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アイリスオーヤマ「CEA-2108DLSP」レビュー。スピーカー搭載のシーリングライト

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僕が普段利用している通販サイトのAmazonで月一恒例のタイムセールが実施されるということで、なにか気になる商品がないかとサイトを覗いていたときに、LEDのシーリングライトが目に留まりました。LEDは何となく分かるけどシーリングライトってどういう意味なのだろうと調べてみると、天井に直接取り付けるタイプ照明器具のことを言うそうです。

自室の天井に取り付けているのがまさにそれで、買い替えた記憶がないので20年は使っていることになります。最近は長寿命で省エネを謳ったLEDタイプが主流ということで、少し前から気になっていた存在なんですよね。

自室で20年使ったナショナル(現在はパナソニック)の照明器具「HA9652」

たとえ欲しいと思ったシーリングライトがあったとしても、タイムセールの対象になるかは当日になってみないと分かりませんが、とりあえず早めに物色してほしい物リストに入れておいたのが、ドウシシャのNOTES ルミナスLED「OS-W08DS」でした。

シーリングライトなのにBluetoothスピーカーが付いた興味をそそる製品で、天井から音が降り注ぐユニークな機能を持っているのです。それでいて価格も安価で音質はおまけ程度かと思いきや、実際に自分の耳で聞いてみないとなんとも言えませんが、高音域と中低音用の2つのスピーカーを搭載し、音へのこだわりも感じられたことがこの製品をほしい物リストに入れた理由になります。

Amazonのタイムセール当日。価格が安くなっているかなとドキドキしながら確認してみると、残念ながらドウシシャの「OS-W08DS」はセール対象外となっていました…。ということでどうしようかなぁと悩んでしまったのですが、シーリングライトが気になってしまったことで気持ちが高ぶってしまい、他にも類似の製品がないか確認してみたのです。

Bluetoothスピーカーを搭載するとなるとそれなりに候補が絞られてくるのですが、そこで見つけたのが今回購入したアイリスオーヤマの「CEA-2108DLSP」になります。Bluetoothスピーカーを搭載しているのはもちろんのこと、アイリスオーヤマのシーリングライトに寄せられた評価数は他社製品よりも多く、利用者がそれなりにいることが伺えたり、タイムセールの対象で価格が安くなっていたことが購入の決め手になりました。

ということで、当エントリーではアイリスオーヤマのLEDシーリングライト「CEA-2108DLSP」の紹介と、角型引掛シーリングを使った場合の取り付け方を解説しつつ、製品を使ってみた感想を書いていきたいと思います。

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アイリスオーヤマ「CEA-2108DLSP」の紹介

パッケージ

こちらが今回購入した、アイリスオーヤマのLEDシーリングライト「CEA-2108DLSP」になります。Amazonで購入しましたが、配送はこのパッケージに直接宛先シールが貼られた状態で送られてきました。

照明器具ということで梱包に使われている箱のサイズは大きめですが、手に持ってみると見た目に反してとても軽いです。

そういえばアイリスオーヤマという会社は、最近になってその名を耳にする機会が増えてきましたね。僕自身も同社の製品を購入するのは今回で3回目で、前回はタワーファンや電気ストーブを購入していましたよ。

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主な特徴

  • 省エネで長寿命なLEDタイプのシーリングライト。
  • 8畳まで広さに対応。
  • Bluetoothスピーカー搭載でスマートフォンの音を再生することができる。
  • 昼光色と電球色を10段階による調光でシーンに合わせた明かりを照らすことができる。
  • 照明は付属のリモコンで操作できる。
  • 15分または30分から選べるタイマー機能。

付属品

付属品として、シーリングライト、スピーカー、スペーサー×2、リモコン、単4電池、リモコンラックが付属されています。

シーリングライトの中央にある丸いのがスピーカーになります。

スペーサー

こちらはスペーサーです。丸型(左)と角型(右)のふたつが付属しています。

リモコン

こちらはリモコン(型式:CL-RSP)です。壁スイッチをオンにしておくことでリモコン操作が可能になります。

便利な機能はおやすみタイマーとメモリでしょうか。タイマーは15分と30分で選ぶことができ、メモリは記憶させたお気に入りの明るさを一発で点灯してくれます。

取り付け可能な配線器具の確認

僕は「まぁ大丈夫だろう。」という安易な考えで、取り付け可能な配線器具の確認をせずに買ってしまいましたが、買ったあとに取り付け不可だとショックが大きいので、シーリングライトを購入するまえに確認だけはしっかりしておきましょう。

現在お使いの照明器具を取り外してみると天井に配線器具が現れると思います。上記イラストは本製品の取扱説明書を撮影したもので、角型・丸型引掛シーリングローゼットが描かれています。

天井にある配線器具と同じものがイラストにあるかを確認し、出しろが22~24mmであることを確認しましょう。

また埋込引掛ローゼットにも対応しており、こちらは出しろが10~14mmに対応しています。

以上が本製品が対応する配線器具ですが、配線や端子が露出している場合は感電の恐れがあるので、個人で取り付けはせずにお買い上げの販売店や電気店に相談してくださいとのこと。

自室のはどのような形状のものが付いているのかシーリングライトを外してみると、角型引掛シーリングが使われていました。

配線器具にこのような複数の種類があったなんて初めて知ったのですが、角型引掛シーリングというのはもう古いタイプなんでしょうね。

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シーリングライトの取り付け方

ここからはシーリングライトの取り付け方を、僕の実体験を交えて解説していきます。

本製品の取り付けにあたってドライバーなどの工具類は必要ありません。はめ込みのみで完了します。また天井という高い位置で作業しますので、足元が覚束ないと自身が怪我したりシーリングライトを落下させたりして怪我や故障のもとにも繋がりかねません。万全を期すために脚立の用意をおすすめします。

感電を避けるために、取り付けの際には必ず電源を遮断してから行ってください。

スペーサーは使用しなかった

説明書によるとまずはじめにスペーサーの取り付けが必要とのことで、付属のスペーサーを角型引掛シーリングにはめてみました。

ところがスペーサーをはめることはできるのですが、シーリングに固定することができないみたいで手を離すとそのまま床に落下してしまいます。内心冷や汗を掻きつつ、試しにスペーサー逆さにしてはめてみると今度は何故か固定することができました。

実のところこの時はスペーサーの役割りがよく分からなくて、スペーサーを逆さの状態ではめたままシーリングライトを取り付けてしまったのですが、説明書をよく見てみると、「はめ込みがゆるかったりきつかったりする場合はスペーサーは使用しないでください」と書かれてあったのです。

シーリングライトを取り付けてしまった後なので再度作業を行うのは面倒だし、特に問題なさそうなのでこのままでもいいかなと思ったりしましたが、なんだかモヤモヤが残るんですよね。ということでシーリングライトを取り外し、逆さ状態のスペーサーを取り外して今度はスペーサーを使用せずに再度取り付け作業を行いました。

スペーサーの役割とは?

それならスペーサーって最初から必要ないのでは?と疑問に思いますが、スペーサーがあることでシーリングライトが取り付けやすくなるそうです。

スペーサーが無くても問題ないけど、可能であれば付けたほうがいいということでしょうね。

スピーカーを取り外す

続いてシーリングライトの中央にある丸い形のスピーカーを取り外します。反時計回りに回転させればOKです。

スピーカーを外してみると、シーリングライトから出ている配線と落下を防止する紐がスピーカーに繋がっているので、これらを一旦外します。

シーリングライトを取り付ける

スピーカーが取り外された状態のままシーリングライトを天井に取り付けます。

角型引掛シーリングの左右にある穴にシーリングライトの中央から出ているオレンジ色のL字金具を差し込み、時計回りに回すと取り付け完了です。

脚立を使う方が多いと思いますが、取り付け作業時のシーリングライトは意外と重たく感じました。バランスを崩さないように安全に配慮して行ってください。

角型引掛シーリングの場合は内側がこんな感じになっていればOKのようです。

スペーサーを使用せずとも取り付けは簡単でしたよ。

スピーカーを取り付ければ完了

続いてスピーカーに配線と落下防止ひもを取り付けます。

スピーカーが万が一落下してくるのを防ぐためにも、落下防止ひもは必ず取り付けておきましょう。

シーリングライトの中央にスピーカーを当てて、時計回りに回すとスピーカーが固定されます。これでシーリングライトの取り付け作業は完了となります。とても簡単な作業でした。

傍から見回しても傾きとかもなく無事に取り付けできたようです。高級感はありませんがデザインは悪くないし、スイッチひもが無くなったので見た目的にもスッキリしました。

それにしても普段は天井なんてあまり見ないので、上を見上げてばかりでなんだか首が疲れた気がしますね(笑)

以上、お疲れ様でした!

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LEDを点灯させてみた

ここではシーリングライトが点灯しているところを収めた写真を紹介していきます。

本製品は明るさを10段階から調整でき、好みの明るさを探すことができますが、すべての調光を撮影すると掲載画像の枚数が多くなってしまうので、本製品が対応する「昼光色」(白色)と「電球色」(暖色)から、それぞれ中間くらいの明るさにしたときの様子を撮影してみました。

なお、僕の撮影スキルの低さもあって照明を撮影するのはとても難しく、実際のLEDの光を写真で伝えることはできていませんのでご了承下さい。

昼光色

こちらは「昼光色」です。煌々とした白くて明るい光が特徴です。

明るさを上げてみると、これがLEDかと驚かんばかりの直視できないくらいに煌々とした白く眩しい光にビックリしました。

電球色

こちらは電球色です。オレンジ色の暖かい光が特徴です。アイリスオーヤマによるとリラックスしたいときにおすすめとのこと。夜間にこの色を見るとなんだか暖かみを感じますよね。

自宅ではお手洗いや洗面台で使っている電球色ですが、今回はじめて自室で使ってみましたが、確かにホンワカとした暖かい光がリラックスムードを醸し出してくれるのでいい感じですね。電球色は夜間におすすめです。

常夜灯

もちろん常夜灯を点灯させることもできます。

そういえば子供の頃は就寝時に常夜灯を使ってましたが、いまでは部屋を真っ暗のまま寝てしまいますね。

ちなみに常夜灯は調光できません。

使ってみた感想

LEDで明るさをコントロールする時代

今回購入したアイリスオーヤマの「CEA-2108DLSP」でLED照明をはじめて使ってみましたが、照明器具としての不満は一切ありませんでした。必要十分な明かりを提供してくれるし、それでいて省エネ&長寿命なわけですから、これからシーリングライトを買い替えるならLED一択と言えるでしょう。

またLEDの特徴を活かすことで、明るさ加減を段階的にコントロールできるのがいいですね。たとえば昼間であっても天候によって部屋の明るさも変わってくるので、「ちょっと薄暗くなったから明るさが欲しいな。」というときに照明を暗めに点灯させたりと、そういった従来の照明にはできなかったことがLEDなら可能になるわけです。

ペアリングのセキュリティが甘い

本製品とスマートフォンなどのBluetooth対応デバイスとペアリングをする際に、なんのセキュリティも無しにデバイス側に表示されている接続先を選択するだけで、デバイスとペアリングできてしまうことにセキュリティに対するリスクを感じました。

僕が所持しているイヤホンやスピーカーの場合、特定の操作をしてペアリングモードに移行しないとデバイスとペアリングできない仕組みでセキュリティ対策が図られていますが、本製品の仕組みだとまるでフリーWi-Fiスポットと同じようになってしまい、自分以外の第三者(近隣住民など)に勝手に接続されて勝手に音を流されてしまう恐れがあります。

本製品のBluetoothが届く距離は約10mとのこと。試しに本製品を取り付けた部屋の真下の部屋でスマートフォンから接続を試してみると問題なく接続できました。ただ、その部屋から出て何歩か移動すると接続が次第に怪しくなってくるようです。壁や床などを挟む数やその他の要因によって電波の到達距離は減衰しますが、10mという距離は大体あっていると思いました。

一軒家であれば隣家との距離があるので勝手に接続される心配は少ないかもしれないが、問題はマンションやアパートといった隣との距離が近い集合住宅で使う場合は、上下左右の部屋にBluetoothの電波が確実に届いているはず。

この問題への対策として思い付いたのが、本製品とデバイスをBluetoothで常に接続しておくこと。こうしておけば第三者から接続することができません。また主電源(壁のスイッチ)を切ってしまえばBluetoothもオフになります。外出などで自宅を離れるとき(LEDライトを使わないとき)は、主電源から切っておくのもいいでしょう。

恐らく出所不明のアクセスポイントに繋ごうだなんて誰だって思わないだろうし、自分でも気にし過ぎだと思うのです。簡単に接続できるのは逆に言えばメリットと言えるかも知れませんが、ペアリングに対するセキュリティのリスクが存在することは頭に入れておきたいところです。

音質は満足とは言えないが広がりのある音に惹かれる

スピーカーの音質はオマケ程度であることは自分でも分かっていましたが、聴いてみるとやはり音質は満足とは言えないし低音の不足を感じます。しかし天井から降り注ぐ音は部屋中360度に響き渡るので、あたかも自分自身が音に包まれるような感覚は新鮮そのものです。

また不思議と音に立体感があり、明瞭なので歌やトークにしても一言一言が聞き取りやすく感じるのも好印象。まるで音楽の流れる喫茶店にいるかのような気分に浸れます。個人的には音楽を流すのに適したスピーカーだと思いましたね。

間があった直後の最初の音が欠ける

音の頭の部分(約0.5秒程)が無音になる現象が発生する場合があります。例えばテレビでニュースを視聴したときにアナウンサーが喋る最初の第一声が欠けたり、原稿を読み終えて次の原稿を読み上げるときに一瞬間があったりするが、こういった無音があった直後もまた最初の第一声が欠けたりします。

「こんにちは」という発言があったとして、直前に間があると「んにちは」になるような感じ。これが頻発するとかなりストレスが溜まります。

故障では?と思いがちですが、本製品のAmazonレビューやネットの情報にも同じ書き込みを発見。本製品に限らずBluetoothにはこういった最初の音が欠ける問題は以前から存在し、認知されていたことのようです。

プツプツと音が途切れることがある

スピーカーを使用中にプツプツと音が途切れることがあります。

スマートフォン、タブレット、パソコンといったデバイスで検証したところ、これは一部のデバイスのみで発生するようで、どうやら僕の場合はBluetooth機能をUSBアダプタで追加したデスクトップパソコンで発生してしまうことが分かりました。

BluetoothをUSBアダプタで追加しているとプツプツが必ず発生すると言いたいわけではありませんが、こういった相性問題は少なからず存在するようです。

黒いスポンジが気になる

これまで紹介していなかったのですが、実はシーリングライトの裏側にはこういった謎の黒いスポンジが付いています。

裏側なので天井に取り付けてしまえば見えなくなるので問題ないと思いがちですが、少し離れた場所からシーリングライトに視線を向けると、この黒いスポンジが部分的に見えてしまうのです。

少し離れた場所から見た黒いスポンジの見え方はこんな感じ。白い天井と白いシーリングライトの間に黒い異物が見えると、なんだかちょっとみっともないですよね。

このスポンジが何のために存在するのか理由は不明ですが、天井と接触しないためのクッションのような気もします。またスポンジは天井と接触するため長年使ったあとにシーリングライトを取り外してみると、スポンジの黒い跡が天井に残ってしまう可能性も考えられます。

説明書にはスポンジについての説明が見当たらないので詳細は不明。僕的には無くても問題なさそうという考えですが、不要であれば自己責任でカットしてしまってもいいかもしれません。

電子音が大きい

デバイスとペアリングされたときと解除されたときに、”ピポッ!”、”ポポッ!”といった電子音が大きな音で響きます。

ペアリングの状況を知らせる意味での合図ですが音のボリュームが大きすぎます。音量を下げる設定がないのが残念ですね。

まとめ:スピーカーに不満があるがLED照明としては不満なし

僕自身がそうだったのですが、アイリスオーヤマ「CEA-2108DLSP」の購入を検討される方は、シーリングライトでありながらスピーカーが搭載されていることに好奇心をそそられている方がほとんどだと思われます。

確かに天井から音が降り注ぐのは面白い機能ですが、先にも述べましたがペアリングのセキュリティが取られてないので、Bluetoothの電波が届く範囲であれば第三者からでも容易に接続されてしまうリスクが存在することは頭に入れておくべきでしょう。一軒家であればまだいいですが、人口密度の高いマンションやアパートなどの集合住宅での使用はあまりおすすめできないですね。

言いたいことを書いていたら長々としたレビューになってしまいました。LED照明としての不満はありませんが、Bluetoothスピーカーの仕様に懸念が残るシーリングライトでした。アイリスオーヤマからスピーカー搭載の次期モデルがでるのであれば、この辺はぜひ改善して欲しいと思います。