任天堂から2011年2月に発売された携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」。テレビに映画にと世の中が3Dブーム真っ只中だった時代に、安価な携帯ゲーム機で3Dコンテンツをより身近に楽しむことができる端末として、スポットライトを浴びるかの如く、一躍脚光を浴びるデビューになりました。
後に、基本性能はそのままに画面が一回り大きくなった「ニンテンドー3DS LL」や、互換性を維持しつつハードウェア性能が向上した「Newニンテンドー3DS」、そして最大の特徴だった3D機能を省いた「ニンテンドー2DS」など、発売からおよそ7年が経過したニンテンドー3DSの歴史の中で、様々なハードウェアとバリエーションが展開されてきました。
僕が所持しているニンテンドー3DSは最も古い初期タイプのもので、2011年11月に新色として追加されたアイスホワイトになります。
直前の価格改定で25,000円から15,000円へと買いやすい価格に値下げされたことで、一気に欲しい気持ちに傾いたことが購入した理由だったと記憶しています。実はその時に所持していた「ニンテンドーDS」と「Wii」のカラーがいずれもホワイトだったので、買った直後にまたまたホワイトを選んでしまったと内心後悔したのは内緒です(笑
ニンテンドー3DSのバッテリーですが、これにはリチウムイオン電池が使われています。充電をすることで何度も繰り返し使える特徴がありますが、繰り返し充電を続けるとバッテリーが次第に劣化していき、最終的にはバッテリーがすぐに切れてしまう状態になってしまいます。こうなってしまうと、そのバッテリーは既に寿命がきてしまったと言えるでしょう。
僕のニンテンドー3DSは購入から7年目を迎えようとしていますが、その間、一度もバッテリー交換をしたことがありません。もともと起動回数が少ないこともあるのですが、さすがに経年劣化による影響が出ているのか、ゲームをしているときに、ふとバッテリーの減りが早いように感じるようになりました。
もし、本体に何らかの不具合や故障があれば新しい機種に買い換えるのもありだと思いますが、幸いなことにそういった箇所はひとつもありません。本体はまだまだ使えそうなので、今回はバッテリーの交換を考えてみることにしました。
早速インターネットで検索してみると、僕が所持している初期型のニンテンドー3DSは、「CTR-003」という型式のバッテリーを用意すれば良いことが分かりました。
そしてそのままAmazonで購入しようとしたのですが、どうやら互換バッテリー(非純正品)しか取り扱いがないようで、純正品は任天堂製品の保守部品を専門に取り扱う「任天堂パーツ販売」というサイトから、直接購入する方法に限られることが分かりました。どうやらゲームショップや家電量販店の店頭にも置いてないようです。
サイトを初めて利用することや、届け先住所の入力などが面倒なのでどうしようか悩んだのですが、純正品のバッテリーは任天堂パーツ販売でしか購入できないので、ここは潔く任天堂パーツ販売を利用してみることにしました。
安価な互換バッテリーにも惹かれますが、純正品と比べると品質管理はあまり厳しくなさそうなので、もしかすると品質や性能にばらつきがあることが考えられます。今後数年に渡って長く使用するものなので、不安を抱きながら使うよりも、多少高くても安心して使える方がいいと思います。
当エントリーでは、僕自身が体験した任天堂パーツ販売での注文から商品が届くまでの流れと、届いたバッテリーを簡単にレビューしています。
任天堂パーツ販売 購入から出荷までの流れ
サイトにアクセス
まずは、任天堂パーツ販売のサイトにアクセスします。
任天堂パーツ販売ですが、記事執筆時点でまだモバイルフレンドリーに対応してないようです。スマートフォンからアクセスするとパソコン版の画面がそのまま表示されるので使いにくい可能性があります。パソコンからのアクセスをおすすめします。
サイト バッテリーパック(任天堂パーツ販売)
注文
ニンテンドー3DSのバッテリーは、以下の3つの種類があります。お手持ちのニンテンドー3DSの商品名と照らし合わせて、間違いのないように注意しましょう。
- ニンテンドー3DS / 2DS / Wii U PROコントローラーバッテリーパック(CTR-003)
- Newニンテンドー3DS LL / ニンテンドー3DS LLバッテリーパック(SPR-003)
- Newニンテンドー3DSバッテリーパック(KTR-003)
僕はこの中から、初期型のニンテンドー3DSに適合するバッテリー(CTR-003)を購入しました。本体価格2,571円のほか、送料648円が掛かります。合計金額は3,219円(税込み)です。(※バッテリーはそれぞれ本体価格が異なります)
Amazonなどで送料無料に慣れてしまっていたので、送料が思いの外高いと感じてしまいました。
Newニンテンドー2DS LLの場合
「Newニンテンドー2DS LL」は、利用者自らバッテリーの取り外しができないようです。バッテリーの交換は任天堂サービスセンターに修理を依頼する必要があります。
Newニンテンドー2DS LLは、バッテリーパックの取り外しができません。バッテリーパックの交換については、任天堂サービスセンターまで修理をご依頼ください。オンライン修理受付よりお申込みいただけます。
引用 サポート情報(任天堂)
支払い
支払い方法は、以下の3つから選ぶことができます。
- クレジットカード(JCB VISA MasterCard AMERICAN EXPRESS ダイナースおよびその提携カード)
- コンビニ決済(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、セイコーマート)
- 代金引換(代引き手数料309円税込が別途掛かります)
ファミリーマートでの決済方法
僕はこの中からコンビニ決済を選び、支払先をファミリーマートにしました。
コンビニ決済で注文を終えると、注文時に入力したメールアドレス宛に「お支払い手続き受付完了のお知らせ」という題名のメールがすぐに届きます。
そのメールに書かれてある「企業コード」と「注文番号」を、ファミリーマートの店内に設置してある情報端末「Famiポート」に入力して申込券を発行。その申込券をファミリーマートのレジに提示して代金を支払えば、コンビニ決済での支払いは完了です。あとはバッテリーが自宅に届くのを待つだけです。
Famiポートの操作方法は、そのメールに書かれてある「店頭での詳しいお支払い方法はこちら」というURLをクリックすると、Famiポートの操作方法を解説したページにアクセスすることができます。
Famiポートの操作が初めての方は、メールに書かれた企業コードと注文番号を間違いのないようにメモをし、Famiポートの操作方法をスマートフォンの画面に表示して、それを参考にFamiポートを操作してみると良いでしょう。
ちなみにコンビニ支払いが終わっても、任天堂パーツ販売から「お支払いを確認しました。」的なメールは送信されないようです。メールが来ないので支払い処理が正しく行われているのか、ちょっと不安でした…。
出荷
任天堂パーツ販売で注文した商品は、通常2営業日以内に出荷されます。
【周辺機器・保守用部品の購入】任天堂パーツ販売で購入した商品は何日ぐらいで発送されますか?
受注後、2営業日以内に商品を発送いたします。
なお、コンビニ決済の場合は、ご入金確認後2営業日以内に発送いたします。
引用 サポート情報(任天堂)
任天堂パーツ販売の休日は分かりませんが、仮に土・日が休日と想定すると、水曜日に注文を済ませておけば、おおよそ金曜日までには出荷されることになります。
木曜日に注文をすると、最短で翌金曜日までに出荷され、場合によっては翌週の月曜日の出荷になることも考えられます。
任天堂パーツ販売で購入した商品をなるべく早く使いたい方は、注文をするタイミングを意識することも重要になってきそうです。
僕は火曜日のお昼にコンビニ決済を済ませましたが、商品出荷のメールは翌水曜日のお昼に届きました。支払いから出荷まで約24時間です。迅速な流れでしたが、コンビニ決済の場合は入金確認から2営業日以内の出荷ということで、担当者による入金確認のタイミング?によって、出荷までの日数が遅れることもあるかもしれません。
クロネコメンバーズで受取日時の指定が可能
任天堂パーツ販売で購入した商品は、商品によって「宅急便」または「DM便(メール便)」のいずれかで配送されます。(※タッチペンのみDM便が使われるようです)
今回購入したバッテリーですが、クロネコヤマトの宅急便で配送されてきました。DM便であれば受け取りの際に受領印が必要なく、そのままポストや新聞受けに投函されるので自宅が留守でも問題ないですが、注文時に配送日時の指定はできないので、宅急便だとドライバーさんが届けてくれるのを自宅で待たなければなりません。
クロネコヤマトが配送する荷物の配送日時を指定したい場合は、「クロネコメンバーズ」が便利です。
自分への荷物をクロネコヤマトが受け取ると、受け取りの日時や場所の変更が必要かどうかの確認メールが送られてくるので、必要であればそのメールに記されたURLから受け取りの日時や場所を、ある程度指定することができます。また僕は使っていませんが、このお知らせはLINEにも対応しているとのこと。
もちろん会員登録や利用は無料なので、クロネコヤマトを頻繁に利用する方は登録しておいて損はないサービスだと思います。
それでもクロネコメンバーズは完璧ではないようで、午後配達を希望したのに午前中に届いたり、指定した日時よりも1日早く届いたりなどのトラブルを経験していますが、便利なサービスであることに違いありません。僕はこのサービスを利用してから、不在票を貰うことは一度もなくなりましたよ。
サイト クロネコメンバーズ(ヤマト運輸)
バッテリーが届きました
任天堂パーツ販売で購入したバッテリーが、京都府宇治市槇島町薗場にある任天堂サービスセンターより配送されてきました。
簡単にですが、任天堂の岩田社長にちなんで「開封の儀」(レビュー)をしてみたいと思います。
梱包
ダンボールを開封してみました。
購入したのはバッテリーひとつですが、それよりもひと回りもふた回りも大きいダンボールと、写真には写っていませんが、プチプチ(気泡緩衝材)を使ってしっかりと梱包されていました。
丁寧な梱包なので安心感はありますが、ダンボールの大きさがちょっと過剰に感じられます。商品を複数購入した場合はいいですが、ひとつだけなら(送料が抑えられる意味も含めて)DM便でもいいような気がしました。
その他、購入明細の紙が入っていました。
バッテリー(CTR-003)のパッケージ
こちらが、僕が購入したバッテリー(CTR-003)になります。大きさはとてもコンパクトです。
バッテリーが梱包されているパッケージの状態ですが、大きさの比較用にUSBメモリーを並べてみました。
セット内容
パッケージを開封すると、取り扱いに関する注意が書かれた紙と、バッテリーが入っています。純正の証として、任天堂のロゴが入っていると安心感が感じられますね。
このバッテリーですが、任天堂パーツ販売のサイトに掲載されているCTR-003の画像と、ラベル(文字やマーク)のデザインが異なることに気づきました。特に目立つのは青かったリサイクルマークが、バッテリーの色と同じ黒の無地になっていること。最近切り替わった新しいデザインなのかもしれません。
以上で記事は終わりになりますが、やはりAmazonや楽天などのオンラインショップ、店頭で購入できないのは、ニンテンドー3DSにおけるバッテリー交換のネックになっていると思います。購入がちょっと難しい子供の場合は、親に頼んで代わりに購入してもらえるようにお願いしてみましょう。
互換バッテリー
本来であれば純正品に交換できることが一番ですが、やはり価格が高いことが難点です。だからと言って、バッテリー交換のために本体を買い換えるなんてことはできることではありません。
そういった方向けに用意されているのが互換バッテリーになります。先にも書いた通り、純正品と比べると品質に不安はありますが、低価格で購入できることが最大のメリットになります。
ネットで調べてみると、ニンテンドー3DSの互換バッテリーを取り扱っているお店もいくつかあるようです。
互換バッテリーにも種類がありますので、購入の際には自分が所持しているニンテンドー3DSに適合する互換バッテリーを確認し、さらには投稿されたレビューを拝見して、購入前の不安を少しでも払拭するようにしたいですね。
追記:バッテリー交換をしてみました
初期型のニンテンドー3DSを使った解説になりますが、バッテリー交換の手順、日付と時刻の設定場所、使用済みバッテリーのリサイクル(処分)方法をまとめた記事を投稿しました。
バッテリー交換方法や、不要になったバッテリーの処分方法などが分からない方に読んでもらいたい内容に仕上げています。
追記2:安くなっているNew2DS LLに買い替える
バッテリー1つに3,000円も支払うのは躊躇ってしまうという場合は、Amazonで価格が安くなっている「New ニンテンドー2DS LL」に、いっそのこと買い替えてしまうという方法もありだと思います。
カラーによって価格は異なるものの、安いものだと記事執筆時点で定価の40%オフの9,640円と、10,000円で購入できるまで値下げされています。もちろん中古ではなく新品です。
Nintendo Switchが主流の今、既に在庫処分に入っているのか結構前からこの価格になっていたのは気付いていたのですが、バッテリー交換の時期にもなると、長年の使用によって本体に不具合箇所があってもおかしくありません。
これからもまだまだニンテンドー3DSで遊びたい方は、この機会に新しい本体に買い替えてみてはいかがでしょうか。