高品質な製品を低価格で提供するAmazonベーシックより、インイヤーイヤホン「EB02BU」を購入しました。
当ブログに掲載した過去のエントリーで、JBLのエントリー向けBluetoothイヤホン「TUNE205BT」のレビューを書きました。個人的にプライベートでイヤホンを使用するのはほぼ初めてだったこともあり、今更ながらイヤホンで音を聴くことの素晴らしさについて知りつつも、音響の知識は全くと言っていいほど素人レベルなので、この分野の知見をもっと広げてみたいと思い、今回は1,000円以下で購入できるような格安イヤホンでどういった音が奏でられるのかについて興味を抱きました。
そこでAmazonで検索してみると、EB02BUという面白そうなイヤホンを発見。Amazonブランドであることに加えて青色の可愛らしいデザインに目を引かれたことや、600円程という価格の安さもあって試しに購入してみることにしました。
当エントリーでは、Amazonベーシックのインイヤーイヤホン「EB02BU」を使ってみた感想をレビュー(評価)していきたいと思います。なお、マイク機能については検証していないので記事にはしていません。ご了承ください。
Amazonの格安イヤホン「EB02BU」レビュー
パッケージ
こちらは「EB02BU」のパッケージになります。サイズは手の平に乗るくらいの大きさで、そのまま世界レベルで販売できるように、英語や中国語など日本語を加えた多言語なシールが貼られています。
一見するとただのダンボール箱にしか見えないので届いたときに驚くかもしれませんが、Amazonベーシックの製品は可能な限りゴミがでない環境に配慮したシンプルな梱包がなされていることが特徴でもあります。
僕はAmazonベーシックの製品をいくつか購入したことがありますが、そのすべてのパッケージにこのようなダンボールが使われていました。
付属品
付属品はイヤホン本体と交換用のイヤーピース×4になります。取扱説明書は付属されていません。
イヤーピースは3種類のサイズが用意され、自分の耳にフィットしたものを選ぶことができます。
3.5mmのステレオミニプラグで一般的なオーディオ機器やスマートフォン、DUALSHOCK 4などで使用することができます。ケーブルの長さは125cmです。
イヤホン
イヤホン部分のデザインはこんな感じ。本体は硬めのプラスチック素材で出来ていて、イヤーピースの素材は柔らかいソフトタイプで半透明の物が使われています。
イヤホンは価格相応の質感ですが、丸みを帯びたフォルムから何処か可愛らしさを感じることができます。AmazonブランドなのでAmazonのロゴがどこかしらにあるかなと半分期待していたのですが、ロゴは印刷されていませんでした。残念…。
画像には写っていませんが、右側(R)と左側(L)の表記はケーブルの付け根の辺りにあります。
ちなみに今回僕が購入したのは青色(EB02BU)ですが、ピンク色(EB02PK)もラインナップされていますよ。
マイク兼リモコン
左側のイヤホンケーブルにはマイク兼リモコンの機能が付いています。画像では伝わり難いですが、表面には受話器のロゴがデザインされており、この裏側にはマイク用の小さな穴があります。
両面ともにフラットなデザインですが、指で摘むとボタンのように押すことができます。僕はAndroidスマートフォンでYouTubeアプリを使用したときにリモコンを操作してみたのですが、ボタンを押すと一時停止、もう一度押すと再生、2回連続で押すと次の動画に移動できることを確認できました。
クリップ兼スライダー
こちらはクリップ兼スライダーです。
着用しているシャツの襟などに挟んだり、収納時にはイヤホンのケーブルを巻きつけたりと洗濯バサミのように使えます。またクリップを上下に動かすことでコードの絡まりを防止するスライダーの役割も備えています
最初からクリップが付いているイヤホンは珍しいのではないでしょうか。ジョギングやランニング時にクリップを活用するとケーブルが跳ねなくなりそうですね。
もしクリップが不要であれば、取り外しも簡単に出来るようになっています。
使ってみた感想
最初の印象
まず驚いたのが密閉性の高さについて。僕は今回初めてインイヤーイヤホンというものを使ってみたのですが、イヤホンを耳に挿し込んだときにイヤーピースが耳穴に隙間なく密着することを知りました。
そのため外からの音が聞こえにくくなるためか、その状態で言葉を発したり、口を閉じたままツバを飲み込んだり、歯をカチカチと鳴らしたりすると、その音が頭の中で響くような感じがします。耳栓とまではいかないものの、外部の音を遮断する密閉性の高さを感じられました。
肝心の音質についてですが、手持ちのイヤホンがTUNE205BTと本製品のみなので比較対象が少ないのですが、透き通った音質で高音も低音もバランスよく奏でるTUNE205BTと比べると、EB02BUは全体的に音がこもった感じがしました。
音のひとつひとつは聴こえるものの、その音をクリアに再生したり高音を奏でるのも苦手な様子。ただし、低音はそれなりに迫力のある音を奏でていると思いました。全体的に評価すると価格相応の音質といったところでしょうか。
イヤーピースのサイズを変えたら音が劇的に改善
…といったのが最初の感想だったのですが、しばらく使っていると耳が次第に痛くなってきたので、もしかするとイヤーピースのサイズが耳に合っていないのかと、試しに付属のイヤーピースからサイズの小さいのに変えてみたところ音の聴こえ方が良い方向に劇的に改善!
今回はPlayStation 4のコントローラー(DUALSHOCK 4)に繋いでゲームで使ったり、スマートフォンで音楽を聴いたりしてテストしましたが、音がこもった感じは完全に消え去り、全く別のイヤホンかと見間違えるほどに音質が改善し、前途のような密閉感も軽減されると同時に耳も痛くなくなりました(笑)。もしこのイヤホンを使ってみた感想が最初の僕と似たような感じであれば、それは恐らくイヤーピースのサイズが自分の耳に合っていないと思われます。
ただし、音については鮮明に聴こえるようになったものの、今度は低音が力不足に感じられました。これはイヤーピースを変えたことで密閉感が軽減されたことが理由と思われます。音楽を聴いていると、もう少し低音が出ていればなぁと思ってしまいますね。
まとめ:価格以上の音質でコスパ抜群!おすすめイヤホン
以上、Amazonベーシックの格安イヤホン「EB02BU」のレビュー(評価)でした。
最初の印象のままだと悪い評価で終わっていましたが、イヤーピースを変えてみると生まれ変わったように音が良くなりました。もしあのまま使わずに投げていたらちゃんとした評価はきっと出来ていませんでしたね…(汗)
少なくとも音楽を聴くことが目的であれば、もう少しお金を出してちゃんとした音響メーカーのイヤホンを買うべきだとは思います。EB02BUが奏でる音質には満足していますが、やはりTUNE205BTの方が音がより綺麗且つ鮮明に聞こえる感じはあるんですよね。
それでも少ない予算でなるべく音質の良いイヤホンをお探しの方に本製品はおすすめできますし、600円程という価格を考えると充分過ぎる音質でコストパーフォーマンスにも優れていると思います。
青色やピンク色も可愛いですし、マイクやクリップが付いている点も魅力といったところでしょうか。