自宅でのプライベート用途で毎日のようにパソコンを使っています。デスクトップなので映像を出力するディスプレイが別途必要になるわけですが、パソコン向けのディスプレイではなくチューナーを内蔵した一般のテレビを使用しています。
40型なので画面が大きくて見やすいことがテレビを使っている理由ですが、パソコンの映像をテレビに出力すると、その間は当然のようにテレビを見ることができません。一応、テレビ側で2画面に対応しているので、画面の中央を境に左側にパソコン、右側にテレビといった出力が可能なのですが、見た目が窮屈に感じられるのでこの機能は利用することはありませんでした。
レコーダーがあれば番組を録画することができますが、これまでレコーダーを持っていなかったんですよね。それにテレビも10年以上前の古い機種のため、ハードディスクを繋げて録画することもできません。
普段あまりテレビは見ないし、見る番組もある程度限られているのでレコーダーは必要ない気持ちがありましたが、自分が見たい番組が日々の生活のモチベーションや癒やしになっていることに気づき、やはりレコーダーは持っておこうという気持ちが強くなったことが購入へと繋がりました。
スマホでテレビが見れるBDレコーダーを購入
購入したのはソニーのブルーレイレコーダー「BDZ-ZW1700」になります。
発売から1年以上経過し価格がある程度こなれてきたことや、地デジやBSの番組をスマートフォンに飛ばして見れる機能があること、テレビがソニーなので一緒に合わせたかったなどがこの機種を選んだ理由になります。
実のところ、最初はピクセラのXit AirBox「XIT-AIR110W」を狙っていました。BDZ-ZW1700と同じようにスマートフォンやタブレットでテレビをワイヤレスで見ることができ、それでいながら安価なので魅力を感じていたのですが、人気ゆえに在庫が少ないみたいで買えなかったんですよね。
その間によく考えてみたのですが、XIT-AIR110Wの場合だと録画をするにはハードディスクを別途用意しなければならないし、ブルーレイディスクも使えないのでダビングもできない。個人的にこれらの機能はやはり必要だと感じたので、それだったら多少値が張っても初めからブルーレイレコーダーを買ってしまうべきだと考えを改めたわけです。
Xperiaはテレビ視聴が無料
BDZ-ZW1700のセッティング後に、いちばん使ってみたかったスマートフォンでテレビを見る機能を使ってみようとしたところ、どうやら「Video & TV SideView」(iOS/Android)というアプリをインストールしておく必要があることが分かりました。
このアプリのダウンロードは無料でできますが、スマートフォンでテレビを見るには自宅に無線LANルーターを軸としたネットワーク環境が必要となります。
調べてみるとこのアプリにおいてXperiaの該当機種であればテレビの視聴機能は無料で使えるようですが、それ以外だと「Video & TV SideView プレーヤープラグイン」を500円で購入する必要があるそうです。
幸いなことに僕のメインのスマートフォンがソニーの「Xperia XZ1 Compact(SO-02K)」なので、Google Playからアプリをダウンロードした後に試してみたところ、機能制限なく現在放送中の番組を再生できることを確認できました。もちろん地デジは無料だけどBSは有料なんてこともありません。
番組の視聴方法はとても簡単で、アプリを起動して現在放送中の番組を選択し、フッターにある「モバイル視聴」をタップするだけです。
なお、画質の乱れなどもなくキレイな映像を再生できますが、電波の掴みが悪くなると再生が止まってしまうようでした。安定した視聴を実現するためにも、無線の電波を掴みやすい場所で視聴するのがベストでしょう。
他の機種はプラグイン(有料)が必要
他に所持しているAndrod端末(Zenfone・Nexus 7)があるので、こちらにも「Video & TV SideView」をダウンロードしてみると、”お試し視聴”という名目で1分間の視聴しかできませんでした。さすがに画面サイズ4.6インチのXperia SO-02Kはテレビの視聴には適さないため、「Video & TV SideView プレーヤープラグイン」を購入して他の機種でもテレビが見られるようにしましたよ。
ちなみにこのプラグインの価格は500円ですが、買い切り型のため一度購入すれば更新料を支払うことなくこの先もずっと使い続けることができるようです。
ほぼリアルタイムに視聴できる
スマートフォンに番組を転送して視聴するとなると、遅延が気になる方もいらっしゃるかと思います。
今回は自宅のインターネット環境を用いて自宅からスマートフォンでテレビを視聴してみました。自宅内で完結するローカルなネットワークですがそれでも遅延はあるようで、検証してみたところリアルタイムで放送されている番組から約6秒の遅延があることを確認できました。
この結果は使用している機器の違いなど各々の環境によって多少異なると思いますが、個人で普通に視聴するだけなら問題ないし、SNSなどを通じて番組の感想をリアルタイムで共有するのにも問題のないレベルだと思います。
なお、今回は検証していませんがアプリを通じて外出先からでも番組を視聴できるようですが、その際の遅延はより大きくなると思われます。
録画番組もスマホで見れる
「Video & TV SideView」は、レコーダーに録画した番組もスマートフォンで見ることができます。
レコーダーに保存されている番組名が表示されるので、見たい番組をタップするだけで視聴可能。もちろん「路線バスで寄り道」とか「日本縦断 こころ旅」など地デジ・BSを問いません。
また、録画した番組をスマートフォンやタブレットに転送して視聴することも可能。例えば自宅の無線LANを使って番組をあらかじめダウンロードしておくことで、外出先でインターネット回線を使わずに転送した番組を視聴できるようになります。仕事の休憩中とかに番組を消化したい方におすすめの機能です。
感想:見たい番組を見たいときに好きな場所で見れる幸せ
僕のこれまでの生活スタイルだと、テレビを見るときは番組の放送時間を待ってテレビと向き合って見る必要がありましたが、レコーダーとスマートフォンアプリを連携させることで、見たい番組が自分の好きなときに好きな場所で見られるようになったことはとても大きいメリットだと思いました。
もともとあまりテレビを見る方ではありませんが、放送時間にとらわれなくなくなったことでストレスからも解放。小さな事かもしれませんが今回の出来事で生活の質が向上したように感じています。
対応するレコーダー、無線LANルーターなどが必要になりますが、スマートフォンでテレビが視聴したい方には「Video & TV SideView」はおすすめのアプリと言えるでしょう。