自宅での歯磨きにブラウンのオーラルBシリーズの電動歯ブラシ「すみずみクリーンEX」(型式:D12013AE)を購入しました。これまではオムロンの音波式電動歯ブラシ「HT-B201」を約10年ほど使ってきたのですが、ブラシをしばらく交換せずにいたら本体からブラシが外せなくなってしまい、無理やり外そうとしたら替えブラシを差し込む本体の棒が壊れてしまいました。どうやら水に溶けた歯磨き粉がブラシと棒の隙間に入り込み、そのまま固まってしまったことが原因のようです。
予備に買っておいたHT-B201用の替えブラシ「SB-050」が何個か余っているので、この替えブラシに対応した電動歯ブラシを新たに購入しようと考えましたが、さすがに古すぎるせいか対応機種は見つかりませんでした。
いちど電動に慣れてしまうと手磨きには戻れないので電動歯ブラシを新調することにし、今回ご紹介するブラウンの電動歯ブラシ「すみずみクリーンEX」を購入したわけです。
なぜこの機種を選んだかというと、ブラウンのオーラルBというブランド名は聞き覚えがあったし、個人的に使用経験のなかった回転式の電動歯ブラシであり、乾電池ではなくバッテリーで動作するスペックでありながら安価だったので目に留まりました。
購入後に使ってみましたので、当エントリーではブラウンの「すみずみクリーンEX」をレビュー(評価)していきたいと思います。
ブラウン「すみずみクリーンEX」レビュー
パッケージ
こちらがブラウンの電動歯ブラシ「すみずみクリーンEX」のパッケージになります。Amazonで購入し、価格は2,000円ほどでした。
プラスチックの透明なパッケージですが、頑丈すぎで素手だと開封できなかったので、開封時にはハサミやカッターを用意したほうがよいかもしれません。
付属品
開封すると、左から充電台、電動歯ブラシ本体、取扱説明書兼保証書が同梱されています。
予備の替えブラシは付いていないので、対応した好みの替えブラシを本体と同時に購入することをおすすめします。
電動歯ブラシ本体
電動歯ブラシ本体は清潔感のある白に清涼感のある青や水色を取り入れることで爽やかさを演出。シンクや洗面台に置いても違和感のないデザインだと思いました。防滴仕様なので生活防水程度なら水に濡れても問題ありません。
ちなみに以前使っていたオムロンの電動歯ブラシ「HT-B201」との比較ですが、サイズは「すみずみクリーンEX」の方がやや大きく、それでいて重量が増していることが分かりました。ちょっとゴツくなったなぁというのが最初に手に持ったときの印象で、調べてみると前者の64gに対して115gと重量は2倍近くもあるようでした。
操作については本体の青色の箇所が電源ボタンとなっていて、ボタン操作ひとつで動作のオン/オフを切り替えることができるようになっています。なかにはタイマー機能やスマートフォンとの連携機能が付いている機種もあるそうですが、「すみずみクリーンEX」はそういった機能が一切付いていないシンプルな電動歯ブラシとなっています。
マルチアクションブラシ(EB50)
ブラウンのオーラルBシリーズ電動歯ブラシには用途別に複数の替えブラシが用意されていますが、「すみずみクリーンEX」にはそのうち「マルチアクションブラシ」(EB50)が1本付属されています。
特徴として歯医者さんが使う器具と同じ丸型のブラシで、斜め16度に傾いた毛先が歯垢の除去に最適なのだそうです。眺めてみると束によって色が異なるブラシが角度を保ちながら植え付けられていることに拘りを感じます。それもそのはずで替えブラシが結構いいお値段がするんですよね。
他メーカーから安価な互換ブラシもあるようですが、プリンターの互換インクと同じで互換ブラシを使用して何か問題が発生したときはブラウンの保証が受けられなくなることはもちろん、純正品と比べて歯垢除去力が劣ったり、動作音が大きくなったり、ブラシの消耗が早くなるなどのデメリットがあるようです。あくまでも互換ブラシの使用は自己責任ということですね。
個人的に驚いたのがブラシ交換の目安が約3ヶ月もあること。以前使っていたブラウンのブラシはここまで長持ちはしなかったのになぁ、なんて思いつつ調べてみたら同じ3ヶ月でした。長持ちさせるコツは手磨きのようにゴシゴシと歯に強く当てるように磨くのではなく、歯を軽く撫でるようするといいそうです。そうすることで毛先が広がりにくくなります。
ちなみに「マルチアクションブラシ」(EB50)は、使用の過程から毛先が白く変色し、利用者にブラシの交換時期が来たことを知らせてくれる面白い仕掛けがあります。
ブラシの外し方
ブラシを上に引っ張るだけで簡単に取り外せます。以前使っていたオムロンの電動歯ブラシはブラシを少し回転させないと取り外せない構造だったので幾分楽に感じます。
また、ブラシを差し込む棒は金属でした。オムロンの電動歯ブラシはプラスチックでできていました。
充電時間の長さと駆動時間の短さは価格相応?
付属の充電台に電動歯ブラシを載せ、電源プラグをコンセントに差し込むと充電が開始されます。この際に充電が行われていることを示すLEDなどのインジケータはありません。
電池にはニッケル水素が使われていて充電の完了までに16時間掛かります。フル充電の状態で1日2回、各2分ずつブラッシングした場合、およそ8日間使用することができるそうです。思いの外、充電に時間がかることと、その割にはバッテリー持続時間も短いことがデメリットに感じました。上位機種と比べてどうなのか分かりませんが、この辺は価格相応のスペックなのかもしれません。
以前使っていたオムロンの電動歯ブラシは電池式でしたが駆動時間はもう少し長かったし、エネループ(充電池)を使っていたので、パワーが落ちてきたら、あらかじめ充電しておいた電池と交換するだけでOKでした。ただ、バッテリー式であれば保管時は充電台に載せて充電しておくこともできるので、そのようにすればいつでもパワー全開で使えるのは利点ですね。過充電の恐れもないそうです。
感想:手軽に歯垢除去力できる入門向け電動歯ブラシ
電源を入れるとギュイ~~ンという高鳴るモーター音とともにブラシが高速に回転します。最初は時計回りにブラシが回転しているのだと思っていましたが、添付した動画を見て気づいたのですが、ブラシは回転というよりも左右に小刻みに首を振っているように動いているみたいですね。※元動画は削除されました。
ブラッシングしてみると、ブラシをどんな角度から当ててもブラシは高速回転を維持するので均一的にムラのない歯磨きができ、ブラッシング後は口の中がスッキリしネバネバした歯垢がしっかりと除去されていることが分かります。ブラッシング後に舌先で歯をなぞってみるとその効果が分かると思います。これは手磨きではできない体験でしょう。
気になる点として、以前使っていたオムロンの電動歯ブラシ「HT-B201」と比較すると、動作音がやや大きめに感じました。個人的に周囲に誰かがいると使用を躊躇ってしまうレベルの音だと思います。それと電源がONの状態で電動歯ブラシを口から出してしまうと、回転中のブラシから水しぶきが遠心力で周囲に拡散するので注意が必要です。口から出すときは電源をOFFにしてからがよいでしょう。
黄ばみについては落ちにくい印象で、ステインケアも視野に入れているのであれば別売の「ホワイトニングブラシ」(EB18)を試してみるとよいかもしれません。ちなみ僕はこの替えブラシを別途購入済みです。
ブラウンのオーラルBシリーズ電動歯ブラシ「すみずみクリーンEX」(型式:D12013AE)は、その価格から電動歯ブラシを使ってみたい初心者に手始めに手に取ってもらいたい入門向けの製品といえるでしょう。また余計な機能が一切付いていないことや、使用後は充電台に乗せて保管できるので、機械が苦手な方やお年寄りにもおすすめできる電動歯ブラシだと思います。