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PCの起動ドライブをHDDからSSDに換装してみた

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Windows 10を搭載したパソコンを普段使用していますが、以前よりも動作が遅くなってきたことを理由にHDD(ハードディスクドライブ)を初期化してレスポンスを改善しようと試みたところ、初期化の最中に処理が止まってしまい、電源を強制的に落とさざるを得ない状況に陥ってしまいました。最初のうちは順調に進んでいたものの、あと少しで終わりそうなタイミングで画面が真っ暗になったまま処理が進まなくなってしまったのです。

初期化のような重要な更新作業中にパソコンの電源を落としてしまうと、HDDやSSD(ソリッドステートドライブ)といったストレージにダメージが及んだり、パソコンが起動できなくなる恐れがあることは分かっていたのですが、ストレージのアクセスランプも点灯しなくなり動作が完全に止まってしまったように見受けられたので、電源を強制的に落とす手段しか考えが思いつきませんでした。

やむを得ず電源を落として再度電源を入れてみたところ、やはり思った通りにパソコンが起動できなくなってしまいました。そこであらかじめUSBメモリーに作成しておいた「回復ドライブ」からWindowsの再インストールを試みてみたのですが、こちらも原因は分かりませんが何故か処理が途中で止まってしまうようです。

僕のパソコンはストレージにHDDが搭載されているのですが、これはもうHDDがおかしくなっているのではないかと判断。幸いなことにセーフモードで起動することはできたので、セーフモードの状態でHDDに保存されている大切なファイルを外部ストレージにバックアップしました。

初期化なんかしなければこんなことにはならなかったのになぁ~と思いつつ、このパソコンをこのまま放置しておくわけにもいきません。

壊れてしまったであろうHDDの代わりに新しいストレージを新調しなければなりませんが、今回は以前から気になっていたSSDを起動ドライブにしてみることにしました。SSDといえばデータの読み込みと書き込みが速いことで知られていて、さらにはHDDのようにディスクの駆動装置がないので耐久性や静音性の面でも優れているパーツです。

そこで早速Amazonで検索をかけてSSDを物色。知っているブランドであることと価格の安さ、さらにはレビューの評価から検証した結果、今回はシリコンパワーのSSD「SP256GBSS3A55S25」を購入してみることにしました。選んだ容量は256GBで価格は3,000円台でした。それまでは1TBのHDDを使っていたので容量は4分の1にダウンしてしまいましたが、実際のところあまり大容量のデータを保存することはないので256GBでも必要十分という判断です。

それにしてもSSDってだいぶ安くなりましたね。ほんの数年前までは128GBでも数万円はしていたと記憶していますが、256GBのSSDがこんなにも安く変えるとは正直驚きでした。

当エントリーは、僕が使用しているマウスコンピューターの「G-Tune NEXTGEAR-MICRO」を例に、起動ドライブをHDDからSSDへと換装した過程を記事にしています。一部の作業工程を写真に撮り忘れたりで細かな説明ができず大雑把な内容になっていること、また、お使いのパソコンによって作業工程が異なることもあるかと思いますが、デスクトップパソコンの起動ドライブをSSDに換装予定の方がいらっしゃれば、宜しければ参考にしてくださいね。

パソコンは精密機械ゆえ、作業を間違えると起動できなくなったりデータが消えてしまう恐れがあります。もし当エントリーを参考にする場合は、あくまでも自己責任でお願いいたします。

また、換装したSSDにOSをインストールする「回復ドライブ」をまだ作成していない方は、宜しければ当ブログの過去記事「Windows 10 USBメモリーで回復ドライブを作る方法」を参考にしてみてください。

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ケースの蓋を開けてHDDを取り出す

G-Tune NEXTGEAR-MICRO

こちらがストレージ交換の対象となるパソコンです。マウスコンピューターのG-Tune NEXTGEAR-MICROと呼ばれるゲーミングパソコンで2014年に購入しました。

スペックはOS:Windows 10(8.1から無償アップデート適用)、CPU:Core i7 4770、メモリー:8GB、ストレージ:1TB(HDD)、GPU:GeForce GTX 750tiになります。

パソコンでゲームがしたくて購入したのですが、実はWindows XPのサポート終了と消費税増税のタイミングで、パソコンの買い換え需要が急増した時期に注文したので納期までに約1ヶ月ほどかかってしまい、配達されるまでにやりたかったゲームに興味がなくなってしまったので、結局の所このパソコンでゲームはあまりやっていなかったりします。遊ぶとしても今はブラウザゲームなどの軽めのものが多いですね。

ケースの蓋を外す

今回は数年ぶりに配線を外して引っ張り出したのですが、やはりというかケースの中はホコリだらけになっていました。

ついでなのでこの機会にケース内の掃除もしておきたいと思います。

交換対象のHDDを取り出す

こちらが交換対象のHDDになります。

シリアルATA3ケーブルと電源ケーブルをHDDから取り外し、ドライブベイからHDDを引っ張り出しました。

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ホコリを掃除する

エアダスターでホコリを掃除

本来であればパーツを取り外してひとつひとつお手入れをしたいところですが、取り外したパーツを再度元に戻せるかなど自信のない部分があるので、今回はエアダスターを使って表面上に付着しているホコリを掃除してみることにしました。

購入したのは、エレコムの「AD-ECOMT」というエアダスターです。Amazonでは3本セットで1,000円ほどで販売されています。

エアダスターを使ってパーツの表面に付着しているホコリを除去してみました。これがなかなか凄くて、目に見えるホコリはもちろん、基盤などに付着している目に見えにくいホコリも吹き飛ばしてくれます。

3本セットを購入しましたが結果的に1本で十分で、連続で使用していると噴射の威力が徐々に低下してきますが、しばらく経つとまた威力がある程度復活しました。

使用上の注意点

エアダスターの注意点として、室内で使用する際は部屋を換気し、周囲に火の気がないことを確認してから行うようにしましょう。

また保管の際は、直射日光を避けて40℃を超える場所に保管してはならないとのこと。日本の夏は年々熱くなってきていますし、僕の部屋は猛暑のときは40℃に達することがあるので、保管場所には気を付けなければいけないなと思いました。

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SSDをブラケットに取り付ける

換装するSSD

こちらが今回購入した、シリコンパワーのSSD「SP256GBSS3A55S25」(A55シリーズ)になります。

僕のG-Tuneに搭載されているHDDの規格と同じシリアルATA3に対応しているので、基本的にHDDに接続されていた配線をSSDに付け替えるでだけで取り付けは完了できるのかなと思っています。

ちなみに、今回はじめてSSDを手に取ってみたのですが物凄く軽いんですね。HDDは文鎮みたいにずっしりとした重量感がありますが、SSDはまるでプラスチックのカードケースみたいに、本当に中身が入っているのかと疑ってしまうほどに軽くてびっくりしました。

ケースを開けてみて分かったのですが、どうやらこのG-Tuneは3.5インチサイズのドライブベイがストレージの格納領域に使われているようで、今回購入した2.5インチサイズのSSDをそのまま取り付けることができませんでした。

シリアルATA3のケーブルや電源は接続できるので、ドライブベイにネジで固定しない状態のままで使用することはできますが、ここはやはりG-Tuneのフロントパネルに備わっているファンを活かしてしっかりと冷却したいと思い、2.5インチのSSDを3.5インチに変換できる「ブラケット」と呼ばれるパーツを購入して、SSDをドライブベイにきちんと収めたいと思いました。

購入したブラケットはオウルテックの「OWL-BRKT04」です。

無知なのでどれを選べば良いか迷ったのですが、Amazonレビューの評価数が多かったのでとりあえず選んでみました。

ブラケットにSSDを取り付けてみました。取り付けは+ドライバーを使ってブラケット付属のネジで固定するだけなので簡単です。

これで2.5インチのSSDを3.5インチのドライブベイに取り付けることができるようになりました。

SSDをドライブベイに取り付ける

3.5インチベイにブラケットで2.5インチSSDを取り付けた様子

3.5インチベイにそのままでは収めることができなかった2.5インチのSSDですが、ブラケットのおかげでこの様に3.5インチベイに装着することができました。

SSDをドライブベイに収めてSATA3ケーブルと電源を接続する

ブラケットに装着したSSDをG-Tuneのドライブベイに収めたあとに、シリアルATA3ケーブルと電源を接続しました。

SSDの換装作業終了

最後にケースの蓋を閉じれば作業は終了です。

以上、お疲れさまでした!

感想:PCに手を加えることは楽しい

僕自身パソコンは長年使用していること、また家電量販店でパソコン担当をやってきたりと、パソコンの普段使いにおいて発生する突発的な問題はある程度自己解決できていますが、家電量販店時代にメモリの増設は散々やったものの、プライベートではハードウェアの増設や交換の経験は多くはなく、過去にはHDDの交換で失敗したことがあるので、今回行ったHDDからSSDへの交換は程よい緊張感を抱きながらの作業となりました。

事前に頭の中で作業工程をイメージしてスムーズに終わるだろうなと予想していましたが、ケースの狭い場所からHDDを引っ張り出したり、ブラケットと呼ばれるパーツが必要だったり、ケースの狭い場所に指を突っ込んでケーブルを取り付けたり、思いもしなかった問題が発生して苦戦する場面もあったりとなかなかいい勉強になりました。

自分で実践することで知識も身に付くし、自分が手を加えたパソコンにはさらなる愛着が湧きますね。いつかは完全オリジナルの自作パソコンにもチャレンジしてみたいと思いました。

追記:USBの回復ドライブからWindowsのインストールを行いました

ストレージをSSDへと換装したこのパソコンに、USBメモリーに作成しておいた回復ドライブからWindowsのインストールを行いました。

USBの回復ドライブからWindowsのインストールをやってみた
前回の投稿で、デスクトップパソコンに搭載されていたHDDをSSDに換装したときの作業工程を記事にまとめました。 ことの発端は、Windows 10を搭載したパソコンの初期化中に処理が止まってしまい、電源を強制的に落とさざるを得ない状況に陥っ...

その過程を別記事にまとめましたのでURLを添付しておきます。当エントリーの続きとして書きましたので宜しければ参考にしてくださいね。