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PSP「メモリーズオフ」の感想。辛い記憶を背負う主人公が新しい恋に出会う物語

5pb.より好評発売中のPlayStation Portableソフト「メモリーズオフ」をプレイしました。今回はPlayStation Vitaの互換機能でプレイしています。

もともと、メモリーズオフという恋愛アドベンチャーゲームが長年シリーズ展開されてきたことは知っていましたが、僕がこの作品に手を出すのは今回が初めてになります。

いつだったかDMMのパソコンゲームで、メモリーズオフのシリーズ作品が一挙無料で配信されていたときに、タダで手に入るなら是非入手しておきたいとDMMのアカウントを作って購入しておいたのですが、多数の積みゲーを抱える中で、なかなかメモリーズオフをプレイしてみようという気持ちにはなれませんでした。

本音を言うとパソコンでゲームをすることにちょっとだけ抵抗があるので、そういった心理的な影響があったのかもしれません。

これまでパソコンでオンラインゲームを遊んだり、ブラウザゲームで遊んだりもしていはいるのですが、シナリオ重視のアドベンチャーゲームにおいてマルチタスクができるWindowsでプレイすると、ゲーム中についWebサイトを閲覧したりとゲームとは全く関係のないことをしてしまい、シナリオが頭に入ってこなくなる恐れがあったり。そういった理由もあってどうせやるならゲーム機で遊びたい派だったりします。

そんな中、PlayStation Storeで開催されたセールで、PlayStationプラットフォームで発売されたメモリーズオフのシリーズ作品がラインナップされていたのですが、確か1作目と2作目あたりが100円という破格の安さで売られており、それを知ったときにパソコン版をプレイできる状態なのでちょっと迷ったのですが、アドベンチャーゲームなら使用するボタンは少ないし、PlayStation Vitaでなら本を読むように寝っ転がりながらプレイできる。そして何よりゲーム機で遊べるという理由で購入していました。

いくつかあるエンディングの内、2つをクリア。全部のエンディングを迎えるとまた違った感想を抱くかもしれませんが、一旦ここで本作をプレイした感想(評価)を簡単にまとめておこうと思います。

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「メモリーズオフ」とは

メモリーズオフはテキストベースの恋愛アドベンチャーゲームです。

本作の主人公で高校生の「三上智也」。季節は秋。辛い過去を背負った彼が個性豊かな登場人物たちに囲まれながら、普段の日常生活においてふとした光景から忘れられない記憶を思い出し、自分を見つめ直しながら新しい恋を掴むまでの出来事が描かれています。

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感想

メインヒロインは何処へ?

全くの事前知識無しでプレイしましたが、ゲームを進めていく過程で、本作に登場する数名のヒロインの中で明らかなメインヒロインっぽい女の子がなかなか登場しないなと思っていました。

説明書を見てみると幼馴染の設定なのに制服もその娘だけ違うし、主人公とは違う学校に通っていたり、どこかに引っ越ししたのかと思ったりもしましたが、ひとつ気になっていた点として、その娘のイラストにだけ不自然な翼が描かれていたのです。

その娘は主人公の回想シーンでしか出てこないし、これまで感じてきた不安要素からなんだか嫌な胸騒ぎはしていましたが、その予感は的中。ショックで心がえぐり取られた気分でした…。

自分を見つめ直して新しい恋に出会う

主人公は高校生なので、シナリオは学校や休日での出来事をメインに展開されていきます。幼馴染とか悪友とか転校生や下級生、年上のお姉さんたちに囲まれながら日常生活を送る普通の高校生です。

そんな日常生活のなかで、ふと目にした光景などから忘れられない昔の記憶を思い出したり、ヒロインとのふれあいの中で次第に恋心を抱くようになったり。

それでも過去の記憶から新しい恋ができなかった主人公が、障壁になっている過去の記憶を断ち切って新し恋に踏み出していく、主人公のそういった心移りや葛藤といった心理描写が上手く表現されたゲームだったかなと思います。

ヒロインにも秘密があったりと等身大に近い人間ドラマが描かれているので、萌キャラを全面的に押し出した同様のアドベンチャーゲームと比べてもシナリオに浸りやすいように感じられました。

選んだ選択肢によってシナリオが変化

シナリオはまったくの一本道という訳ではなく、時折挿入される選択肢により物語が分岐する攻略要素があり、プレイヤーはヒロインごとの異なるエピソードを楽しむことができます。

選択肢を選ぶときにディフォルメされたヒロインのアイコンが表示されていることがあって、選択肢を選ぶときのヒロインの表情を参考にすることで、好みのヒロインのルートに突入することができるようです。

90年代風の作画

キャラクターデザインや街並み、学校などのグラフィックはいささか古めの印象で、オリジナルの発売時期を調べてみると、1999年に初代PlayStationソフトで発売されていたようです。携帯電話はおろかポケベルすら登場しない、そういった時代がゲームの舞台になっているようでした。

でも今見ると、こういった手書き風の作画って今ではあまり見られないし、どこか温かみや趣もあって良いなぁと思いましたね。

まとめ

以上、「メモリーズオフ」をプレイした感想(評価)でした。

今回はじめてメモリーズオフをプレイしましたが、シナリオに触れることで「メモリーズオフ」というタイトルの意味をなんとなく理解することができました。

本作はシリーズ展開されていますが、テーマそのものはやはり一貫性があるのでしょうか。本作で未攻略のヒロインも含めて今後も続けてプレイしたいと思えるゲームだったので、僕自身、多数の積みゲーを抱えているのですぐにと言うわけにはいきませんが、他の作品も少しずつプレイしていけたらなと思っています。

ところで、このゲームの舞台となる「澄空」という場所が、日本のどこかにリアルに実在するのかと気になったので調べてみたところ、どうやら「鎌倉」がモデルになっているようですね(というかシリーズを通して鎌倉っぽい?)。ゲームに登場する三角屋根が特徴の駅舎が実在するようです。機会があったら足を伸ばしてみたいですね。

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「メモリーズオフ」をプレイするには


1作目のメモリーズオフは、初代PlaystationやPlayStation 2、Windows 98/Me/2000などで発売されていたようですが、いずれも古いハードなのでこれらのハードで今プレイするのは難しい面もあると思います。

最近のハードでプレイするのであれば、PlayStation Portableでプレイするか、僕と同じようにPlayStation Vita(Vita TV対応)の互換機能を使用する。もしくはDMMのパソコンゲームで、「メモリーズオフ デュエット 〜1st&2nd stories〜」(1作目と2作目のセット)を購入する方法も用意されています。

ちなみに本作の公式サイトにはiPhoneでプレイできるように書いてありますが、実際のところ現在は配信を停止しているようです。

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ゲーム感想
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