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PS Vita「STEINS;GATE」の感想。世界線を超えて未来を変えようと躍動する岡部倫太郎の物語

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5pb.より好評発売中のPlayStation Vitaソフト「STEINS;GATE」(シュタインズゲート)をプレイしました。このゲームはPlayStation Storeのセールでお買い得になっていたときに購入していたものです。

もともとアドベンチャーゲームにはあまり興味を示したことがなかった僕が、「ルートレター」の影響でこのジャンルに目を向けるようになり、それからは名作と呼ばれるようなアドベンチャーゲームに色々と手を出してみたいと思うようになりました。

シュタインズゲートもその内の1本で、大勢のファンから支持を集めた高い人気を誇る作品であることは以前から知ってはいました。ただ、独特な雰囲気を持つキャラクターデザインがネックに感じ、それが手を出すのを躊躇う要因になっていたのですが、やはり見た目だけで判断するのは良くないのでセールの勢いもあって購入していたのです。

いざゲームを始めてみると、懸念していた絵のタッチ以前に本作の主人公で鳳凰院凶真こと「岡部倫太郎」の厨二病言葉にノックアウトされてしまい、決してつまらなかった訳ではないのですが序盤の辺りでプレイするのを止めていました。トロフィーの獲得履歴を見てみると最初の頃に取得したトロフィーが2017年5月なので、これはその頃の出来事になります。

その後、自分の中で心境の変化が生じ、自分で購入したゲームは最低でもエンディングまではプレイしたいと思うようになり、クリアせずに投げてしまったゲームを消化していこうと手に取ったのが、このシュタインズゲートでした。

2019年の4月に入ってからプレイを再開。岡部倫太郎がDメールで過去にメールを送って歴史を改変していく辺りからだんだん面白くなってきて、時折難しい単語のオンパレードで頭が混乱するも深入りしない程度に話しの流れに身を任せつつ、その後はエンディングまで一気にプレイ。

いったい何時になったらエンディングに辿り着くのだろうと思ってしまうほどのボリュームに驚きつつも、複数存在するエンディングの内、ようやく1つに辿り着くと同時に、岡部倫太郎の厨ニ言葉や懸念していた絵も今では受け入れられるようになりました。

当エントリーでは、2年越しのクリアを果たしたシュタインズゲートをプレイして印象に残った点を、感想(評価)として簡単にまとめておこうと思います。なお、ネタバレ要素を多少含んでいるので未プレイの方はご注意下さい。

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「STEINS;GATE」とは

サイト STEINS;GATE(PlayStation.com)

「STEINS;GATE」は、5pb.より2009年に発売されたXbox 360ソフトです。テキストを読みながらストーリーを進行させていくアドベンチャーゲームで、このオリジナル版のストーリーが現在では様々なプラットフォームに移植されています。僕がプレイしたPlayStation Vita版もその内の一本です。

シュタインズゲートに疎い僕でも、スピンオフタイトルが複数発売されていたり、TVアニメが放送されるほどの人気作品であることは知っていましたが、元々の原作が発売されたのは結構昔の出来事だったんですね。

お話の内容を簡単に説明すると、秋葉原の雑居ビルの2階に拠点を構える「未来ガジェット研究所」の創設者である本作の主人公「岡部倫太郎」が、凄腕ハッカーの「橋田至」、天才的頭脳を持つ「牧瀬紅莉栖」、他ラボメンらと共にタイムマシンを秘密裏に作り上げるも敵対する組織にその秘密がバレてしまい、命を狙わる絶体絶命のピンチに陥りながらも、タイムマシンを活用しながら仲間たちを助けようと奮闘するお話です。

なお、これは僕がプレイした1つルートを短く表したものであって、進むルートによってはお話の内容が変化するのかも知れません。

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感想

タイムマシンの実験から話が面白くなる

記事のあらすじにも書いたので繰り返しになりますが、正直、序盤の辺りはイマイチ話が盛り上がらなくて自分には合わないかもと思ったりもしましたが、岡部倫太郎がDメールを使って自分たちが作り上げたタイムマシンで歴史を改変する実験を始める辺りからだんだんと面白くなっていきました。

実験が成功するかしないか、岡部倫太郎の逸る気持ちやその場の臨場感が画面越しの自分にも伝わってくるし、結果がどうなったのかと手に汗握る展開に内心ドキドキに。

なかには自分の性別を変えたいからという理由で実験に名乗りを上げるラボメンもいたりして、そんな重要なことをいとも簡単にやってしまっていいのかと心配になったりもしました(笑)

タイムマシンが日常的に使えるからこそ抱く心情

物語の後半になると、敵対勢力から命を狙われた岡部倫太郎が、仲間を助けたいと必死になって躍動します。

ここでタイムマシンを使って過去の自分にタイムリープするのですが、何度やっても仲間を助けることができません。これはこのゲームの解説によると、何度過去に戻ってどういった行動を起こそうとも、これら無限の世界線は最後には一つの世界に収束する「世界線収束」なる理論があるからなんだそうです。

それでも仲間を助けたい岡部倫太郎は、タイムリープを使って何度も時間を巻き戻すのですが、同じことを繰り返す毎日に自暴自棄になり、いつしか本来の目的を忘れて次第にいけないことを考えるようになります。それはたとえどんなに悪いことをしても、タイムリープで時間を巻き戻してしまえば、それは元から無かったことにできるからです。

このときの自暴自棄になっていた岡部倫太郎に対して、タイムマシンが日常的に使えるからこそ抱いた心情なのだろうなと、常軌を逸してるけど純粋に仲間思いな岡部倫太郎からは絶対に考えることができない彼の豹変ぶりに、半ば納得させられてしまったことが強く印象に残りました。

まとめ

以上、「STEINS;GATE」をプレイした感想(評価)でした。

私達の済む現実世界では実現できていないタイムマシンを手に入れた彼らへと抱く自分自身の好奇心に、ラボメンたちの人間ドラマが融合することで、こんなにも引き込まれる面白い作品に仕上がったんだなと、シュタインズゲートが名作と言われる所以に納得できました。テキストを読んでいても、「これはものすごく頭のいい人がシナリオを書いたんだろうな…。」と思わせる場面が何度もあったくらいです。

現在は複数あるエンディングのうち1つしか見れていないのですが、個人的に牧瀬紅莉栖とフェイリスが好きなので、彼女たちとのエンディングもいずれ見てみたいと思っています。

ただ、道中にストーリーを分岐するような選択肢は一切なかったので、最初は1本道なストーリーなのかなと思ったりもしましたが、どうやら携帯電話の受け答えによってストーリーが分岐することを最近知ったので、またいずれ気が向いたときに他の世界線のお話も見てみたいと思っています。

ちなみに、今はと言うか昔から「世界を跨ぐ」みたいなお話って人気が出やすいのでしょうか。以前プレイした「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」も、時を遡ることが物語の軸だったのを思い出しました。原作は20年以上前に発売されていたにも関わらず、リメイク版が現行ハードで発売されたり、2019年4月からはTVアニメも放送してますしね。やっぱり伏線を回収したときの驚きみたいなものが受けやすいのでしょうか。

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「STEINS;GATE」をプレイするには

スピンオフを除くオリジナルのシュタインズゲートは、PlayStation 3・Vita(Vita TV対応)・Portable / Xbox 360 / iOS / Android / Windows PC(パッケージ・Steam)でプレイすることができます。※もしかしたら抜けや間違いがあるかも知れません。

現行機のPlayStation 4やNintendo Switchでは、現時点でオリジナルは出ていないみたいですね。

結構長丁場なゲームなので、ついのめり込んでしまいがちですが、本作は操作性が難しくないアドベンチャーゲームなので、カウチポテト的なスタイルで気軽にプレイできるハードでのプレイがおすすめだと思います。