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バンダイ「FG 1/144 RX-78-2 ガンダム」レビュー。300円で楽しめるガンプラ入門キット

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自宅で没頭できる新しい趣味にプラモデルを始めました。どうやら近頃は僕と同じ考えを持つ人が多いのか、新型コロナウィルスの影響による巣ごもり需要でプラモデルの人気が右肩上がりのようです。

最初に組み立てたのは日産のフェアレディ280Zのプラモデルで、塗装が下手だったり部品を折ってしまったりと散々な仕上がりでしたが、苦労した分だけ愛着が湧いたりして、ほぼ子供の頃以来のプラモデルだったのですがその面白さを改めて知ることになりました。

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次は何を組み立てようかと考えたときに、真っ先に閃いたのがガンダムのプラモデル(ガンプラ)でした。実は子供の頃は「元祖SDガンダム」が大好きで、ディフォルメされた同作品のキャラクターが登場するプラモデルやゲーム(ガチャポン戦士とか)、カードダスには目がありませんでした。そういった事もあって初期のガンダムだけは今でも好きなんですよね。でも作品の表面的な部分しか触れなかったので、実のところ今でも本家ガンダムのストーリーは詳しくなかったりします。

さすがに大人になった今では元祖SDガンダムは子供っぽいので興味はないのですが、子供の頃に夢中になった初代ガンダムのレトロなプラモデルが再販されてないか探してみたところ、バンダイの「FG 1/144 RX-78-2 ガンダム」(FG-01)を発見。80年代頃に描かれたレトロなタッチのパッケージイラストに魅了され、物価が上がったこの時代に価格が300円と信じられないくらいに激安だったので購入を即決。

商品名の頭にある”FG”ですが「ファーストグレード」の略称のようです。価格を抑えたガンプラの入門用的な意味合いがあるみたいですね。

商品到着後にネット上で公開されている組み立て方の解説を多少参考にしつつ、連邦軍の白いモビルスーツこと、バンダイの「FG 1/144 RX-78-2 ガンダム」を組み立ててみました。当エントリーでは組み立ての様子を交えつつレビュー(評価)していきたいと思います。

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パッケージや中身を見てみよう

パッケージ

こちらが今回購入したバンダイの「FG 1/144 RX-78-2 ガンダム」になります。価格は300円(税抜)。キットはオリジナルの1/144のスケールで再現されているそうです。

子供の頃に見慣れた昭和的でレトロなタッチで描かれたガンダムに実家のような安心感を感じたものの、後から気付いたのですが、これは当時描かれたイラストが使われているのかと思いきや、よく見ると当時の雰囲気で新しく描き直されたイラストが使われていたようです。

説明書

こちらはキットに含まれる取扱説明書になります。

イラストを見ながら組み立てられるのでガンプラ初心者でも安心。工程はとても短く、それでいて接着剤は不要。ニッパーさえあればあっという間に素組みできてしまいます。

取扱説明書にはどのパーツにこの色を使うといった指摘がないため、塗装をする場合は取扱説明書にプリントされたこちらの完成品が参考になりそうです。

このキットをよりリアルに塗装したい場合は、GSIクレオスの「ガンダムカラーセット3 ガンダム用」があると良いそうです。ただ調べてみたところ、このセットはネットショップを見る限りどこも売り切れている様子。

ちなみに今回はGSIクレオスの「水性ホビーカラー スターターセット」を使って、筆による塗装をしていきます。

塗装で一番難しそうな箇所は顔でしょうか。左右のダクトにある黒い点々はもちろん、特に目の辺りは神経を使いそう。細い線はいまのスキルだと無理そうだなぁ…。

ランナー

こちらはランナーになります。枚数は3枚のみ。白いモビルスーツらしくランナーも全部が真っ白。このまま組み立てるのもいいですが、ステッカーは付属していないので素組すると本当に真っ白なガンダムになってしまいます。

部品点数が少ないことや塗装にチャレンジできること、それでいて300円という価格なので、失敗を恐れずに自分の好きなように思いっきり組み立てられることも、本商品がガンプラ入門キットとしてのおすすめポイントだと思います。

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塗装

ランナーから取り外さずに塗装してみる

塗装は水性ホビーカラーを使って筆塗りをしていきます。

今回は組み立ての前に塗装からはじめてみました。というのも前回組み立てたフェアレディ280Zでは、ランナーから部品を取り外してから塗装していました。これは僕のやり方が悪かったのですが、部品を手で持ちながら塗装をしたため、手は汚れるし、塗装箇所に触れてしまって指紋が付いてしまったりと散々な仕上がりに…。

このときにもしランナーのまま塗装を施していれば、手は汚れにくくなるし、部品に触れることもなくなるんじゃないかと思っていたので、今回はこのときの反省を踏まえて実践してみました。

光沢感を出したい

最初に部品全体に白の塗装を施してみました。筆塗りしたので結構大変でした。こういう場合は恐らくスプレーの方が楽ですよね。

ランナーの色と同じではありますが、やはりプラスチック感が否めないのであえて塗装してみました。この白ですが、ただの白ではなく白いインクに「水性ホビーカラー半光沢クリアー」を混ぜて光沢感を演出してみました。

比較したのが上の画像。塗料を塗った上側の部品は光が当たった箇所に光沢感が出ていますが、塗っていない下側の部品は光が潰れてしまっているようで光沢感がほとんど感じられません。

ガンダムに色を付けていく

まずはガンダムの機体で赤い箇所を塗装しました。普段見慣れているガンダムでもサンプルを参考にしないと、どこがどの色だったかなと悩んでしまうものですね。

先ほど白で塗装したのとは違って今度は部分的に塗装する必要があるため、はみ出さないように筆先に神経を尖らせて塗装しました。先の細い筆を使うことで案外上手に塗れたんじゃないかと思います。

色のムラ、濃淡が気になる

こちらはシールドですが1回目の塗装では色ムラができてしまいました。塗装する面積が大きいとこうなってしまいがちです。

塗装を3回ほど繰り返して濃い色に仕上げると同時に、十字マークにも黄色で着色してようやくガンダムが装備しているシールドらしくなりました。特に目立ったはみ出し箇所もなく、初心者にしては上手く塗れたんじゃないかと思います。

とはいえ、遠目からだと見た目はいい感じに見えるのですが、近くで見ると(光が当たると)場所によって濃淡が気になります。一応、「水性ホビーカラーうすめ液」を使って希釈はしているのですが、均一な塗り方ができません。

ただ、同じ方向に筆を走らせて塗装した足の部分は濃淡が感じられない綺麗な塗装ができたので、同じ方向に筆を走らせることが正解だったのではと思いました。シールドは面積が大きいので色んな方向に筆を走らせてしまったんですよね。

うすめ液で塗料を消す小技

上記画像はガンダムの足にある”○”ですが内側は凹凸になっていて、画像のように黒一色ではなく、白い”-”が入るのが正解のようです。

内側に”-”の突起があるので最初は塗り分けしようとしましたが、今回はまず全体を黒で塗ることで上記画像のようにした後に、綿棒の先端に「水性ホビーカラーうすめ液」を染み込ませてから擦って黒の塗料を落とすことで、白い”-”を出してみることにしました。

綿棒で擦った結果がこちら。目論見通り、白い”-”が現れてくれました。

実は前回組み立てたフェアレディ280Zで、ボンネットにあるダクトを着色するときにこの手法を使っていました。それがベストなやり方かは別として、この凹凸の形状を見たときに小技が応用できるのではないかと思ったわけです。

顔の塗装が難しい

本キットで最難関と思われるガンダムの顔の塗装ですが、これはやはり難しかったです。黄色の目と外側の黒い縁を再現するために狭い箇所に筆を入れるのですが、初手でいきなり手が滑ってしまい、それが尾を引いて結果的に下手な塗装になってしまいました。

それでもタミヤの「モデラーズナイフ」を使って余分な塗装を剥がしたりしながら修正を施すことで、なんとかガンダムの顔と言えるレベルにはできたんじゃないかと思います。遠目で見ればあまり気になりません(笑)。耳にあるダクトもまぁまぁ再現できたんじゃないかと思います。

それとふと疑問に思ったのが、額に付いてるV字型のアンテナ?今まで黄色だと思ったいたら白色なんですね。

そしてスーパーに買物に行ったら、タイムリーにもジョージアコーヒーのガンダム缶があったので衝動買い。こちらに描かれているガンダムもアンテナが白。YouTubeで見た等身大の歩くガンダムも同じく白でした。

ガンダムカラーが密集した胴体

赤・青・黄・白とガンダムを象徴する4色のカラーが密集しているのが胴体。色分けが多く、狭い箇所もあるため顔同様に塗装には神経を使いました。

ここでの失敗は胸にあるダクトの塗装。ダクトの内側を黒く見せるために最初にダクトを黒で塗装して、その後にうすめ液を染み込ませた綿棒で擦って外側の塗料だけ落としました。ここまではまぁまぁ上手くいったのですが、ダクトを黄色で塗装したときに黒の塗装がまだ乾いていなかったらしく、黄色に黒が混じった変な色になってしまいました。そして腰にある□も黄色ということで、そのまま同じ筆を使って塗装した関係でダクトの色と同じになっています。

最初にダクトを塗装したときに変な黄色になってしまったので失敗したのは分かっていたのですが、逸る気持ちを抑えきれずそのまま塗装してしまいました。

背中側の塗装は別日に行ったため、背中側の□はちゃんとした黄色で塗装できています。比較してみると黄色でもやはり色は違いますね。

塗装完了

その他の部品も塗装して最終的にこんな風になりました。ガンダムの全身に走る黒い線も再現したかったのですが、今のスキルだと無理そうなので今回は諦めました。その他、塗装忘れがある場合は別途対応したいと思います。

とりあえず塗装は完了です。それにしてもプラモデルでもなんでもそうですが、夢中になっているとあっという間に時間が過ぎてしまいますね。

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部品の取り外し

ランナーから部品を取り外す

ニッパーを使ってランナーから部品を取り外していきます。ニッパーを使うときは部品に沿ううように刃を入れるのではなく、気持ち距離を置いて刃を入れてみました

ランナーからすべての部品を取り外しました。組み立ての最中に必要な部品ごとに取り外そうかと一瞬悩みましたが、気持ちが焦ったのか一気に取り外しました。

プラモデルを始めてから気付いたのですが、早くやろうとして時折逸る気持ちが出てしまうんですよね。でもそれは失敗のもとであり、プラモデルにとってはあまり好ましくないのかなと思いました。細かい部品も多いですから、この場合は部品の紛失にも繋がりかねませんからね。

ゲート跡を処理する

部品を切り離した際にそのままになっていたゲート跡(画像赤丸)がこちら。

この余分な出っ張りをニッパーを使ってカットし、目立たないように処理していきます。

ゲート跡の処理が完了しました。まだちょっとだけ跡が残っていますが、この辺にとどめておきます。

実のところランナーから部品を取り外す際に、最初から部品の根本にニッパーを入れてカットしてしまえばこんな二度手間をしなくてもいいのではと思っていました。しかし部品を取り外した後にゲート跡を処理してみると、部品を片手に持ちながらニッパーを好きな角度から入れることができるので、よりキレイにゲート跡が処理できることが分かりました。

確かに最初からゲート跡を残さないようにすると、ランナーにニッパーが当たってしまって刃が入れにくいことがあるんですよね。

組み立て

ガンダムの形に組み上げていく

さぁいよいよ組み立てまで来ました!

説明書を参考にガンダムを組み立てていきます。接着剤を使わずに部品をはめ込むだけで形になっていくので、こういった点も本キットが初心者におすすめと言えるアピールポイントではないでしょうか。

しかしここで問題が発生。ガンダムの両手、両脚には一見同じような形をした部品があるのですが、ランナーからすべての部品を取り外した後なので部品番号が参考にできず組み立てに苦戦。最初にランナーから部品を取り外してしまったことが仇となりました…。

組み上がった両手、両脚を胴体に組み込めば完成は間近です。

ゲート跡を塗装する

ついでにこのタイミングでゲート跡にできた未塗装箇所を塗装しておきました。

ランナーのまま塗装すると、部品を取り外した後に再度塗装が必要になるのはデメリットですね。

完成

ガンダム大地に立つ!

部品を組み合わせてようやくガンダムが完成しました!

組み上がるまで両手、両脚を左右間違えてないか不安でしたが、無事大地に立てたので問題なかったようです(笑)

ビームサーベルを装備させてポーズを取らせてみました。

こちらはガンダムの背中の様子。

バックパックと関節部分の塗装を黒で統一してしまったことが悔やまれます。あとやっぱり塗装が下手です。

300円で購入できるガンプラとは言え、両手、両脚の関節は可動させることができます。

こんな感じでマリオ走りっぽいポーズを取らせることも可能。「Here We Go」のフレーズが聞こえてきそうです(笑)

感想:300円で塗装と組み立てが学べる!ガンプラ入門におすすめ

最後にパッケージイラストと同じポーズをさせてみました。個人的に約30年ぶりくらい触れたガンダムでしたが、こうやって形になるとやっぱりガンダムってカッコいいんだなぁと改めて思いました。

反省点としては塗装スキルの無さが挙げられますが、時間をかけて(主に塗装)組み立てた分だけ感慨もひとしおです。

バンダイの「FG 1/144 RX-78-2 ガンダム」(FG-01)は、300円という低価格でありながらクオリティの高いガンダムを組み上げることができるし、300円だから失敗を恐れずに塗装や組み立てにチャレンジできる。まさにガンプラ初心者への入門キットとしておすすめと言えるのではないでしょうか。