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PS4「FF12 TZA」の感想。ガンビットの奥深さとハイファンタジーな世界の虜になる名作

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スクウェア・エニックスより2017年7月に発売されたPlayStation 4ソフト「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」(FF12 TZA)をプレイしました。

元々オリジナルとなるPlayStation 2版を発売当時に1度だけプレイしていて、発売から10年以上経過した今では記憶が薄れてきた部分はありながらも、主要な登場人物や冒険の舞台となるイヴァリースの様々なロケーション、主人公のヴァンにあまり存在感が感じられないこと(笑)、王女様が真の主人公の名前を叫ぶ意味深?なエンディングなど印象的な部分は頭に入っていたのですが、何といっても本作の醍醐味とも言える「ガンビット」システムに再び触れてみたかったことが購入へと繋がりました。

発売日に購入しておきつつプレイを始めたのはつい最近なのですが、いざプレイしてみると事前の期待通りに止め時が見つからないほど面白く、並行している他のゲームに目をくれることもないままエンディングまでプレイしてしまいました。

現在はふんだんに用意されているやり込み要素をプレイ中でありますが、とりあえずゲームをクリアしましたので、簡単にですが本作の感想(評価)をまとめておきたいと思います。

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「FF12 TZA」とは

西洋と中東、それぞれの文化が融合したかのような地で、魔法や機械、飛空艇といったテクノロジーと共に、人間のヒューム、一見モンスターのような見た目のバンガ、ウサギのようにピンと伸びる特徴的な長い耳を持つ女性のヴィエラ、そしてシリーズではお馴染みのモーグリといった多様な種族が生活を営むハイファンタジーな世界「イヴァリース」。

戦争の末にアルケイディア帝国の支配下となったダルマスカ王国の王位継承者で、帝国への復讐と祖国の解放を秘密裏に進めていたアーシェ。そんな彼女が冒険の仲間たちと共に行く先々で人々と出会い、旅の途中で様々な出来事に翻弄されながら、ダルマスカ王国復興のために奮闘するロールプレイングゲームです。

本作のリマスター化に伴い、オリジナル版からいくつかの変更点が加えられており、現行機向けに画質やサウンドが強化されたことはもちろんのこと、英語ボイスの追加、倍速モードでキャラクターの行動が速くできたり、さらには12種類のジョブから好みの2つのジョブを1人のキャラクターに自由に組み合わせて育成できる「ゾディアックジョブシステム」により、快適なゲーム体験と奥の深い育成要素を楽しむことが可能になりました。

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感想(評価)

ガンビットが志向!戦闘がほぼ全自動に進むことに快感を得られる

他のゲームに採用例があるか知りませんが、恐らく唯一無二のシステムではないかと思われるガンビット。

多くのロールプレイングゲームの場合、敵との戦闘においてキャラクターの行動をプレイヤーが逐一指示するのが一般的ですが、ファイナルファンタジーXIIではガンビットというシステムにより、キャラクターがどういった状況でどんな行動を起こすのか、豊富に用意された「状況」と「行動」を組み合わせて、それが実行される優先順位と共にキャラクター毎に指定することができます。

この例はほんの片鱗に過ぎませんが、例えば、目の前に敵がいたら攻撃を始めたり、HPが70%を切ったらケアルを唱えたり、仲間が倒れたらレイズを唱えたり、毒を受けたらポイゾナを唱えたりと、本作は完全ソロプレイのオフラインゲームですが、まるで自分以外の誰かが操作してくれているかのように、あらかじめガンビットで指定した通りにキャラクターが勝手に動いてくれるので、組み合わせ次第で敵との戦闘をほぼ全自動で進めていくことができるのです。

僕はこのガンビットが大好きで、自分の思惑通りにキャラクターが動いてくれていると不思議と快感を得ることができるんですよね。いちいちコマンド入力をしなくて済むのでレベル上げは捗るし、ガンビットが楽しすぎた結果レベルが上がりすぎてしまったことで、ラスボス戦においてはコントローラーに触れることはあまり無く、ただ見ているだけで倒してしまいました(笑)

もちろん、ガンビットは一度組んだらそれで終わりというわけでなく、敵に合わせて微調整を施して最適解を探ってみたりと本当に奥が深いシステムです。逆にそれが面倒くさいと感じることもあるかもしれませんが、毎回ごっそりと変更する必要はないし、ゲームをクリアするだけならあまり弄らなくても大丈夫ですよ。

ただ残念なのはガンビットの組み合わせを保存できないこと。ちょっとした微調整なら良いのですが、ごっそりと変更した後に元に戻すのは面倒を強いられます…。自分で組んだガンビットの組み合わせを保存できて、いつでも呼び出せるような機能があれば良かったなと思います。

本作は基本的にガンビットを使ってゲームを進めていきますが、従来通りコマンド選択の手動による戦闘ももちろん可能。初めてだとガンビットが難しそうに捉えられるかもしれませんが、ゲーム内で解説もされるし、慣れてしまえばその奥深さにどっぷりとハマること間違いないでしょう。ぶっちゃけストーリー本編よりも奥が深いかもしれません(笑)

ちなみに、ガンビットはゲームの最初から使えるわけではありません。ガンビットに期待してゲームを開始すると「いつから使えるようになるんだろう?」と疑問を抱くと思います。僕も今回久しぶりのプレイということもあってそう思ったのですが、ガンビットはゲーム序盤の物語が終わった頃に使えるようになりますよ。

倍速機能で冒険が快適に

ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジでは、ゲームの実行速度を通常の標準速度のほか、2倍速、4倍速といった速度を選択できる機能が新たに加わりました。この機能を使うと移動や戦闘などを早送りで進めることができます。

当時はなんとも思っていなかったのですが、倍速機能に慣れてしまった後にオリジナルの映像と比較してみると、オリジナルの方は動作がものすごくモッサリとしているように見えてしまいます。時間の短縮にも繋がるので常時活用したいおすすめの機能です。

倍速機能が便利になる小技の紹介

倍速機能の設定は、通常、メニュー画面からコンフィグを開いて行いますが、これだと何かと面倒なこともあると思います。

倍速機能は、コントローラーのL1ボタンを押しながら十字キーの上下ボタンを押すことでも設定することができます。

覚えておいて損はしない便利な小技です。是非活用してみてください。

視点(カメラワーク)が壁をすり抜けられない

例えばキャラクターの側に壁がある場合、コントローラーのアナログスティックを動かして視点を動かしているときに、視点がその壁をすり抜けることができないなので、ダンジョンなどの狭い場所だとキャラクターに視点が密着し過ぎてしまい、急にキャラクターを真上から見下ろすような視点になってしまったりと、周囲の状況把握ができなくなると同時に窮屈さを感じることがありました。

ガンビットという魅力的なシステムのお蔭で戦闘は捗るものの、カメラワークの悪さがそれを邪魔してしまうのは勿体無いですね。

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「FF12 TZA」をプレイするには

PlayStation 4版(パッケージ/ダウンロード)のほか、Windows PC版がSteamで発売中です。

また2019年4月25日には、Nintendo Switch版(パッケージ/ダウンロード)と、Xbox one版(ダウンロードのみ)のリリースが予定されています。

携帯モードでプレイできるNintendo Switch版は、それだけでも魅力を感じますね。

「FF12 TZA」を紹介する公式放送でゲームの魅力をチェック

こちらの映像はPlayStation 4版の発売時に配信されていた、スクウェア・エニックス公式による、ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジの紹介番組です。

プロデューサーの加藤弘彰さんを始めとして、ゲームに登場するヴァン役の武田航平さん、パンネロ役の小澤真利奈さんが出演しています。

番組ではリマスター版の特徴や制作秘話などが語られており、このVol.1だけでなくVol.6まで放送されていました。Vol.1のアーカイブを貼っておきますので、気になる方は是非視聴してみてください!

感想まとめ

以上、PlayStation 4ソフト「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」をプレイした感想(評価)でした。

僕が最近プレイしたゲームの中でも、久しぶりに「面白かった!」と声を大にして言えるゲームでした。本作はイヴァリースの世界で起こった出来事をプレイヤーが部分的に垣間見るような作りで、各キャラクターについて深く掘り下げた解説が少ない点が残念で、等身大の彼らと一緒にいると余計にそう思ってしまうのですが、それを差し引いても有り余る魅力に溢れたゲームだったと思います。

2006年に発売されたPlayStation 2版がベースとなっている本作ですが、2019年の今プレイしても古臭さが全く感じられない点が素晴らしいですね。それだけオリジナルのレベルが高かったということなのでしょう。

今後はNintendo SwitchとXbox oneでも発売が予定されている本作。まだ未プレイの方に是非おすすめしたい1本です。

そう言えば、本作の続編として発売されたニンテンドーDSソフト「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」なんてタイトルがあったことを思い出しました。こちらも当時1度だけプレイしたのですが、この記事を書いていたらまたプレイしたくなりました。あまり記憶に無いのですが、こちらもガンビットのように自動的に進む戦闘が楽しいんですよね。