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PS4「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の感想。絶妙な難易度が癖になる良作アクション

ソニー・インタラクティブエンタテインメントから2017年9月に発売された、PlayStation 4ソフト「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」をプレイしました。

KNACKと言えば、PlayStation 4本体と同時発売されたという知名度だけでなく、国内発売が遅れてしまったことへのお詫び?としてPlayStation 4本体に同梱されていたことでも有名ですが、最初はこれといって期待していなかったものの、いざプレイしてみるとこれが思いの外面白く、あれよあれよと言う間にプラチナトロフィーを獲得するまでプレイしてしまいました。

ディズニーのCGアニメに出てきそうな登場人物たちと、山岳地帯、都市、庭園、洞窟など様々なロケーションを舞台に綺麗なグラフィックで構成されたフィールドで、コントローラーをプロポに見立てて、まるでラジコンのように手に馴染むKNACKの操作性とアクションの心地良さ。

そして敵に対しては、「ヒット アンド アウェイ」(打ってすぐに離れる)と「トライアル アンド エラー」(試行錯誤)の精神で失敗を繰り返しながら攻略法を掴む、俗に言う「死にゲー」とも言うべき絶妙な難易度が癖となり、コントローラーを持つ手にも自然と力が入るほど夢中になってしまいました。そんなKNACKの続編が新しく出るということで、最新作を発売日に購入していたのです。

しかし、買ったら満足してしまう僕の悪い癖が発動して1年ほど手を付けずに放置した挙げ句、最近までプレイしていた「BEYOND: Two Souls」をクリアし、次はなんとなくアクションゲームがプレイしたい気分だったので、積みゲーの中から本作をチョイスしてみました。

パッケージを開封するタイミングで気付いたのですが、初回生産分に付いていたサウンドトラックのダウンロード期限が切れていました…(泣)。今のゲームはこういったデジタル特典が付いていることも多いし、積みゲーを抱えているときは特典のダウンロード期限を過ぎないように気を付けなければいけませんね。

それと今更なのですが、前作の続編なのでてっきり「KNACK 2 ~」というタイトルかと思いきや、実際には「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」と、タイトルにナンバリングの数字が含まれていないことに気付きました。海外だとシンプルに「KNACK 2」なので、日本ではサブタイトルの「ふたりの~」に、2の意味合いを持たせたのかもしれません。

とりあえずゲームをクリアし、その後のやり込みでプラチナトロフィーをゲットしましたので、本作をプレイした感想(評価)を書いていきたいと思います。なお、本記事内においては「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」を、「ナック2」と表記させていただく箇所があります。

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「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」とは

古代遺跡から採掘され、ナックの世界では永遠に尽きることのないエネルギー源として活用されている「レリック」。そのレリックから「Dr.バーガス博士」と助手の「ルーカス」が生み出した、思考を持つ究極の生命体「ナック」を主人公としたアクションゲームです。

前作ではゴブリンの侵略から人々を守るために活躍したナックですが、ナック2では前作のエンディング後のお話が描かれており、その昔に滅びたはずの古代兵器が突然動き出した謎の解明と、その古代兵器から人々の平和を守るため、前作に引き続きナックとルーカスたちが奮闘するというお話です。

前作にも登場した主要な人物が出演していることから、前作をプレイしているとゲームをより楽しめますが、ほぼ独立したストーリーとして話が展開していくので前作をプレイしていなくても問題ありません。

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感想(評価)

歯応えを感じさせる絶妙な難易度は健在

前作をプレイした多くのプレイヤーが感じたであろう、歯応えを感じさせる絶妙な難易度はナック2でも引き続き健在。敵の攻撃を見切って一瞬の隙を突く、言わば死にゲーと同等の高い集中力と巧みなコントローラー捌きが要求されるシーンがあります。

レリックと呼ばれる積み木のようなブロックの集合体で形成された、ゴツいけどかわいいナックの見た目から一見すると子供向けのゲームとも思われがちですが、難易度「普通」であっても、大人でも唸るほどちょっと難しいと思ってしまう場面があります。

ただ、前作ではナックの必殺技として使われたサンストーンゲージは、ナックを守るバリアに変更され、さらにはダメージを受けた後に数秒経つと体力が全回復するようになったので、前作と比べるとすぐにやれてしまうことは少なくなった印象ですが、ナックの防御力は相変わらずゼロに等しいくらいに柔らかいので、攻撃を続けて被るとあっという間にやられてしまうのです。

ナックのアクションがパワーアップ

フィールド内を自由に動き回り、立ちはだかる敵をなぎ倒しつつ、レリックを体内に取り込むことで体を大きくして無双できたり、ときには開放することで体を小さくすることを繰り返しながらステージを前進していく、前作の持つゲーム性はナック2でもそのまま踏襲。前作をプレイした方なら変わらぬ懐かしさが蘇ってくるでしょう。

ではナック2になってどこが進化したのか。それは主人公ナックのアクションがバリエーションに富んだことが挙げられます。

前作の基本的なアクションは、パンチ攻撃とジャンプ中のローリングアタック、サンストーンゲージを使った必殺技くらいしか使えなかったのですが、ナック2におけるナックの基本的なアクションとして、「キック」と「ガード」(防御)、2段ジャンプ中の空中滞在時間が増える「ホバリング」などのアクションが使えるようになりました。

なかでもガードが結構便利で、前作だとゴブリンが使ってくる弓矢攻撃に苦戦させられた方も多いと思いますが、弓矢などの遠隔攻撃が当たる直前のタイミングでガードすると「パリィ」が発動し、遠隔攻撃を弾き返して撃ってきた相手に跳ね返すことができます。

レリックエネルギーでスキルを付加できる

さらにはスキルアップ要素が追加され、敵を倒したりステージに置かれた宝箱から「レリックエネルギー」を吸収し、ゲージを満タンにするごとにポイントを貯めることができ、ボディプレスや百列パンチのような技だったり、さらには攻撃力をアップしたりと、ナックをパワーアップさせる様々なスキルと交換することができ、ナックの基本的な行動アクションに加えてスキルアップ要素が追加されたことで、プレイヤーの戦術もより富んだものになりました。

ただその反面で攻撃のバリエーションが増えて出来ることが多くなったせいか、多数の敵に囲まれたシーンなどでは、四方八方から降り掛かってくる敵の攻撃を前に、ナックをどう動かそうかととっさの判断に迷いが生じてしまうこともあったりして、あくまでも僕の感じ方ですが、そういうシーンなどではシンプルなアクションだった前作の方が遊びやすいかなと思うこともありました。

ステージを注視するのが「秘密の宝箱」発見の鍵!

前作ではステージの移動中にある隠し部屋の「秘密の宝箱」から、「ガジェットパーツ」を集めることでナックに特殊能力を付加できる「ガジェット」を装備することができましたが、この要素はナック2にも引き継がれています。

大抵の場合、壁のヒビ割れの部分に隠し部屋があることが多かったですが、ナック2では小さいサイズのナックが入り込める通路の奥に隠し部屋が隠されています。

ステージを移動中は敵をなぎ倒すだけでなく、隠し部屋への入り口がないかを注視しながらゲームをするとより楽しめると思います。

ステージ移動で謎解き要素も?ヒントで解決

新しく導入された要素として、ステージの進行において頭を使う謎解き要素が登場しました。

例えば、ナックのジャンプ力で辿り着け無さそうな位置に通路がある場合、足場に使えそうなブロックなどを移動させて階段を作る必要があります。

すぐに閃くこともあれば悩んでしまうこともあるはず。しばらく悩んでいると、どのようなアクションを起こせば良いかのヒントを任意で表示することができるので、そこで行き詰まってしまうことはないでしょう。

2人協力プレイが楽しめる

僕は試していませんが、コントローラーをもうひとつ用意すると2人協力プレイをすることができます。

PlayStation 4のゲームで2人協力プレイができるソフトって数は少ないと思うので、そういった意味でナック2はかなり貴重な存在と言えるのではないでしょうか。兄弟や友だち、はたまたカップルで2人協力プレイをするとゲームもより楽しくなること間違いなし!

↑の動画を観て思いましたが、1人で黙々とプレイするのとは違って、2人でプレイするとワイワイ賑やかに遊べて楽しそうですね。子供の頃を思い出します。

※2人協力プレイの様子は、21:15~辺りから収録されています。

その他、気になるところ

前作同様に、常に味方と一緒に冒険しているにも関わらず、彼らが協力的ではないのが気になります。ナックが頑張って敵と戦っていても、後方から声援を送るだけで全く協力してくれません。

例えば、味方自らが行動してくれたり、ナックと協力アクションが使えたり、ときには味方を操作できたりすると攻略の幅も広がっただろうし、単調になりがちなゲームプレイに良いアクセントになったと思います。

またステージの進行においても、行き止まりのような場所で謎解きで道を開拓して「これでようやく前に進めるぞ!」と思ったら、どこを通ってきたのか既にナックの前方にいる仲間たち。それを見て何度心が折れそうになったことか…。笑って済ませられることかもしれませんが、せめてプレイヤーに分からせないような配慮が欲しかったです。

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ナック2をプレイするには

パッケージ版とダウンロード版が好評発売中です。

PlayStation Storeでは体験版が配信されているので、気になる方はまずは体験版からプレイしてみることおすすめします。

まとめ:ナック3に期待大!絶妙な難易度に子供から大人まで夢中になれるアクションゲーム

以上、ナック2こと「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」の感想(評価)でした。

ゲームクリア後に本作を振り返ってみると、前作同様に敵の攻撃を見切ってドカドカと殴り倒したり、ときには無双したりと、爽快感を感じながらサクサクとテンポよくステージを前進していけるので、僕自身が疲労を感じるまで止め時が見つかりませんでした。クリアまでに要した時間は約13時間。前作と何ら変わらない面白さがありました。

難易度については、ガードが使えたり体力が自然回復するようになった分、前作と比べると幾分下がってますね。

個人的に「ナック3」に期待したいところですが、エンディングに今後への伏線を匂わせるような演出はなく、これで完結と言わんばかりの綺麗な終わり方だったので次回作は望み薄かもしれません…。ただ、海に落ちたあのキャラクターが生き延びていたという話であれば、ナックの新しい冒険にも期待できるんじゃないかと思います。

前作に引き続き、世界を2度救ったナック。「二度あることは三度ある」ということわざもあるし、ナックの新しい活躍に期待したいところです。

子供から大人までおすすめ

絶妙な難易度に誰しも夢中になれると思うので、そういったアクションゲームをお求めの方にナックを是非おすすめしたいです。ただ僕が以前プレイしたことのある「Bloodborne」と比べると難易度はもちろん低いですけどね。そういった意味では死にゲーの入門用という見方もできるかもしれません。難しすぎず、簡単すぎず、その中間に位置するのがナックだと思います。

難易度「普通」で物足りなさを感じる方には、「難しい」「すごく難しい」といった上級者向けの難易度も用意されているし、簡単な「やさしい」も用意されていますよ。

また、ナックの見た目とは裏腹にその難易度から、ターゲット層は子供なのか大人なのかの疑問は前作でも抱いていましたが、どうやらコロコロコミックでナック2が紹介されていたようなので、恐らく子供から大人までをカバーした幅広い層をターゲットにしているのでしょう。

これまでの記事の内容から、「ナックは難しめのゲームなので子供だとキツイのでは?」と思われるかもしれませんが、僕が子供の頃にプレイしたファミコンのゲームでよく見られた「理不尽な難しさ」とはまた違うものなので、子供であっても繰り返しプレイすることで目の前の難関を突破することはできるだろうし、そのやり甲斐からナック独自の面白さを見出すことができるんじゃないかと思います。

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