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タミヤ「ソラえもん号」レビュー。小学生の工作に!光で走るドラえもんのソーラーカー

僕が小学生の頃の話(30年以上前)ですが、小学館の月刊コロコロコミックという漫画雑誌を購読していました。

令和現在でも刊行されているコロコロコミック。現在は手に取っていないので分かりませんが、あの頃の誌面は様々な作品が連載されるなかでドラえもんがほぼ主役級の扱いだったと記憶していますが、そんなドラえもんがモデルのソーラーカー「ソラえもん号」を作ろうというプロジェクトが存在し、コロコロコミックにおいて完成された実車が公開されたことがあったのです。

玩具ではなく実車サイズで作られていて、もちろんソーラーカーとして人が乗り込んで運転することもできたはず。昔の遠い記憶ですが、当時ドラえもんの大ファンだった僕は大いに興奮したのでした。

多分それに近いタイミングだったと記憶してますが、模型で有名なタミヤよりソラえもん号のプラモデルが発売されたのです。実車のデザインをそのままにプラモデルサイズにスケールダウンされ、運転席ではのび太君がハンドルを握り、実車同様に実際にソーラーパネルに光を当てることで発電し、その電力でモーターを回転させて走行することもできました。

このプラモデルは是非欲しいと思ったものの、当時の僕はまだ小学生だったので指を加えることしかできなかったのですが、そんなタミヤのソラえもん号が令和になった現在でも販売が継続されていることを知ってしまったのです。

実は少し前にコロナ禍における自宅でできる新しい趣味としてプラモデルに手を出していたので、幸いなことに組み立てに必要なニッパーや塗料などの工具はひと通り揃っており、子供の頃に欲しかったタミヤのソラえもん号をこの機会に手に入れておこうと思ったのでした。

ちなみに本製品はタミヤから工作セットとして発売されており、簡単な組み立てで学びが得られるので大人だけでなく小学生くらいの子供にもおすすめすることができます。

ということで当エントリーでは、タミヤのソラえもん号の紹介や実際に組み立てた過程を大雑把に紹介しつつ、感想などを書いていこうと思います。

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タミヤ「ソラえもん号」のご紹介

パッケージ

こちらがタミヤのドラえもんソーラーカー「ソラえもん号」工作セットです。価格は3,800円(税抜き)です。

国民的キャラクターのドラえもんをモチーフにしたソーラーカーってどんなデザインか気になる方もいると思いますが、スーパーマンが空を飛ぶようにドラえもんをうつ伏せにし、伸ばした両手にはタイヤを装着。そしてなびく赤いマントがソーラーパネルの役割をしているようです。

パッケージの側面にソラえもん号の実車の写真がプリントされていました。そうそう、僕の記憶にあるソラえもん号はまさしくこれ。30年ぶりに記憶が呼び起こされました。

実車のソラえもん号を見て初めて気づいたのですが、プラモデルは実車に忠実なデザインかと思いきや、こうやって比べてみると実車のタイヤは手足の内側に隠れているようですね。

それとプラモデルのソラえもん号を調べて知ったのですが、現在のモデルはソーラーパネルが進化した2代目?であり、先代モデルからソーラーパネルが大型化し、発電効率がアップしたようです。

付属品

箱を開封し、付属品をすべて出してみました。

どうやらパーツ点数は少ないようで、これなら短時間でサクッと組み立てることができそうです。

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必要な工具

組み立てに必要な工具として取扱説明書には、ニッパー、プラスドライバー、カッターが紹介されています。接着剤は必要ありません。

ニッパーはランナー(枠)からのパーツの取り外しに、ドライバーはネジを回すのに、カッターはパーツの取り外しのときにパーツに付いたゲート(余分な出っ張り)を切り落とすのに使います。

完成形を綺麗に見せるために余分なゲートはできるだけカットしておきたいところですが、カッターで切り落とすだけなのにそれが意外と難しいことや、カッターの取り扱いは危険なので、小学生くらいの子供が組み立てる場合はできるだけカッターは使わないほうが安全だと思います。

僕もカッターを使ってゲートの切り落としにチャレンジしてみたのですが、これがなかなか難しいし指に刃が当たったりとスキル不足や危険性を感じたので、今回はカッターを使わずに組み立てました。ニッパーでパーツを切り離すときに、ゲートをできるだけ残さないようにすればそれでも十分だと思います。

またドラえもんの胴体などの一部のパーツはあらかじめ塗装されてありますが、のび太くんやドラえもんの口などのパーツは真っ白で未塗装です。未塗装でも走行に支障はありませんが、これらのパーツは見た目にも目立つので是非とも塗装したいところです。

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組み立てよう

胴体にモーターを取り付ける

基本的には取扱説明書の指示に従って順序通りに組み立てていけばOK。そのときに必要なパーツやそれをどのように使うのかが大きめのイラストで解説されています。

まずはじめにソラえもん号の胴体の組み立てを行います(ある程度、取扱説明書の手順通り組み立てていきます)。いきなりモーターの取り付けから行うようです。どうやらミニ四駆に付属されるモーターよりもひと回り大きいものが使われるようです。

その他ギアなどのパーツを取り付けつつ、もう片方の胴体を組み合わせたあとにプラスドライバーでネジを回すとこうなりました。

取扱説明書にも注意書きとして書いてありますが、ここではモーターから出ている赤と黒の配線を外に出すこと、そしてドライブギヤの取り付け位置を間違わないように注意する必要があります。

ステアリングを組み立てる

続いてフロントタイヤとリアタイヤの組み立てを行った後に、ステアリングを組み立てました。

画像では既に完成していますが、これはステアリングにフロントタイヤを取り付けた状態です。

タイヤはゴム素材です。幅は細いですがフロントは直径36mmの大きさです。ちなみにタイヤの内側の丸っこいパーツはドラえもんの手なんですね(笑)

コックピットにステッカーを貼る

のび太くんが乗車するコックピットに、計器類がデザインされたステッカーを貼っていきます。

こんな感じで上手く貼れたのですが、ランナーからパーツを取り外したときに残ってしまったゲートがステッカーを貼る面に残っていたため、その部分だけステッカーが少し浮いてしまいました。

こういうこともあるので、本来であればゲートはきちんと取り除いておいたほうがよさそうですね。

ステアリングの取り付け

先程組み立てたステアリングをソラえもん号の車体に取り付けます。

またちょっと見難いですが、赤い首輪のステッカーもこの段階で貼っています。

四次元ポケット、リアタイヤの取り付け

その他、ドラえもんのお腹に四次元ポケットを取り付けたり、直径55mmサイズのリアタイヤ、赤い尻尾を取り付けると、ある程度車らしい見た目になってきました。

ドラえもんのお腹って可愛いのに、ソラえもん号だと地面に向いてしまうので目につきにくいのが勿体ないですね。そういえば実車のソラえもん号には四次元ポケットはあるのでしょうか?プラモデルと違ってひっくり返すのは難しいし、車体の底面は大衆の目につかないので四次元ポケットは付いていないかもしれませんね。

のび太くんの塗装にチャレンジ

取扱説明書ではこのタイミングで塗装の指示が出ました。

購入時ののび太くんは未塗装で真っ白な状態です。さすがにこのままコックピットに乗車させると浮いてしまうので、苦手ではありますが塗装にチャレンジしてみました。塗装に使うのは、GSIクレオスの「水性ホビーカラー スターターセット」になります。塗装に必要な塗料や筆などが一式揃った初心者向けのセット商品です。

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のび太くんはパーツ自体が小さいだけでなく、それでいて顔や髪の毛、メガネのフレーム、服などの細かな範囲で色の使い分けが必要なので筆塗りには神経を使いました。また塗料に肌色が無かったので顔や手は塗料を混ぜ合わせてそれっぽい色を自作しました。なんのスキルもないので雑な仕上がりですが、誰が見てものび太くんに仕上がったと思います。ちなみにレンズはステッカーです。

その他、紹介は省きますが、ドラえもんの口やタケコプター、鈴も塗装しています。

完成までもう少し

ドラえもんの顔、のび太くん、ソーラーパネルを乗せる台座を取り付けました。

ここまで来るとより形になってきた感じです。完成までもう少しです。

ソーラーバッテリーの取り付け

ここで動力の源になるソーラーパネルを取り付けます。

マントを模しているようですが後方に伸びるように結構大きめです。もしこれが自動車だったら、道路交通法における積載物のはみ出しのルールに違反してしまうはず?(笑)

続いてモーターとソーラーパネルから出ている配線を繋ぎましょう。

モーターとソーラーバッテリーそれぞれから出ている赤コードと黒コードの先端を組み合わせ、よじるように繋げて黒いゴムパイプを被せます。

ドラえもんの表情を選ぼう

ドラえもんの目の表情は4種類のステッカーから選ぶことができます。表情を組み合わせて、お気に入りの顔に仕上げましょう。

ここまで出来れば完成です!

ソラえもん号が完成しました

タミヤのソラえもん号がついに完成しました!早速そのフォルムを見ていきましょう。まずはフロントからの見た目です。

何と言ってもこの見た目が可愛いですね。のび太くんも笑顔で運転してますし、赤・白・青・黄のカラフルなガンダムカラーで眺めているだけで楽しい気分になります。

僕は違和感はないのですがドラえもんの顔は旧ドラえもんがモデルですよね?そうなると今のドラえもんを見ている子からすると違和感を感じる顔なのでしょうか…?

こちらはリアからの見た目です。

ちょこんと突き出た尻尾も可愛いですが、後ろに突き出た長いソーラーパネルに迫力を感じます。カッコいい!ソーラーパネルは太陽に向けて傾きを変えることもできます。

そういえば原作では、ドラえもんの尻尾を引っ張ると電源スイッチの役割を果たしていたことをこのタイミングで思い出したのですが、調べてみたら姿が消えるという機能が当初は存在したようです。これは知らなかった…。

感想:ドラえもんで太陽光発電の仕組みを学ぼう!小学生の工作におすすめ

タミヤのソラえもん号の組み立てに要した時間ですが、僕の場合は空いた隙間時間を利用し、記事に載せる写真を撮影しつつ文章を書きながら組み立てたので完成までに数日かかりましたが、普通に組み立ててればパーツ点数は少ないし組み立ても簡単なので、早ければ1~2時間程度で組み上がると思われます。

肝心のソーラーパネルを使った発電ですが、完成直後はたまたま運悪く天気が悪い日で、試しに室内から窓越しにソーラーパネルを空に向けみたもののやはり曇りだとモーターが回ることはありませんでした。ここで太陽光の代わりにとLEDタイプの蛍光灯や懐中電灯を当ててみたのですが、理屈は分かりませんがこちらも発電することができませんでした。結構眩しい光なんですけどね。

そしてその翌日も曇りでしたが、今回はダメ元で外に出してみると弱々しくも見事にモーターを回転させることができました。その直後に晴れ間が覗いたのですが、太陽の光が強くなると室内の窓越しからでも発電することができ、モーターもより力強く回転しました。やはり十分な太陽光がないとソラえもん号は走ることはできないようです。

僕はもう記憶に薄いですが、いまは小学生の理科の授業で太陽光発電について学ぶ機会があるようです。光から電気が起こせるなんて小学生からしたら不思議かもしれませんが、ソーラーパネルに太陽光が当たることで電気が起こることや光の加減によってモーターの回転力が変わること、これらの仕組みを自分で一から組み立てたドラえもんで学べるというのが、この工作セットの魅力でもあるのかなと思います。夏休みの工作にもおすすめですね。

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