PS「幻想のアルテミス」の感想。女学生の死の真相は!?ヒロインごとにシナリオが変化するサスペンスラブストーリー

SEモバイル・アンド・オンライン株式会社より、PlayStation Storeのゲームアーカイブスカテゴリーで好評配信中の初代PlayStationソフト「幻想のアルテミス 〜Actress School Mystery Adventure〜」をプレイしました。今回はPlayStation Vitaの互換機能を使ってプレイしています。

僕はゲームを買うときに、内容をあまり調べないままパッと見の印象だけで購入することがあります。最近ではデジタル販売が普及していることが理由にあるのか、めっきり耳にしなくなった気もしますが、所謂”ジャケット買い”というヤツですね(笑)

今回ご紹介する幻想のアルテミスもそのうちの1本で、PlayStation Storeに掲載された画像を見たときに、僕が最近好んでプレイするようになったギャルゲーの雰囲気が感じられたことと、キャラクターデザインが好みという理由だけで、どういった内容なのかも調べもしないまま購入していました。

実際にプレイしてみると、事前の期待通りにギャルゲーならではの恋愛要素に加えて、事件の犯人を推理するサスペンスシナリオで物語が進行するアドベンチャーゲームであることが判明。

5人のヒロイン(最初の4人をクリアすると最後の1人が解放される)すべてのシナリオをクリアしましたので、本作をプレイした感想(評価)を簡単にまとめておきたいと思います。なお、ネタバレはしていないつもりですが、人によってはそう捉える部分も含まれているかもしれませんので未プレイの方はご注意ください。

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「幻想のアルテミス」とは

出典 幻想のアルテミス(PlayStation.com)

「幻想のアルテミス」は、2000年1月27日に翔泳社より発売されたアドベンチャーゲームです。

ゲームの内容は、アイドルや女優を育成する「生駒アクトレススクール」という女学園で不可解な死を遂げた女学生の死の真相を探るべく、学園の理事長に雇われた本作の主人公で探偵の「日下部恭一」が、探偵の身分を隠して臨時講師という肩書で学園へと潜入。

学園や女子寮を移動しながら出会った人たちから情報を得つつ、現場から押収した証拠物から犯人を推理し、事件の真相を探っていきます。

これだけだと単なるサスペンスゲームですが、舞台となる場所が女学園ということもあり、出会ったヒロインたちとの会話で時折挿入される選択肢を選ぶと好感度が上下し、エンディング時の親密度によっては最後に恋人関係になることもできます。

セリフは主人公を除いてフルボイスで、主題歌やほんの少しですがアニメーションも収録されています。

感想

手書き風の作画が良い

まず何よりヒロインが可愛くて最高でした。アニメ調の雰囲気でキャラクターたちがデザインされており、今ではあまり見られなくなった2000年代前半くらいの作画に懐かしさを感じるとともに、イベント用の1枚絵が比較的多く用意されているおかげでヒロインたちの魅力に浸りやすい印象でした。もちろん、ラッキースケベの演出もありましたよ(笑)

そんな昔でもないのに、何故かこの頃の絵にノスタルジーを感じてしまうのでした。

ヒロインごとに変化するシナリオ

シナリオは1本道かと思いきや、赴任初日に出会ったヒロインの中で印象深かった女の子を選択すると、女学生の死の真相(死んだ経緯や犯人、人間関係など)も含めてシナリオが変化するようになっています。「STEINS;GATE」で言えば、選択肢からヒロインを選んだ瞬間に、”世界線が変わる”と言うべきでしょうか。

ヒロインは5人いるので、プレイヤーは5人分の異なるシナリオを楽しむことができます。言い換えれば、オムニバス形式ですね。

サスペンスラブストーリーならではの魅力

ヒロインごとのエンディングまでのプレイ時間は約3~4時間と比較的短いため、エンディングまでに好きなヒロインを見つけることが難しいこともあるかも知れません。

単にシナリオを追っていくだけでも悪くありませんが、もしヒロインを好きになることができれば、このゲームの面白さや魅力にハッと気付く瞬間があるはずです。

自分の好きなヒロインが犯人に命を狙われていると分かったときに、まだ正体の分からぬ犯人を絶対に捕まえてやりたいと気持ちが高まると同時に、危機的状況にいるヒロインを絶対に守ってあげたいと思わせる庇護欲を抱くことで、シナリオのクライマックス付近ではゲームをプレイしている自分も内心ハラハラドキドキで眠気が覚めるほどテンションが高めの状態に…。

こういう時にプレイヤーの推理力を選択肢で判断させられることもあったりして、選択を誤ると即ゲームオーバーになったりと、現場の臨場感が画面越しの自分に伝わってくるし、緊迫感を煽り立てる演出も面白いなと思いました。これこそがサスペンスラブストーリーだし、本作の魅力と言えるでしょう。

イベントは総当たりで見つける

主人公は学園内を移動して、行く先々で出くわした人物から事件に関する情報を聞き出していくのですが、移動できる場所が全部で25箇所くらいあり、どこで誰と出くわすか行ってみないと分からないため、1箇所ずつの総当たり戦で学内を移動する必要があります。

一応ヒント的なことを主人公が呟くことがあるので目的の場所を把握することができる場合もありますが、手当たり次第に探ってみないと出会えない人物もいたりと、プレイヤーは単に移動する場所を選ぶだけですが、案外これが苦行でキツく感じることもありました。

まとめ

以上、「幻想のアルテミス」をプレイした感想(評価)でした。

登場人物は同じなのに、選んだヒロインごとにシナリオが変化するのは面白いと思いました。シナリオはサスペンス物にありがちな展開かもしれませんが、集めた情報から犯人が推理できたときの成し遂げた感はたまらないですね。

ただ、プレイ時間が短めであることや、選んだヒロインが違ってもイベントの使い回しが目立ったりするので、ゲームの密度は然程濃くない印象を持ちました。そのため、サスペンスが好きな方であるほどシナリオには物足りなさを感じるだろうし、ギャルゲー好きの方にも同じくそう感じることでしょう。

本作はサスペンスシナリオのため、ゲーム中に事件が発生してシリアスなシーンに遭遇することもあるので、そういった類の演出が苦手という理由で躊躇ってしまう方もいるかもしれませんが、主人公は決してハードボイルドな役柄ではないし、アニメ調のグラフィックはもちろん、時折ユーモアを感じるセリフやシーンもあるので、幻想のアルテミスが気になっている方には身構えることなく手軽な気持ちでプレイしてみてほしいと思います。

なかでも面白い演出だと思ったのは、ピカチュウの声優で有名な「大谷育江」さんが演じるヒロインが、名探偵コナンばりに「犯人はお前だっ!」と言うシーンには思わず笑ってしまいました。声が完全に光彦くんだし、多分コナンのネタです(笑)

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「幻想のアルテミス」をプレイするには

オリジナルは2000年に発売されているため、パッケージ版は中古ショップやネットオークションなどを利用して購入する形になりますが、本作はゲームアーカイブスとしてPlayStation Storeで配信されているため、対応ハードを所持していればダウンロードですぐに購入することができます。

ゲームアーカイブスの対応ハードは、PlayStation 3 / Vita(Vita TV対応) / Portable(PSP go対応)。

価格は571円(税抜き)、ダウンロード容量は約190MBになります。

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