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拡張ボード「PA09-X1」でM.2 SSDをPCI Express x1スロットに増設してみた

令和6年(2024年)現在、マウスコンピューターの「NEXTGEAR-MICRO im550BA4-SP2」というパソコンを使用しています。2014年に購入したものなのでかれこれ10年前の機種になりますが、もとがゲーミング仕様ということでインターネットや動画の視聴などの普段使いであれば今でも通用する性能を誇っており、また故障や不具合にも遭遇していないので買い替える理由もなく長年使用することができています。

たまのメンテナンスなどでケースの中身を覗くのですが、マザーボードのPCI Expressスロットに空き存在することに気づきました。どうやらスロットの形状が最も短いPCI Express x1の使用可能な空きがひとつだけあるようです。スロットに空きがあるとそこに何かを増設したいなとソワソワしますね。

ここにはどんな拡張ボードが増設できるのか気になったので調べてみたところ、PCI Express x1スロットをM.2スロットに変換できる拡張ボードの存在に興味を惹かれました。実は僕のパソコンはストレージの容量が枯渇気味でUSBメモリーなどを使って容量を少しずつ増やしていたのですが、こういった拡張ボードでM.2 SSDが使えるのであれば容量を一気に増やすことができて便利だなと思ったのです。

そこでネット上の口コミを参考にGLOTRENDSというブランドの拡張ボード「PA09-X1」をしばらく前に購入していたのですが、いろいろな理由からM.2 SSDを購入するまでに至らず、この件についてはしばらくお預けの状態でいましたが、このまま拡張ボードが持ち腐れにならないようにとAmazonのセールをきっかけにM.2 SSDの購入を決意。やっとのことで僕のパソコンにM.2 SSDを増設する機会がやってきたのでした。

当エントリーではGLOTRENDSの拡張ボード「PA09-X1」と増設に使用するM.2 SSDの紹介に加えて、この両者をパソコンへセットアップした過程を記事にしています。

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拡張ボード「PA09-X1」のご紹介

こちらがGLOTRENDSの「PA09-X1」になります。Amazonで購入し、価格は999円でした。

パッケージは無地の箱でイラスト等も描かれていないので、これだと一見なんの製品なのか分かりにくいです。

箱を開けると、拡張ボード(PA09-X1)のほか、ドライバー、ネジ×2、ロープロファイル用のブラケットが入っていました。

ロープロファイルにも対応しているので幅の狭い省スペース型のパソコンにも増設できるのが嬉しいポイント。またブラケットには通気口が設けられているので空気の流れを妨げない作りにもなっています。

拡張ボードを眺めてみます。SSDを接続するスロットがあるだけのシンプル且つコンパクト設計です。

また、接続規格がPCI Express x1ということでコネクタの形状が短いのが特徴。そのためデータ転送が低速となるため、この拡張ボードを使用するとM.2 SSD本来の性能を引き出すことができません。残念ですがこの製品を使用する上でこの理解は重要なポイントです。

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M.2 SSD「P34A60 1TB」のご紹介

続きましてM.2 SSDの紹介になります。こちらはシリコンパワーのP34A60シリーズより、1TBのM.2 SSD「SP001TBP34A60M28」になります。

これを選んだ理由ですが、パソコンのメインストレージのSSDがシリコンパワー製で数年間にわたってトラブルなく動作しているので信頼できるメーカーであること、また1TBの容量で他社と比べたときに価格が安いことが挙げられます。

本製品はデータの転送速度が圧倒的に高速なNVMeのSSDなので本来の性能が発揮できず勿体ないのですが、どのみちPCI Express x1接続になってしまうので転送速度については気にしていません。

M.2 SSD本体です。実はこのタイミングで初めて触りました。軽いし、板ガムのような形状をしているようです。

巷では発熱がすごいと聞くので、状況によってはヒートシンクを後付けしようか悩みどころでもあります。

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拡張ボードにM.2 SSDを取り付ける

続いて拡張ボードのスロットにM.2 SSDを取り付ける作業に入りますが、実はM.2 SSDの端子の形状には種類があり、スロットと互いの形状を一致させないと動作しないことをこのとき初めて知りました。

そんなことを知らずに購入してしまったので冷や汗をかきましたが、確認してみると両者の形状が一致していたので無事に取り付けることができました。マジデイキタココチガシナカッタ…(泣)

拡張ボード「PA09-X1」のスロットの形状は「M Key」が使われているため、M.2 SSDの端子の形状も必然的に「M Key」のものから選ぶ必要があります。

付属のドライバーを使い、拡張ボードにある固定用のネジを事前に外しておきます。

続いてM.2 SSDを拡張ボードのスロットに差し込み、ネジで固定したら取り付け完了。難しい工程はありません。

拡張ボードをPCI Express x1スロットに増設する

パソコンのケースを開けてPCI Express x1スロットを確認しました。今回はこのスロットに拡張ボードを増設します。

すぐ隣にグラフィックカードがあるので冷却に影響が出ないかちょっと気になるところでもあります。

拡張ボードをPCI Express x1スロット差し込みます。そして最後に、増設した拡張ボードのブラケットをパソコンケースに固定するのに付属のネジを使って締め付けます。

以上で拡張ボードの増設は終わりになります。

フォーマットする

増設した拡張ボード(M.2 SSD)はパソコンですぐに使えるようになるわけではありません。フォーマットをする必要があります。もしM.2 SSDの中身にデータが入っている場合、フォーマットするとデータが消去されてしまうので注意が必要です。

ストレージのフォーマットについては、当サイトの過去記事でシリアルATAのSSDを増設したときの記事でそのやり方を解説しています。

シリアルATA接続のSSDが認識されない原因と対処法
当サイトのひとつ前のエントリーで、マウスコンピューターのゲーミングパソコン「NEXTGEAR-MICRO im550BA4-SP2」のストレージの容量が不足してきたため、シリアルATAケーブルを使ってSSDを増設した記事を投稿しました。 S...

動作確認と転送速度の計測

パソコンの電源を入れるとこのように拡張ボードのランプが赤く点灯します。これは一時的なものではなく、パソコンの電源が入っている間は常に点灯しているようです。

また、このランプはM.2 SSDにアクセスがあると偶に点滅する仕組みになっています。パソコンケースがクリアパネルだとランプが気になるかもしれませんね。

ついでに拡張ボードを経由したときのM.2 SSDの速度を計測してみました。

PCI Express x1なので転送速度は遅い部類なのだと思いますが、SSDの高速な読み書きを要求するような使い方はしないので問題は感じていません。

感想:PCI Express x1スロットの有効活用におすすめ

今回はGLOTRENDSの拡張ボード「PA09-X1」を使って、M.2 SSDをPCI Express x1スロットに増設してみました。セットアップはとても簡単で問題に直面することなく取り付けができたし、その後の動作も安定しているようなのでホッとしています。

PCI Express x1スロットが空いていたり、余っているM.2 SSDの有効活用を考えていたりする方はきっと多いはず。そんな方には拡張ボード「PA09-X1」をおすすめしたいと思います。

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