Windows 10のサポート期限終了に伴いWindows 11への移行のために初めて自作したパソコンがあるのですが、ストレージとして用意したシリコンパワーのM.2 SSDはヒートシンクを付けることなく裸のままマザーボードに装着しています。
このM.2 SSDですが小型ゆえに発熱が大きく、負荷がかかると温度が高くなりやすいと聞いています。そのため各パーツを集める段階でヒートシンクも用意するべきか悩みましたが、WEBサイトの閲覧やYouTubeなどの動画視聴くらいでしかパソコンは使わないので、高負荷に長時間さらされることは少ないはずです。
また、ケースのサイドパネルにはファンが付いており、そこからの風が当たりやすい位置でもあるので、とりあえず最初はヒートシンクを使わずに様子を見ることにしたのでした。
↑の写真が当該M.2 SSDになります。写真の撮影後に改めて意識しましたが、AMDの「Ryzen 5 5500GT」というグラフィック機能を内蔵したCPUを使用しているため、グラフィックカードを付けていないので風通しも悪くないと思われます。

それから夏を迎え、毎日暑い日々が続く昨今。気になるのはこのM.2 SSDが普段どれくらいの温度で動作しているのか?という疑問でした。実はパソコンを自作したあともWindows 10を継続して使い続けていたため、温度のことまでは意識が向かなかったんですよね。
Windows 10では「CrystalDiskInfo」というアプリをインストールしてストレージの温度を計測したことがありますが、このWindows 11を搭載したパソコンにはそういったアプリはインストールしていません。
調べてみたところ、Windows 11ではM.2 SSDの温度を計測できる機能が標準で備わっていることが判明。外部アプリを使わずに温度を確認できるのであれば、それに越したことはないと思ったのでした。
Windows 11でM.2 SSDの温度を確認する方法
Windows 11のタスクバーの「スタートボタン」(Windowsボタン)をクリックし、表示されたアプリの一覧から「設定」をクリックします。
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「設定」を開いたら左側のメニューより「システム」をクリックし、右側に表示された項目から「ストレージ」をクリックします。
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「設定」を開くと、「ストレージの詳細設定」という項目があります。これをクリックすると直下に「ディスクとボリューム」が表示されるのでクリックします。
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温度を確認したいM.2 SSDの「プロパティ」をクリックします。
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この画面にある「ドライブの正常性」という項目に、M.2 SSDの温度が表示されています。確認してみると現在の温度は40℃であることが分かりました。
なお、ここに表示される温度は「プロパティ」をクリックしたときのものです。この画面を開いていてもリアルタイムで変化はしないので、必要であればその都度確認する必要があります。
適正温度は?
今回確認できたM.2 SSDの40℃という温度は、Windows 11のアイドル状態時に計測したものになります。
この温度が適正なのかChatGPTに尋ねてみると以下の回答が返ってきました。その他の情報も参照しましたが、パソコンの使用状況におけるM.2 SSDの適正温度は概ねこの通りのようです。
- アイドル時(ほぼ使っていない状態)30〜45℃
- 通常使用時(読み書き中)40〜60℃
- 高負荷時(ベンチマークや大容量コピーなど)60〜70℃
40℃という温度は部屋の冷房が効いた状態での計測ですが、エアコンを使わずに室温が約37℃のときに計測すると43℃に上昇しました。アイドル時は40℃前後であれば問題ないようで適正の範囲内に収まってはいますが、可能であればもう少し下げれたらというのが正直なところ。そこで求められるのは、ヒートシンクを付けたりケース内のエアフローを改善することが対応策として挙げられると思います。
実はこの記事を書いている最中にヒートシンクを購入しました。Amazonなどでラインナップを見ると分かりますが決して高い買い物ではありません。製品の評価を参考にしてみると1,000円以内のものでも十分な効果はあるようです。取り付けも簡単そうなので、温度に不安に感じるくらいならお守り程度に付けといたほうが良さそうだと思ったのでした。