぐばかり…。Androidもそうですが高性能化や円安の影響なのか新機種が出るたびに価格は高くなる一方で、そればかりか日本のメーカーが手掛けるスマートフォンが年々減っていたりと、年を追うごとに選択肢が少なくなるのが実情です。

しかしそのような中でも気になる機種がありました。それはGoogleのスマートフォン「Pixel」シリーズです。Andoridの開発を手掛けるGoogleが作った言わば”Android純正”のスマートフォンで、その魅力はアップデート頻度の多さと提供の早さで常に”最新”と”安全”の状態を保てるだけでなく、そこそこ高い性能を持ちながらとりわけ末尾に”a”が付く廉価モデルでは安価な価格を実現するなど、コストパフォーマンスに優れていることにも魅力を感じました。

また、「Pixel 6」で採用した自社製のCPU「Tensor」がありますが、このCPU(チップ)とポテトチップスを掛けたオリジナルのポテトチップスをGoogleから頂いたことがあったので、いつかはPixelを使ってみたいなと思っていたりもしました。

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ただ僕はドコモユーザーですが、その頃のドコモはPixelのシリーズの取り扱いがなかったようです。しかしPixel 7aのリリースからはドコモも取り扱いを始めたみたいなんですよね。

ちなみに僕がPixel 7aを購入した2024年5月は、新機種の「Pixel 8a」の発売が噂されていた時期と重なります。そのため”7a”と”8a”でどちらを選ぶかで正直迷いました。僕がPixel 7aを選んだ理由はセールで価格が安くなっていたことと、”Sea”という淡い水色のカラーに惹かれたことにあります。

どうせだったらPixel 8aを選ぶこともできました。性能の向上だけでなくアップデートの期間が延長されると噂されていたのでそれも魅力に感じました。しかし廉価版とはいえ円安の影響で価格が高くなると予想。最新機種にこだわりはないので今回はセールで買いやすくなっていたPixel 7aを選んだのでした。

当エントリーではPixel 7aのレビュー記事として、僕自身が約4ヶ月間使用した間に感じたことを書いていきたいと思います。

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Pixel 7aの外観

こちらはPixel 7aの背面になります。カラーはSeaをチョイスしました。

普段は保護カバーを付けているのであまり意識することがなかったのですが、改めて眺めてみるとカタログなどで見るよりも色が薄いような印象を持ちました。見方によってはホワイトにも見えます。

カメラ機能はメインカメラと広角カメラの2つのカメラレンズを搭載。ひとつ前のPixel 6aと比べると画質が大幅にアップしているそうで、4K画質での写真撮影が可能なんだそうです。

確かに写真はキレイに撮影できますが、正直言うと素人の僕には画質の良し悪しは分かりませんでした。Xperia XZ1 Compactが十分にキレイな画質で撮影が可能だったかもしれません。

右サイドには電源ボタン(上側)と音量ボタン(下側)を搭載。

小耳に挟んだのですが、他のAndroidスマートフォンと比較するとPixelシリーズはこのボタンの配置が他とは逆なんだそうです。確かに僕が所有しているAndroidスマートフォンと比べてみるとボタンの配置が逆になっていました。

とは言え、これが原因で操作に手こずったことはないので問題はないと思います。

下部にはステレオスピーカーとUSB Type-C端子が備わっています。充電に関してはUSBケーブルの他にもワイヤレス充電(Qi)にも対応しているとのこと。

スピーカーの音質ですが、若干こもったように聞こえるものの立体的なサラウンド感があるように聞こえます。決して音質が良いとは言えないものの悪くもない感じですね。

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Pixel 7aの良いところ

Pixel 7aを約4ヶ月使用したことで僕にとって本機種の良いところ、気になるところが次第に分かってきました。

すべての機能を使いこなしているわけではありませんが、このタイミングで僕が感じた本機種の良し悪しを書いていこうと思います。

アップデートの多さで常に最新&安全

Androidスマートフォンに搭載されている「Android」はGoogleが開発しています。そのためAndroidの最新バージョンがリリースされたときに、Pixelシリーズはいち早くアップデートが提供される傾向があるようです。

また、不具合の修正やセキュリティを改善するアップデートが月に一度くらいの頻度で用意されているのも特徴。僕がこれまで触ってきたスマートフォンにはこういったアップデートはたまにしか配信されず、また提供期間も短かった記憶がありますが、PixelはさすがGoogleのスマートフォン。アップデートの多さで常に最新と安全を確保できるようになっています。ぶっちゃけるとPixelの良さってこれに集約されていると言っても過言ではないかも知れません。

なお、アップデートの提供が保証される期間は機種によって異なります。Pixel 7aであればOSのアップデートは2026年5月、セキュリティアップデートは2028年5月になっているようです。

バッテリーの持ちが良い

普段の使い方はネット閲覧やスイカゲーム、WordPressで記事を書いたりと1日に30分〜1時間しか触りませんが、この程度であればバッテリーは1日で20%も消費されないため毎日の充電は必要ありません。

実はこれを実現するためには工夫があって、回線は5Gを使わずに4Gに切り替えたり、Wi-Fi、Bluetoothも常にオフにすることに加えてデータ通信も必要なときだけONにするなど、バッテリーの消耗を抑える工夫をしています。またアプリをあまりインストールしていないのも功を奏しているかもしれません。

ただ、購入した当初はバッテリーの持ちは悪く感じました。そしてそのときにふと思ったんです。もしかするとバッテリーにも慣らしが必要なんじゃないかって。調べてみるとそういう話は挙がってはいるものの、信憑性だったりそれを信じるかは人それぞれの模様。半月程度使った頃になるとバッテリーの持ちが良くなったように感じたので、やっぱり慣らしが必要なんじゃないかと思いました。

もしかするとソフトウェアアップデートだったり、持ち主の使い方を学習したことも影響しているかもしれませんが、とりあえずバッテリーの持ちは良好で不満はありません。

編集マジック

フワちゃんのCMで一躍知られるようになった「消しゴムマジック」。いま話題の”AI”を活用し、写真から不要な対象を消去できる機能です。元々はPixelの利用者が使える機能でしたが、今では使用条件を満たしたAndroidスマートフォンであれば誰でも使えるようになりました。

しかしPixel 7aではさらに洗練された「編集マジック」が使用可能。消しゴムマジックのさらに上を行く画像編集を行うことができます。

編集マジックの凄いところは画像内の対象物を移動したり拡大したりできること。もちろん消しゴムマジックと同じ機能も使用可能で、テストがてらに消しゴムマジックと編集マジックで同じ対象物を消去してその精度を比較してみたところ、編集マジックの方がより自然に近い形で画像編集ができました。

なお、編集マジックはオンラインに接続しないと使うことができまん。おそらくGoogleのサーバーで処理が行われており、編集マジックの方が精度が高いのはこれが理由なのでしょう。

試しに↑の画像を例に、編集マジックを使って電車を消してみたいと思います。これは消しゴムマジックと同等の機能になります。

「フォト」アプリを起動し、編集したい画像を表示します。

編集メニューから編集マジックのアイコンをタップします。次に消去したい対象をタップするとAIが物体を認識してくれます。(認識しない場合もあります。その場合は任意の箇所を囲ったり、なぞったりします。)

この画像では電車をタップするとAIが電車を認識してくれました。続いて「消去」をタップすると、、、

このように電車が物の見事にきれいサッパリ消えてなくなりました。そしてそれだけでなくAIがそこに電車が存在しないときの景観を想像し、自然な景色となるように描画してくれるのです。

ただ、よ~く見てみると電車が消えた箇所が歪んでいたりノイズが入っているように見えるなど、不自然さが残る場合があるようです。

今度は先程の電車の画像を例に、この電車をもう少し右側に移動させた画像を作りたいと思います。

移動させたい対象をタップするとAIが対象となる物体を認識してくれます。続いて対象をロングタップし、移動させたい場所までドラッグします。このときにピンチ操作で対象を拡大縮小することもできます。

自然な形に仕上がるように微調整の上、最後に画面下の” → “をタップすると、、、

このように元の画像と比較して、電車の位置を右寄りに移動させることができました。

編集マジックの凄いところは、画像の対象が移動することで本来なら空白となるはず場所に、そこに存在するであろう景色を想像して描画するところ。AIが電車の車体を自然な形で生成してくれました。

本当ならもっと右寄りに移動させたかったのですが、そうすると不自然な生成結果が多くなるので諦めました。この画像もよく見てみると車体や窓が多少歪んでいたりしますけどね。それでもAIと共存していく今後の未来をPixel 7aを通して垣間見たような気がします。

コスパに優れている

Pixel 7aはSystem on ChipにGoogleが開発した「Google Tensor G2」プロセッサーを搭載。8GBメモリーに128GBのストレージを搭載するなど普段遣いには何ら困ることのない必要十分な性能を誇っています。

そんな本機種ですが発売は2023年5月と既に発売から1年以上が経過しているため、価格は現在ほどは円安の影響を受けていないようです。

Googleスマートフォンの最新機種となっている、Pixel 8aやPixel 9シリーズと比べてもコストパフォーマンスに優れるのも魅力のひとつ。高性能なスマートフォンを安価に手に入れたいのなら、在庫があるうちに購入するのがおすすめだと思います。

Pixel 7aの気になるところ

片手だけの操作はややキツイ

Pixel 7aの画面サイズは6.1インチで幅は72.9mmとのこと。現状、今は保護ケースを付けているのでそのぶん幅が若干増えていますが、片手だけで操作を行うのはちょっと難しいです。右手で持った場合、画面の左上と左下に親指が届きにくいですね。

僕が画面サイズ4.6インチのXperia XZ1 Compactを使っていた一番の理由は、完全に片手に収まるコンパクトさに魅力を感じたからです。

しかし決して小さければいいわけではなく、例えば画面サイズが小さいと文字が見にくい場合があったり、ソフトウェアキーボードを表示するとそれが画面の半分を占めることで文字入力がしにくいといった問題が生じていました。

MicroSDカードが使えない

最近のスマートフォンではよくある仕様のようですが、Pixel 7aはMicroSDカードを使うことができません。データは本体ストレージ(容量128GB)やクラウドストレージに保存することになります。

僕はサポート期間を乗り切るまではPixel 7aにお世話になるつもりでいますが、本体にアプリをダウンロードしているうちに、128GBでは少々物足りなくなることがあるかもしれません。

負荷が掛かると発熱は高め

Pixel 7aの評判を伺うに発熱が大きいという声をよく耳にしていました。僕は普段から保護ケースを付けた状態にしていますが、先に述べたような普段使いであれば熱を感じることはありません。もちろんこれは使用する環境(気温の違いなど)によって感じ方に差が出てくると思います。

ただ、やはり高い負荷が掛かると話は違ってきますね。この日は気温33度の場所でカメラを使っているとケース越しでも熱を感じました。なので裸の状態だとさらに高温になっているのでしょう。

発熱に不満の声が挙がるのも納得できますが、僕がこれまで使ってきたスマートフォンもこれに関しては同じだし、そもそも発熱しやすいパーツが集まった構造体なので発熱が気になるのは仕方のないことだと思っています。

【Nillkin】カメラレンズ保護カバー付きスマホケースを使ってみた
僕はこれまでドコモのスマートフォン「Xperia XZ1 Compact」(SO-02K)を使ってきました。約5年ほど愛用しましたが、OSのバージョンが古いことで色々と不都合が出てきてしまったこと、また動作も怪しい点が出始めてきていることか...

まとめ:Google純正の安心の1台。写真撮影をする方にも

僕がPixel 7aを使ったこの4ヶ月間を振り返ってみると、サイズが大きいとか発熱などで多少の不満はあるものの、いい意味で”何もなかった”というのが正直な感想です。サクサク動くしバッテリーも長持ちでこれといった不具合に悩まさたこともありませんでした。

そういった土台がありながらGoogleの手厚いアップデートで常に最新かつ安全な状態を長期的に保てるのは、これから僕がPixel 7aと数年間共にするにあたって大きなメリット。性能と価格、そしてサポートとバランスの取れた素晴らしい機種だと思います。

また、AIを活かした画像編集機能も魅力。普段から写真を撮影する方にもおすすめではないでしょうか。

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