オリジナルは1997年に初代PlayStation用ソフト「ストリートファイターコレクション」として発売され、翌年にBest化へ。そして2014年に待望のゲームアーカイブス化が発表され、PlayStation Storeでいつでもダウンロード購入できるようになった、カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター ZERO2’(the Best)」。
※Best版になったタイミングで、タイトル名とパッケージデザインが切り替わった?ようです。
本作は「ストリートファイター ZERO2’(ダッシュ)」、「スーパーストリートファイターII」、「スーパーストリートファイターII X」を含めた3タイトルをプレイすることができます。
しかも3本セットでありながら配信価格は617円(税込み)と、安価な価格設定も魅力。コストパフォーマンスは抜群ではないでしょうか。
初代PlayStationのような古い本体は既に持ってないよ!という方でも、ゲームアーカイブス版であれば、PlayStation 3、PlayStation Portable(PSP go対応)、PlayStation Vita(Vita TV対応)といった機種でプレイすることが可能になりました。
なお、PlayStation 4はゲームアーカイブスに対応していないので、残念ながらプレイすることができません。
ダウンロード容量は410MBです。
懐かしの「スパ2X」をPS Vitaでプレイした感想(評価)
ゲームアーカイブス版は、スーパーストリートファイターII Xがプレイしたくて購入してみました。
本作はストリートファイターIIシリーズの完成形とも言うべきタイトルで、前身となるスーパーストリートファイターIIから、新しい必殺技、ゲームスピードの変更機能、一発逆転を狙えるスーパーコンボなどの新要素などが追加されたほか、名曲揃いのサウンドトラックがとても印象的で、今なお世界中で高い人気を誇るタイトルでもあります。
子供の頃からゲームは好きですが、21世紀に入って移行、何故かほとんど手を付けなくなってしまったのが対戦格闘で、偶に思い出してはまたいつかプレイできたらと思っていました。
そんな想いに答えてくれたのがゲームアーカイブス版です。実は結構前に購入していたのですが、何だかんだで手を出すことができず、最近になってからPlayStation Vitaでゲームを始めてみました。実際にプレイしてみると、当時の記憶が呼び起こされてきて懐かしい気持ちになりました。技コマンドは不思議と忘れないものですね。
ゲームは楽しいのですが、久々すぎるせいか、思うように動かすことができず苦戦する場面も多く、難易度がデフォルトのままでも結構難しく感じられます。当時ゲームセンターで散々プレイしたので体ではなんとなく覚えているのですが、やっぱりこれも歳をとったせいなのかな…。
アーケードスティックを握るのとは違って、携帯ゲーム機だとコマンドの入力が覚束なくなるので、それが原因だと思いたいですね(笑
良いところ
シンプルだけど完成されたゲームシステム、全員が昔から知ってるキャラクターだから親近感があるし、なによりラウンドを跨ぐときにBGMが止まらないのがいい。
サウンドトラックが素晴らしいので、対戦中のテンションを維持するためにも個人的にこれはとても重要な要素だったりします。でもやっぱり、BGMは3DO版のアレンジバージョンが一番かな。
PlayStation Vitaだと、横になりながら楽な姿勢でプレイできる所が気に入っています。
気になるところ
ゲームアーカイブス版の気になる点を挙げるならば、ちょくちょく発生するデータ読み込み時間でゲームの進行が阻害されてしまうこと。
これはPlayStation Vitaの設定で、ディスクロード速度から「高速」を選んでも短縮されない印象でした。
移植度
移植度について気になる方も多いと思いますが、オリジナルとなるストリートファイターコレクションの紹介サイトに「完全移植!!」の文字があるので、アーケード版のクオリティはほぼ完全に再現されているものと思われます。
僕も実際にプレイしてみてアーケード版に忠実な移植度だと思いましたし、ロード時間が発生する以外は違和感は感じませんでした。
サイト ストリートファイターコレクション(PlayStation.com)
バグ・不具合は?
ゲームアーカイブスは、タイトルによって偶に変なバグや不具合が発生するのを経験しているので、初めて起動するタイトルは内心ドキドキしたりするのですが、僕が使っているPlayStation Vita(PCH-2000)では、特に問題を起こすことなく動作していることを確認しています。
ロード時間はショートカット機能で短縮できる
ディスクのロード時間が気になる、アーカイブス版のスーパーストリートファイターII Xですが、どうしてもゲームの進行が遅く感じてしまう場合は、ゲームオプションにある「SHORT CUT」の設定を「ON」にしてみましょう。
すると、キャラクター選択画面とVS画面の簡略化(←キャラアイコンを残して画面の背景が真っ黒になります)、次の対戦相手の国へ飛ぶ飛行機と勝ちゼリフ(リザルト)といった演出画面がカットされるので、結果的にテンポ良くサクサクとゲームを進行することができるようになります。
ショートカット機能を使うと臨場感は欠けてしまいますが、多分オリジナルとほぼ変わらない進行速度にまで向上できますよ。
ディスクの入れ替え方法
「ZERO2’」ディスク入れ替えの詳しい方法については、プレイステーション(R) オフィシャルサイト様の下記ページ、「ゲームの進行に関わらず、任意のタイミングでディスクの閲覧ができる場合」をご覧くださいませ!http://t.co/4gyD5YCjoP
— カプコン レトロゲーム担当 (@capcom_retro) 2014年12月3日
ゲームアーカイブス版のストリートファイター ZERO2’で、同時収録されたスーパーストリートファイターII、もしくはスーパーストリートファイターII Xをプレイするには、「ディスク入れ替え」の設定を行う必要があります。
これを行わないとストリートファイター ZERO2’のみしかプレイできず、他の同時収録タイトルをプレイすることができません。
ゲームアーカイブスのディスク入れ替えはどのハードでも共通で、ゲーム起動中に「PSボタン」を押し、メニューから「ディスク入れ替え」を選択する必要があります。
画像付き詳しく解説されたサイトがありますので、よろしければ上記ツイート内に添付されたURLを参照くださいね。
余談:30周年記念タイトルに「スパ2X」が収録
10月25日に発売される、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switchソフト「ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル」。
ストリートファイターシリーズの12本のタイトルを、日本版と海外版で合計24本収録した本作には、スーパーストリートファイターII Xも当然含まれています。
収録タイトルの一部はオンライン対戦に対応し、開発中の貴重な資料なども収録された、シリーズ30周年を記念するに相応しい出来に仕上がっているようです。
同じタイトルでもプレイできるプラットフォームが複数あると、どれで遊べばよいか迷ってしまいますね。今からプレイするのであれば新作をおすすめしたいですが、単純にストリートファイター ZERO2’でプレイできるタイトルが目当てであれば、ゲームアーカイブス版でもいいような気がします。価格も安いですからね。