前回視聴した「ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち」に引き続き、またまたドラゴンボールの映画をGYAO!で視聴しました。
どうやらGYAO!では、12月14日に公開される「ドラゴンボール超 ブロリー」の公開を記念して、これまで公開された劇場版シリーズを無料配信しているようです。
配信される作品は一定期間ごとに切り替わるようで、10月6日からは「ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人」が無料配信されています。
で、視聴する前にあらすじを見ておいたのですが、この映画には人造人間「13号」「14号」「15号」の3人が、悟空たちの敵として登場するとのこと。
ここで思ったのは、人造人間に13号~15号が存在していたという事実でした。名前を聞いてもシルエットが頭に浮かんでこなかったし、この映画自体も当時リアルタイムで観た記憶がありません。(もしかすると観たかもしれませんが)
そう思いつつ、メキシコ人がよく帽子に被るソンブレロのような個性的な頭をした体の小さい15号だけは何となく覚えていたのですが、一方の13号と14号については記憶にありませんでした。
今回も前回の映画同様に45分の短い映画なのでサクッと視聴することができました。当エントリーでは、映画「ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人」の感想を掲載しています。ネタバレを含みますので未視聴の方はご注意下さい。
映画情報
作品名
ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人(1992年公開)
キャスト・スタッフ
- 野沢雅子
- 古川登志夫
- 堀川亮
- 草尾毅
- 原作:鳥山明
- 監督:菊地一仁
- 脚本:小山高生
視聴時間
46:02
あらすじ(ネタバレあり)
悪の天才科学者「ドクター・ゲロ」は、自らが生み出した人造人間「17号」によって倒されてしまうが、彼が使っていたコンピューターは稼働を続けたことにより、人造人間13号、14号、15号が新たに生み出されてしまった。
時を同じくして孫悟空、孫悟飯、チチ、クリリン、亀仙人、ウーロン、トランクス一行は、都のデパートでショッピングを楽しんでいた。
悟空を倒す目的だけがインプットされた人造人間たちは、悟空たちがいる都へと向かう。そこへまず現れたのは14号と15号だった。
その場でいきなりバトルが始まるが、都への被害を最小限に抑えようと北の氷河地帯へと闘いのフィールドを移す。
悟空とトランクスが協力して闘う最中、もう一人の人造人間13号が遅れて登場。2対3の不利な状況のなか、ベジータとピッコロが助っ人に登場。
超サイヤ人となったトランクスとベジータは14号と15号を一掃。残された13号は14号と15号の部品を体内に取り込み、その姿を別の形態へと変えてしまう。
圧倒的なパワーを誇る13号を相手に繰り広がられる、悟空たちの死闘が描かれるお話です。
感想
視聴開始早々いきなりですが、お話の時系列がどうなっているのか分からず混乱してしまいました。
僕の記憶が間違っている可能性もありますが、冒頭でドクター・ゲロが17号に倒されるシーンから始まるので、恐らく、フリーザとの闘いが終わり、地球に帰還した悟空が未来から来たトランクスによってもたらされた情報で、来たる17号と18号との闘い備えて修行を終えた頃のお話だと思うのですが、何故か未来に帰ったはずのトランクスも悟空たちと一緒にいたので頭が混乱してしまいました。
まさか未来軸のお話?とも思ったけど、悟飯はまだ子供のままだし、時系列がイマイチ理解できないまま視聴していたのですが、その答えが映画の後半でようやく判明。
トランクスの口から「俺は20年後の未来からやってきたトランクスだ!」というセリフがあって、私達がよく知る通常の時間軸のお話であることが理解できました。そして映画の視聴後に分かったのですが、トランクスは17号と18号との闘いの前に未来から戻ってくるんでしたね。
ということはこの映画の物語は、17号と18号との闘いが描かれる直前のお話なのでしょう。
個人的に原作は当時見たきりで忘れていることも多いので、この先GYAO!で配信されるドラゴンボールの映画を見続けるようと思うなかで、こういった混乱は今後も起こりそう。機会があれば原作を再度見直したいですね。
元気玉は超サイヤ人だと作れないことを知った
クライマックスで悟空が元気玉を作るのですが、その最中にピッコロが「孫!超サイヤ人のパワーを見せてやれ!」というセリフを口にします。そのセリフを聞いた悟空は超サイヤ人になるのですが、直後にクリリンが「超サイヤ人では元気玉は作れない、邪悪な心では元気玉は作れないぞ。」と口にします。
このときに悟空が元気玉を作るシーンを思い返していたのですが、僕が覚えている限りだと、確かに黒髪姿の悟空が元気玉を作っているシーンしか思い浮かびません。悟空が元気玉は作るのはパワーも残っていないピンチのときが多いので、そういった意味で元気玉を作るときは超サイヤ人になれないものだと思っていました。
また、クリリンの”邪悪な心”というセリフにも違和感を覚えました。原作のどのシーンか忘れてしまいましたが、確か、超サイヤ人になるには怒りが必要だというセリフをどこかで見た記憶があります。
悟空が超サイヤ人になったきっかけは、クリリンがフリーザによって倒されたことによる純粋な怒りによるものだと思っていたし、他のサイヤ人たち含めて邪悪な怒りで変身しているようにはとても思えないんですよね。
怒りに満ちた悟空の形相が凄かった
超サイヤ人になったことで元気玉は消滅するのかと思いきや、そのまま悟空の身体に取り込まれて黄金の元気玉?のオーラを身にまとった姿に変身。その圧倒的なパワーで13号との闘いに終止符を打ちます。
このときの悟空ですが、怒りに満ち溢れた形相で物凄かったです。今まで色んな悟空を見てきたけど、ここまで起こった顔を見るのは初めてでした。正直このときの悟空なら、超サイヤ人ブルーよりも強いんじゃないかと思いますね(笑)
セル画から感じる手書きの温もり
映画の内容とは直接関係ないのですが、今のアニメではほとんど見られなくなったセル画で作られた映像から、懐かしさと暖かさを同時に感じました。セル画アニメを見て育ったせいか、観ていて落ち着くのはやっぱり手描きのセル画アニメですね。
あくまでも個人的な意見ですが、最近まで放送されていたドラゴンボール超の作画は、光沢感が目立ちすぎてどうも好きになれませんでした。
とは言え、ゴクウブラック編の冒頭にあった悟空とフリーザの激闘は本当に素晴らしく、何度もリピート再生してしまうほどの魅力を感じるなど、コンピューターで描かれたアニメも描き方次第では素晴らしいコンテンツになることを思い知らされました。
今度公開される新しいブロリー映画は、過去のドラゴンボールの作画を意識したものになっているようなので、その辺も含めてとても期待しています。
まとめ:人造人間編のプロローグが知りたい方に
人造人間の13号~15号は、原作に登場せず現在でも露出のほとんどないキャラクターのためか、その姿にどうも馴染むことができませんでした。バトルは相変わらずなので観ていて楽しいのですが、ワクワクもそこ止まりで淡々とした内容に感じました。
圧倒的なパワーを誇る13号を相手に、外野で応援に来ていた悟飯とクリリンも含めて、悟空たちが闘うシーンは感動したんですけどね。
でも悟空たちが17号と18号と相見える前に、こういったお話があったということを知ることができたのは、僕のドラゴンボールの知識がちょっとだけ上積みできたので視聴して良かったと思っています。
極限バトル!!三大超サイヤ人は、原作では語られることのなかった人造人間編のプロローグを描いた映画でした。ドラゴンボールファンでありながらも、僕のように人造人間の13号~15号の存在を忘れていた方、全く知らなかった方におすすめしたい映画です。