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PS「ATHENA」の感想。サイコパワーに目覚めたアテナを操作して事件を解決しよう

SNKのPlayStationソフト「ATHENA -Awakening from the ordinary life-」(アテナ)をプレイしました。今回はPlayStation Storeでゲームアーカイブスとして配信中の本作を、PlayStation Vitaでプレイしています。

アテナと言えば、SNKの格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズに登場するキャラクターであることは知っていました。ただ、僕もこのシリーズはプレイ経験があるもののアテナを操作したことは殆どなかったります。印象にあるのは必殺技の「サイコボール」の声が耳に焼き付いていることですね。

本作を購入した理由についてですが、格闘ゲームのイメージが強いSNKがまさかのアドベンチャーゲームを発売。さらには総数の多いSNKキャラクターから一人のキャラクターにスポットを当てた、ちょっと珍しいタイトルだと思ったので、セールで安くなっていたこともあって内容も調べもしないまま購入していました。

そんな本作をクリアしましたので、印象に残った点を感想(評価)として簡単にまとめておきたいと思います。なお、多少のネタバレ要素を含んでいるので未プレイの方はご注意下さい。

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「ATHENA」とは

「ATHENA -Awakening from the ordinary life-」は、1999年にSNKより発売された初代PlayStationソフトです。

プレイヤーは女子高生の麻宮アテナを操作し、普段の日常生活から突如として覚醒したサイコパワーを活用しながら身の回りに起こる事件を解決し、アテナのサイコパワーを手に入れようとする敵対組織と闘っていく、謎解き要素を含んだアドベンチャーゲームになります。

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感想

サイコパワーの様々な能力

アテナはサイコパワーを活用しながら事件解決に奮闘しますが、アテナが使えるサイコパワーにも様々あるようで、過去にその場所で起こった出来事を垣間見たり、テレパシーで相手の心を読んだり、壊れた機械を直したりすることができます。特にテレパシーの活用は重要で、口では教えてくれない重要なヒントも、テレパシーを活用すると相手の心の内を知ることができるのは面白いと思いました。

サイコパワーの使い方も特徴的で、ゲージ内で左から右に線が流れる波形にPSのボタン(○☓□△)が配置され、線がボタンの場所に来たタイミングで該当するボタンを押すとサイコパワーを使うことができます。

間違った箇所でボタンを押してしまうとダメージを受けてしまいますが、どうやらサイコパワーの活用はアテナの身体に負荷がかかるようで、間違った場所でボタンを押すとダメージを受けてしまうのはもちろんのこと、正しくボタンを押せていても少しずつダメージを受けていくようです。このダメージはアイテムで回復できます。

ちなみに個人的なことですが、アテナをプレイ中に最近似たような既視感を感じたなと思ったら、過去にその場所で起こった出来事を垣間見たりするのは「STEINS;GATE」っぽいし、テレパシーで相手の心を読んだりするのは「CONCEPTION」に登場するルカのツクヨミと同じだなと思ったりもしました。実はいずれも最近プレイしたばかりなんですよね。

駆け引き要素のある戦闘システムが面白い

敵との闘いでは通常の移動で用いるCGのフィールドで行われます。この戦い方がちょっと特殊で、アテナの移動は自分で自由に移動できるわけでなく、用意されたコマンドから移動場所や敵との会話などの行動をプレイヤーが選ぶ方式になっていて、敵の攻撃を避けたり行動を見極めつつ、隙あればサイコパワーを使って敵にダメージを与えていくなど、駆け引きの要素を含んだ戦闘システムになっています。

戦い方の説明がないのと見辛い画面も相まって最初は意味を理解しにくいものの、理解できてくるとダメージを受けずに倒したくなったりと、ぎこちなさはありますがなかなか面白いと思うようになりました。

操作性が悪い

アテナの移動に関しては操作性がとことん悪いです。例えるなら玩具のロボットのラジコンを操作している感じでしょうか。移動するときは進みたい方向にアテナの向きを変える必要があるので、ぎこちない操作になりやすいです。

一部の会話が自動送りでテキストが読めない

一部のイベントのみですがテキストが自動送りのため、会話の内容がいまいち把握できないことが何度かありました。

ボリュームは少ない

オリジナルのパッケージ版ではディスク3枚組で発売されていたらしいですが、ゲーム開始後約30分で、突然2枚目のディスクを要求されたときは唖然としました…。

この調子だとあっという間に終わってしまうのではないかと不安になりましたが、1枚目のディスクで使われるオープニングムービーがそこそこ長いので、30分で終わってしまった理由はきっとこのせいだと自分に言い聞かせて2枚目をプレイしましたが、結果的に3枚のディスクを終えるのに約5時間でエンディングを迎えることになりました。ゲームボリュームはかなり少ないです。

まとめ

以上、「ATHENA -Awakening from the ordinary life-」をプレイした感想でした。

実際にプレイしてみると、ゲームは面白いものの操作性の悪さや見辛い画面などにフラストレーションが溜まりやすく、また短すぎるボリュームに驚かされましたが、親友のために奮闘する姿だったり、突然覚醒したサイコパワーの影響で敵対組織に追いかけられたりと終始大変な思いをしていたアテナが、最後には自身の内に秘めた不思議な力と前向きに向き合おうとする姿が見られたので、結果的にはプレイできて良かったかなと思えるゲームでした。

そういった理由から個人的には及第点をあげたいですが、願わくば、もっとボリュームがあって、より丁寧な作り込みがなされていれば、より高い評価を得られたんじゃないかなと思います。

そしてこのゲーム最大の謎がひとつ。エンディング後のスタッフロールが流れた後に本当の黒幕っぽい人物がチラッと映るのですが、あれは一体何だったんだろう?そういった存在を匂わせる演出はゲーム中にはなかったと思うし、それは続編で語られるのかなと思ったのですが、そういったタイトルは発売されていないみたいなんですよね…。

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「ATHENA」をプレイするには

PlayStation Storeでダウンロード版(ゲームアーカイブス)が配信中です。

ダウンロード版の対応ハードは、PlayStation 3 / PlayStation Vita(VitaTV含む)/ PlayStation Portable(go含む)になります。ダウンロード容量は1GB(1,005MB)、価格は571円(税抜き)になります。

中古ショップでディスクを購入してプレイする方法もありますが、実店舗は分かりませんがネットショップを見る限り価格は意外と高価なようです。特に拘りがない限りダウンロードで購入することをおすすめします。

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