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AMDのCPUのスッポン対策ブラケット。ProArtist「IFE2」を使ってみた

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Windows 10のサポート終了が2025年10月に控えていますが、これまで使っていたPCがWindows 11へのアップグレードができないため、PCを新しく新調することにしました。

今回はメーカー製ではなく自作に初めてチャレンジすることにしたのですが、できるだけ安く組み上げたいことを理由にAMDのAM4ソケットに対応したCPUで自作することにしました。2016年に登場したAM4はその長い歴史に幕を下ろす段階に入っているためか、最新のAM5ソケットと比べるとCPU、メモリ、マザーボードの価格が比較的安価に設定されているようです。

CPUには「Ryzen 5 5500GT」を選びましたが、PCを自作するうえで必要な知識を勉強しているときに、AM4対応CPUは将来的に”スッポン”(通称)と呼ばれる現象に見舞われる可能性があることを知りました。

これはCPUクーラーを取り外したときに、グリスの固着が原因でクーラーのヒートシンクにCPUがくっついたまま外れてしまうことがあるんだそうです。最悪ピンが破損するなど壊れてしまうこともあるそうで、AM4のRyzen 5 5500GTを使う上でこれはどうにか対処しておきたい由々しき問題に思えました。

スッポンを防止するにはどうしたらよいのか調べてみると、CPUの温度を上げてグリスを柔らかくする対処法があるようですが確実ではない様子。個人的にはスッポンを物理的に防いでくれるパーツでもあればと思っていたところ、ProArtistよりAM4対応CPUのスッポンを防止する「IFE2」というブラケットを発見。

安価だし取り扱いも簡単なことからこれを使ってスッポン対策をしてみようと思ったのですが、どうやらRyzen 5 5500GTに付属するリテールクーラーはIFE2に対応していないようです…。

もともと付属のクーラーを使用する予定だったので迷ったのですが、将来的にメンテナンスなどでクーラーを取り外すときが必ずくるので、IFE2が使える(とされる)クーラーも合わせて購入することにしました。ネットで情報を探してみると、DeepCoolの「AK400」というクーラーが使用できるという書き込みを複数発見。しかもこのAK400は評価がすこぶる高いのです。

ProArtistのクーラーではないので自己責任になってしまいますが、ネットの情報を信じてIFE2とAK400の組み合わせでAM4ソケットに載せてみることにしました。

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ProArtist「IFE2」の紹介

ProArtistのIFE2が届きました。僕がネットで見たときは箱型のパッケージが散見されましたが、変更があったのか紙の封筒のようなパッケージになっていました。

価格は500~600円程度と安価なのも魅力です。なお対応ソケットはAMDのAM4専用となっています。

こちらがIFE2の本体になります。素材は金属でできておりブラケットと呼ばれるそうです。

ブラケットの四隅にある穴の部分はこのようにせり上がっています。

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「IFE2」を取り付ける方法

ここではCPUクーラーAK400を用いてIFE2ブラケットを取り付ける方法を解説していきます。作業にはプラスドライバーが必要になります。またマザーボードはASRockの「A520-HVS」を使っています。

まずはCPUソケットの左右にある黒いパーツを外していきます。こちらもブラケットと呼ぶそうです。

ブラケットを取り外すとネジ穴が顔を出しました。今しがた取り外したブラケットはこれ以降使いませんが、万が一マザーボードを修理に出すなどした際に必要になるので大切に保管しておきましょう。

ネジ穴にAMD用のスペーサー(オレンジ色)を取り付けます。このスペーサーはAK400の付属品です。

CPUとスペーサーの上からIFE2を被せるように乗せます。

こうすることでCPUのヒートスプレッダの外側がIFE2によって上から押し付けられるので、クーラーを取り外してもスッポンすることがないようです。なるほど、ばっちり対策できています!

続いてAMD用のマウントブラケットを取り付けます。スペーサーのネジ穴に重なるようにマウントブラケットを乗せてネジを回します。

このマウントブラケットもAK400の付属品です。

最後にクーラーを乗せてネジをしっかりと回して固定できれば取り付けは完了。ちなみにAK400のヒートシンクにはグリスがあらかじめ塗布されているので、そのまま取り付けてもOKですよ。

以上、お疲れ様でした!

AMDのCPUのスッポン対策におすすめのブラケット

今回はAMDのAM4対応CPUのスッポン対策としてProArtistのIFE2ブラケットを取り付けてみました。作業自体難しいと感じるところはなく将来的にクーラーを取り外す必要ができたときに、ネックとなるスッポンに怯えることがなくなったので内心ホッとしました。

一応把握しておきたいのが、IFE2とAK400の組み合わせはメーカーが装着確認を行っていないため取り付けは自己責任となること。しかし僕が実践した限りでは、取り付け自体は問題なかったしPCも問題なく使用できています。

AM4対応CPUを使う際には保険の意味で一緒に取り付けておいて、スッポン対策を事前にしておくと良さそうですね。

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