PS4「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」の感想

PlayStationの有料会員サービス「PlayStation Plus」において、2018年4月配信分のコンテンツとして提供されたフリープレイタイトル、PlayStation 4ソフト「HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-」をプレイしてみました。

初回プレイ時に迎えたストーリーの結末は決して良いものではありませんでしたが、数あるエンディングのうちの1つを迎えましたので、簡単にですがゲームをプレイした感想をネタバレ無しで書いてみたいと思います。

HEAVY RAINは、目標のトロフィーを獲得することでPlayStation Storeのチケットが貰える「PS Plus Challenge」の対象ソフトだったこともあり、その抽選に参加するためにプレイしてみることにしました。当初は目標のトロフィーを獲得した時点で終わりにしようかと思っていましたが、ゲームが思いの外面白かったのでプレイを続けてみることに。

実は、昨年初めてPlayStation Plusに加入してPS Plus Challengeに参加した際に、初っ端から1,000円分のチケットが当選してしまい、「もしかしたら意外と参加率は低くて当選しやすいのかな?」という思いを抱きつつそれ以降毎月参加しているのですが、それっきりチケットは当選していません…。宝くじではないですが、いまは夢を買うつもりで参加しています(笑

HEAVY RAINってどんなゲーム?

出典 HEAVY RAIN -心の軋むとき-(PlayStation)

HEAVY RAINは、アメリカの小さな町を舞台に毎年雨の降る季節に現れては奇妙な誘拐殺人を繰り返す「折り紙殺人鬼」を、立場の異なる4人の主人公を操作しならが事件の謎を推理していくミステリーアドベンチャーゲームです。

本作はもともとPlayStation 3ソフトとして2010年に発売されていて、高解像度化(リマスター)が施されて移植されたものが、今回プレイしたPlayStation 4版になります。(ゲームを遊んでいて、当時PlayStation 3版の体験版で遊んでいた記憶が蘇りました)

ゲームの持つ雰囲気は「茶色と灰色で彩られた世界」といった感じで、日本のゲームに多く見られるような色彩豊かな絵とは異なるものがあり、ゲームの背景やキャラクターの表情からは、とても2010年のゲームとは思えないほど鮮彩で細かく描写されたリアルなグラフィックに驚かされました。

またストーリー展開からは、ゲームをプレイしているというより1つの海外シネマを観せられているような錯覚さえ感じられ、ゲームへの没入感は高く、事件の犯人を追うというストーリーに加え、本作で大きな意味を持つ「雨」が多くのシーンで降っており、ゲームの世界は終始重い空気に包まれ、スリルと緊張感に満ち溢れたものとなっています。

ストーリーは、4人の主人公のうちの1人「イーサン・マーズ」の息子で、折り紙殺人鬼に拐われた「ショーン・マーズ」を救出すべく、犯人から課せられたいくつもの試練に翻弄されるイーサン・マーズの苦悩をメインに、そしてそれとはまた別の視点から犯人を追う主人公たちの活躍が描写されています。

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面白かったところ

究極の選択

イーサン・マーズに課せられる試練がほんとに鬼畜で、ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、本作のサブタイトルに「心の軋むとき」とあるように、プレイヤーの心を揺さぶり痛めつけるような残酷過ぎる究極の選択を迫らることがあります。

試練をスルーするのもプレイヤーの自由ですが、息子の命がかかっていることを考えると、コントローラーを操作できずに暫し悩んでしまうこともありました。

ゲームでここまで心揺さぶられるなんて、そうそうないと思います。

QTE(特にアクションシーン)

ゲームのほとんどの場面で、画面に表示されたボタンを入力してキャラクターを操作していく「QTE」(クイックタイムイベント)でストーリーが展開していきます。

QTEって人によって好き嫌いが分かれるシステムだと感じていますが、僕は嫌とは思わないですね。特にアクションシーンのQTEにもなると、失敗してたまるかと身体もつい前のめりになってしまうし、あの緊張感がたまりません。

QTEと聞くと僕はまず「シェンムー」が思い浮かぶのですが、シェンムーのQTEは入力に失敗すると最初からやり直しだったと記憶してますが、HEAVY RAINの場合は失敗してもやり直しにはならず、例えQTEに失敗して重要なキャラクターが死んでしまってもそれはそれでストーリーが進行し、その後の物語の展開も変わっていきます。

ゆえにHEAVY RAINにはゲームオーバーという概念がありません。そしてエンディングは多義に渡るようです。

犯人は誰?

折り紙殺人鬼から課せられた試練を前にして、「事件の犯人は誰なんだろう?」と考えながらゲームをプレイしていけた点はすごく面白かったです。

既にゲームの中に出ている人物のなかに犯人がいるのか?だとしたら犯人は誰なのか…。ゲームをプレイしていない普段の日常生活でも、無意識に頭の中でそう考えている自分がいました。

そう言えば、「ルートレター」と「ライフ イズ ストレンジ」をプレイしたときも、このとき気持ちと似た心境を抱いたことを思い出しましたね。これこそミステリーゲームの醍醐味だと思います。

気になるところ

キャラクターの移動

多くの人に分かりやすいゲームを例に挙げると、HEAVY RAINのキャラクターの移動方法は、「バイオハザード」に似ていると思います。同じエリア内であっても、キャラクターの移動場所によってカメラ視点が切り替わるようなイメージです。

キャラクターがカメラ視点の切り替えをまたいで移動した際に、本来自分が進みたい方向とは別の方向に体の向きが変わってしまうことが多々あり、これがちょっとしたストレスになることもありました。

慣れてしまえばそう気にならないかもしれませんが、キャラクターの移動はちょっと癖のある操作性になっています。

モーションセンサー

ワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」の傾きを認知する「モーションセンサー」を活かした操作で、コントローラーを横にスライドさせたり、上下に激しくシャッフルするなどの操作を所々で要求されるのですが、僕の操作が下手なことが理由かもしれませんが、コントローラーの動きをなかなか認知してくれないときがありました。

こういうときは、ついムキになって腕全体を動かしてしまうので、結構ないい運動になることもありましたね…(笑

思考の文字が読みづらい

プレイ中にコントローラーのL2ボタンを押すと、そのときのキャラクターの「思考」を聞き取ることができます。思考はコントローラーの□△○×ボタンに割り振られ、聞きたい思考をプレイヤーが選ぶことができます。

キャラクターがそのときに何を考えているのか、またゲームのヒントを得るのに頻繁に使う機能ですが、キャラクターの感情が大きく揺さぶられるようなシーンで思考を聞き取ろうとすると、それに連られるようにボタンに割り振られた思考の文字までもが残像が出るほどにブレて表示され、このときの思考の文字が読み取りづらいと感じることがありました。

キャラクターの感情を表しているのでいい表現だと思いますが、こういうときに限って時間制限があったりするので、もう少し文字が読みやすければ良かったですね。

バグが多い?

僕がプレイしたときは問題なかったのですが、HEAVY RAINをクリアした後に他の方のプレイ動画をいくつか拝見してみると、ゲーム中にバグが起こったり、なかには進行不能に陥ってしまうケースをちょくちょく目にしました。

どうやら、タイトル画面で文字がチカチカ点滅しているとそれがバグの合図?のようで、この状態でゲームを進めていると、キャラクターの動きがカクカクしたり、動きが止まってフリーズしてしまうなどのバグが起こりやすいように見受けられました。

せっかくの名作なのに、バグのせいでプレイを諦めてしまう人が出てしまっているのは、正直勿体無いと思います。PlayStation 4版が出たのが2016年で、目立つバグが今だに残っているということは、修正パッチが配布されることは今後もきっと無いのでしょう。

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HEAVY RAINをプレイするには

PlayStation 4版のHEAVY RAINは、日本国内ではパッケージ版の販売は行われておらず、PlayStation Storeで配信されているダウンロード版のみの取り扱いとなります。配信価格は3,400円。

また、こちらも日本国内ではダウンロード版のみになりますが、「BEYOND: Two Souls」とのセット商品、PlayStation 4ソフト「HEAVY RAIN -心の軋むとき- & BEYOND: Two Souls Collection」がラインナップされており、2本セットで4,400円というお買い得価格で購入することができます。

BEYOND: Two Soulsは僕自身プレイしたことはないのですが、HEAVY RAINと同じメーカーが開発した名作アドベンチャーゲームと聞いています。両タイトルを持っていない方は、断然こちらのセット商品がおすすめですね。

また、PlayStation 3版では本作の廉価版が発売されており、パッケージで購入することができます。

感想まとめ

『HEAVY RAIN -心の軋むとき- & BEYOND: Two Souls Collection』 PV

以上、HEAVY RAINをプレイした感想でした。

HEAVY RAINが世界的に高く評価されたネームバリューのあるゲームだとは知っていましたが、洋ゲーということもありあまり興味が惹かれず、今回はトロフィー獲得のために何となく手に取ってみましたが、いやはや面目ないというか、食わず嫌いをしていた自分が情けなく思ってしまうくらいに面白いゲームでした。

多くの人におすすめしたいゲームですが、内容的に犯罪、暴力、セクシャルなシーンが含まれているので完全に大人向けのゲームです。CEROレーティングによる年齢対象は17歳以上なので、子供はちょっとプレイできないですね。

HEAVY RAINは、サスペンスとかミステリー系のお話が好きな大人の方に手に取ってもらいたいおすすめのゲームです。

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