アイリスオーヤマ「TWF-M72」(タワーファン)レビュー

蒸し暑くジメジメとした梅雨が明けると、いよいよ夏本番の季節を迎えます。

僕の住んでいる地域は最高気温ランキングの上位に顔を出す場所で、自室は3階建ての3階という太陽から照射された日差しが浸透しやすいこともあって、この時期の自室は35~40度位の室温にさらされることが多くなります。

エアコンも設置してありますが、パワー不足なのかここまで室温が高くなると冷房の効きが弱くなるので冷えた風が出にくくなるようです。とは言え、エアコンを点けずにいると身体が溶けそうになってくるので、それでもエアコンに頼らざるを得ないのが現状でした。

「エアコンは部屋を冷やそうと唸ってるけど思ったほど効果がないし、電気代がすごく気になる…。」「こんなときはエアコンよりも扇風機の方が頼りになるのではないか?」といった考えが毎年のように脳裏に浮かび、導かれるように扇風機を物色するのですが、やはり需要が一気に高まる時期でもあるので欲しいと思ったときは既に手遅れで、どこを見ても品切れを起こしているお店が多くなり、結果的に扇風機を購入できないまま毎年のようにシーズンを終えていました。

そこで今年はこれまでの反省を踏まえて、シーズンが到来する前に扇風機を購入してみることにしました。

選んだのは、アイリスオーヤマのタワーファン「TWF-M72」です。普通の扇風機ではなくタワーファンを使ってみたかった好奇心、2018年4月発売のNewモデル、3,000円台で購入できる価格の安さ、そしてAmazonのベストセラーで1位になっていたことがTWF-M72を選んだ理由になりました。

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「TWF-M72」レビュー

購入したTWF-M72がAmazonから届きました。配達はダンボールに宛名ラベルが貼られた状態で、このままの形で送られてきます。

重量は約3kgあり縦長のダンボールはそこそこ大きいので、家電量販店で購入する際は車で持ち帰ることをおすすめします。

同梱品

タワーファン本体、ベース(台座)×2、ベース取り付けナットが同梱されています。部品類は非常に少ないです。

このうちベース取り付けナットは、購入時にタワーファン底面に取り付けられています。

組み立て

TWF-M72の組み立ては非常に簡単。

タワーファンの底面に、ベース(台座)をベース取り付けナットで取り付ければ組み立ては完了です。(※電源コードを通す溝があるベースをタワーファンの後ろ側にします)

早ければ開封から5分もあれば使用できるでしょう。扇風機よりも簡単なので組み立てに不安がある方でもきっとできるはずです。

僕は以前、家電量販店で勤務していたことがあるのですが、ベースを取り付けているときに扇風機の組み立ての依頼でお客さん宅にお邪魔したことを思い出しました。

ご年配の方だったのですが、扇風機の場合はタワーファンと比べても若干組み立て工数が多く、「機械が苦手な方に扇風機の組み立ては難しいのかな。」という印象を持ちました。

家電量販店では店舗によって組み立てサービスがあると思うので、組み立てが面倒だったり不安な方はお店に相談してみると良いかもしれません。

正面

本体カラーは白と黒を基調としたシンプルなモノトーンカラーで、部屋に置いたときのインテリア性が高く、スリムでスタイリッシュなデザインに満足しています。

扇風機と違って丸くて大きな羽根は無く、スリムな形状なので設置場所を占有しないのもいいところ。たとえ部屋の中が物で溢れていても設置しやすいでしょう。

高さは約77cm、横幅と奥行は約25cmで、高さはドアノブの位置よりも少しだけ背が低いくらいです。

送風口には風向きを上下に変えられるようなルーバーは付いていません。また、送風口の幅は小さいので指を挟んでしまう心配は無さそうです。

背面

背面には、取っ手、吸気口、電源コードが備えられています。

目立つのは吸気口で、向かって右側の網目状の部分から部屋の空気を吸い込みます。設置の際には吸気口に物が覆いかぶさらないように注意しましょう。吸気力は小さいですが、犬や猫などのペットを部屋で飼ってると彼らもきっと涼みにやってくるはずなので、吸気口に毛玉が溜まらないように注意が必要です。

本体上部の背面には取っ手が付いており、好きな場所に持ち運びしやすい構造になっています。本体重量は約3kgなので大人であれば苦に感じる重さではないでしょう。

ベースの部分から電源コードが顔を出しています。電源コードの長さは約1.8mです。

操作部

本体の天辺には操作部が設けられており、「タイマー」「首振り」「風量」といった3つの機能が備わっています。

TWF-M72はコストを省いた低価格モデルなので機能は必要最低限に絞られ、タッチパネルなどのデジタルな操作ではなく、ダイヤルやボタンを使った昔ながらのアナログ操作が必要になります。また、リモコンには対応してないので、操作が必要なときはタワーファンの操作部を直接操作する必要があります。扇風機と違ってしゃがんで操作する必要がないのはメリットかも?

タイマーは最大180分(3時間)から設定可能。ゼンマイ式のダイヤルを回して設定するので、デジタル式のように分単位の細かいタイマー設定ができないのはデメリットでしょうか。ちなみにタイマーが切れるときは、\カチッ/と音がします。

風量は「弱」でも十分パワフル

6畳の部屋でTWF-M72を使っていますが、風量を最も弱い「弱」にしても、部屋の端から端まで風が届くことをカーテンの揺れで確認できました。このときに端に届く風は僅かなので流石に涼しいとは感じませんが、自分が想像していた以上にパワフルな風量があるようです。

風量は「弱」でも十分に涼しい風に当たることができますし、タワーファンは送風口が縦に長いので扇風機と比べても身体で風を浴びる範囲が広いこと、そして動作音や電気代を抑える兼ね合いも含めると、普段の実用時の風量は「弱」で使用するのがベストだと思います。

エアコンの冷房とは違って部屋全体が冷えるわけではありませんが、気温が高すぎて冷房が効かない日にはタワーファンで涼む方が快適かもしれません。

動作音

タワーファンを購入するにあたり気になることのひとつに、モーター音や送風音といった動作音があると思います。僕もそうなのですが動作音よりも価格の安さを優先してしまったので、実際に使ってみるまで分からない状態でした。

人それぞれの感じ方や使用する環境(あるいは個体差)によって異なる可能性があることを断った上で言わせて頂くと、TWF-M72の動作音は自分が想像していたよりも多少大きめかな?という印象を持ちました。

聞こえてくるのは、空気を吸い込む音、送風音、そしてモーターらしき音といった3つ(おそらく)の音。どういう仕組みで動いているのか分かりませんが、背面の吸気口から中を覗いてみると、黒い円筒状の物(モーター?羽根?)が横方向に高速で回転しているようで、これが空気の吸気と送風の役割を一手に担っていると考えらます。

僕はタワーファンを使うのが今回が初めてなので、最初は扇風機と似たような動作音を想像していたのですが、扇風機と違って空気を吸い込む必要がある分、動作音が多少大きくなるように感じられました。

それでもタワーファンから「カタカタカタ…」というようなノイズや異音はしないし、首振り時の動作はスムーズなので、うるさいとか耳障りな音がする訳ではありませんが、神経質な人は気になってしまうかもしれません。

動作音の聞こえ方

僕は風量を「弱」に設定して2mほど離れた場所に置いて使っているので、この使い方で感じた動作音の聞こえ方を書いてみたいと思います。

まず、何かに集中しているときは動作音は気になりません。(ふと我に返ったときに真っ先に耳に付きます)。テレビは普段よりも音量を上げる必要が出てきます。また夜間の就寝時では、日中よりも静けさが増すことで動作音がより際立って聞こえるものの、それが原因で眠れないということはありませんでした。ただ、音に敏感だと気になって眠れないかもしれません。

「弱」でも多少気になるので、風量を「中」「強」に上げたときは、尚更、誰もがうるさく感じるレベルでしょう。

TWF-M72のカタログには、弱運転で使用した場合の騒音値として「図書館より静かな37dB。」と静音性が謳われているのですが、まだ図書館のほうが静かなような気もしますし、Amazonに投稿されたレビューを拝見してみると動作音についてはやはり評価が分かれるようです。

最初はうるさく感じても慣れてしまえば然程気にならなくなることもあり得ますが、何よりも静音性を第一に求める方は、TWF-M72は避けた方がいいかもしれないとアドバイスしたいです。

動作音は店頭の実機で確認できるかも?

TWF-M72に限らず、購入前にどうしても動作音が気になる場合は、家電量販店に展示されている実機を使って動作音を確認してみる手段があります。

ただし、実機ではなくモックアップ(サンプル)が展示されていたり、目的の商品の取り扱いがない場合があるなど、必ずしも確認できるわけではないでしょう。

もし確認できそうな場合は念の為スタッフにひと声掛けて、なるべく静かな場所(店内はBGMが流れて賑やかなので)で確認できるといいですね。

掃除・お手入れ

取扱説明書によると、本体の汚れは柔らかい布で乾拭きができます。また汚れが落ちにくいときは、薄めた中性洗剤を含ませた布で拭いた後に、軽く絞った布で洗剤分を拭き取るといいそうです。

吸気口と送風口に付着したホコリなどの汚れは、ブラシ付きノズルなどを取り付けた掃除機で取り除きます。

長期間使用すると本体内部に溜まった汚れが気になりますが、カバーの脱着はできない(基本的に分解不可)仕組みなので本体内部の掃除はできないようです。特にホコリの進入口となる吸気口は、普段からのこまめなお手入れが大事になりそうですね。

またこれは自己責任ですが、吸気口と送風口から綿棒を使って内部の汚れを掃除することはできるかもしれません。

地震などによる転倒が心配

タワーファン天辺のダイヤルを調整するときに片手でダイヤルを回そうとすると、タワーファンが上下左右にグラグラと傾くので、ダイヤルを操作するときは片手で本体を支えてから、もう片方の手でダイヤルを調整した方がいいかもしれません。

タワーファンは底面でナットひとつでしか固定されておらず、首振りのために本体がベースからちょっとだけ浮いていたり、背が高いこともあって上部を中心にグラグラと傾きやすいようです。

もちろん、タワーファン自らが勝手に傾いたりはしないので普段使いなら問題はないのですが、問題は緊急地震速報が発信されるほどの大きめの地震の被害を直に受けたときです。

2018年6月18日の朝に発生した大阪の地震発生時に、地震によって散乱した部屋の様子を撮影した画像がTwitterに数多く投稿されていたのですが、そのなかにタワーファンが転倒している画像がありました。

東日本大震災が起こった際に、長周期地震動によって高層ビルの上部が揺れる映像を見たことがある方も多いと思いますが、TWF-M72もこれと似たような感じで大きめの地震が来るとまずタワーファンの上部が揺れてしまい、最悪揺れがより強いときの転倒は免れないはずです。(これはTWF-M72に限らずタワーファン全般に言えるかもしれません)

転倒防止策として、例えば、粘着性のある耐震マットをベースの裏面に貼り付けて床に固定するのが最も効果がありそうですが、これだと持ち運びできる利点が損なわれてしまうデメリットが生じてしまいます。

転倒しても問題のない位置に置いたり、家具と家具の隙間に置いてみたり、ベースの上に何かの重りを乗せるなど、転倒が不安な方は何らかの対策が必要かもしれません。

レビューまとめ

以上、アイリスオーヤマのタワーファン「TWF-M72」のレビューでした。

3,000円台という安価な価格でありながら、おしゃれなインテリア性とスリムなフォルムで設置場所を占有せず、初回の組み立てと使わないときの収納のしやすさだったり、風量が「弱」でも十分に涼しい風を浴びれるところが評価したいポイントとして挙げることができます。

その一方で、動作音がちょっと大きめに感じられたり、転倒のリスクが伴う点は気になるところでした。

僕個人の意見として、設置スペースの関係でタワーファンを選ばざるを得ないといった理由でもない限りは、スタンダードな普通の扇風機から選んだ方がいいのかな、という印象を持ちました。

多少の欠点に目を瞑っても、先に書いた評価したいポイントに魅力を感じる方には、TWF-M72をおすすめしたいですね。

余談:季節家電は早めに準備しよう

僕は家電量販店で勤務した経験があることを先にもお話ししましたが、夏の暑い時期にもなると扇風機やエアコンといった季節家電の需要は本当に半端なく、なかでも扇風機は売り場に在庫を置いておくだけで飛ぶように売れていきます。

僕は黒物担当だったので季節家電のエリアから離れた場所にいることが多かったのですが、シーズンになると白物担当やメーカーからの応援を含むスタッフはエアコンの接客に皆付いてしまうので、手の空いている黒物担当のスタッフが季節家電売り場に呼ばれることが多々ありました。

アドバイスをしておくと、季節家電はシーズンが到来する前に揃えておいたほうが無難です。いずれも在庫不足に陥ることはもちろん、エアコンの場合は工事業者さんがフル稼働するので希望の工事日が取りにくくなってきます。

ピークに達すると「在庫はあっても工事日は1週間も先…。」なんてことも珍しくありませんし、工事日を確保できても時間帯(午前・午後)が選べないこともあるなど、出遅れると自分の希望が通りにくくなってくるのです。

テレビの設置であればお店のスタッフでも対応できるので融通が利きますが、エアコンの場合はそうもいきません。在庫不足で希望の商品が購入できないこともあるので、季節家電の購入は早めに済ませておくことをおすすめします。

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