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Amazon「Fire 7」レビュー。検索&動画はこれ1台でOK!コスパ抜群のタブレット

4.5

当時は高性能且つ安価なコストパフォーマンス抜群のAndroidタブレットとして大ヒットしたものの、今となっては古いモデルなので使っている方は少ないと思いますが、使用しているタブレットにGoogleの「Nexus 7」の2013年モデルがあります。

購入時期が遅かったことや最近まであまり使っていなかったこともあってバッテリーもまだまだ現役。さすがに今の流行りと比べるとスペックで見劣りしますが、ウェブサイトの閲覧や動画の視聴といった普段使いであれば難なく熟してくれます。

そんな中、2020年6月に開催されたAmazonのタイムセールで、以前から気になっていたAmazonのタブレット端末「Fire 7 タブレット」の2019年モデル(第9世代を)購入しました。

もともとGoogle Playが使えないAndroidベースのAmazon独自OS「Fire OS」が搭載された価格破壊なタブレット端末であることは知っていて、今回のタイムセールでさらに安くなっていたこともあってつい買ってしまった次第です。

Nexus 7からFire 7に置き換えて一気にスペックアップを図りたいところですが、残念ながらそうはいかなそうです。Nexus 7(2013年)と比べるとFire 7(2019)は、メモリー容量(2GB→1GB)、ディスプレイ解像度(1920 x 1200→1024 x 600)がスペックダウンしています(CPUはたぶん勝っていると思う)。2019年発売とはいえ6年前の機種よりもスペックで見劣りしている部分があるんです。

特にFire 7はメモリー容量が1GBと極めて少ないため、動作が遅いと感じることも多いだろうし、場合によってはアプリが動作しないなどそれを承知の上で購入したのですが、Fire 7を購入したいちばん理由はFire OSを単純に触ってみたかったということ、これに尽きます。

早速使ってみましたので、当エントリーではAmazonのFire 7タブレット(2019)を使ってみて感じた、僕個人の感想(レビュー・評価)を書いていきたいと思います。

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「Fire 7 タブレット」(2019)レビュー

おしゃれなパッケージ

こちらが今回購入したAmazonのタブレット端末「Fire 7 タブレット」(2019)のパッケージになります。内蔵ストレージ(保存容量)の違いで16GBと32GBから選べるのですが、今回は16GBモデルを購入しました。

パッケージデザインがとても凝っていて、目が惹きつけられるオレンジ色のほか、取っ手が付いた袋をイメージしたかのようなデザインが印象的。開封前のワクワクなひと時を一層引き立ててくれるおしゃれで楽しいデザインだと思います。

また、Amazonは自社製品などの梱包に環境に配慮したフラストレーション・フリー・パッケージを採用していて、シンプルな段ボール箱が使われていることが多かったのですが、それと比べるとFire 7のパッケージはコストが掛けられているように思えました。

同梱品

付属品

パッケージを開封すると、Fire 7タブレット本体ほか、充電用USBケーブル(Micro-B)、電源プラグ、取扱説明書が同梱されています。

Fire 7の充電に必要なものは最初から同梱されているので、充電に必要な機器を別途用意する必要はありません。

ディスプレイ面

こちらはFire 7タブレットのディスプレイ面になります。向かって右側に付いている小さな○はインカメラで、縦に持ったときに上面になります。画素数は200万画素です。

ベゼル(枠)は太めなので野暮ったい印象を受けます。

ちなみに液晶画面が白くザラザラしているのは、Fire 7が光沢ディスプレイに自室の壁が写り込んでいるためです。

背面

背面にはAmazonのロゴ(口元にも見える矢印)のほか、アウトカメラが搭載されています。画素数はインカメラ同様200万画素です。

電源、音量調整などの各種機能

本体上部には向かって左側から、電源ボタン、USBポート(Micro-B)、マイク、3.5mmステレオジャック、ボリュームボタンといった各種機能が備わっています。

また画像には写っていませんが、側面にはモノラルスピーカーとmicroSDカードスロットを搭載。microSDカードは最大で512GBまでの容量に対応しているようです。Fire 7の内蔵ストレージが不足してきたらmicroSDカード(別売)で容量を補うようにしましょう。

ちなみにストレージが16GBモデルの場合、ユーザーが使える容量は約9.6GBでした。足らない残りはOSが占有してると予想されます。

片手で持てる7インチタブレット

Fire 7は7インチサイズのタブレット端末です。

7インチってどれくらいの大きさだろう?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、成人男性であれば片手でなんとか掴めるくらいの本体サイズになっています。大人であれば片手で持てるギリギリのサイズではないでしょうか。

カタログによると重量は286グラムとのことで、片手で長時間持っていても手が疲れにくいと感じました。

光沢ディスプレイ

先にも書きましたが、Fire 7は光沢ディスプレイを搭載しています。発色が良く、動画や画像を綺麗に表示してくれますが、明るい場所だと特に周囲の風景の映り込みが気になります。正直、画面を見ているのか自分の顔を見ているのか分からないし、目がすぐに痛くなるので個人的に光沢ディスプレイはあまり好きではありません。

このときはまだ貼っていませんが、対処法として液晶画面の映り込みを抑えるノングレアの液晶保護シートを同時購入しています。これについては別記事で改めてレビューしてみたいと考えています。

ナカバヤシ「Fire 7 液晶保護フィルム」レビュー。貼りやすさNo.1、映り込みを軽減する目に優しい1枚
ひとつ前のエントリーで、Amazonのタブレット端末「Fire 7」(2019モデル)のレビュー記事を投稿しました。Fire 7はAmazonの独自OSを搭載した安価なタブレット端末であることは知っていて、Amazonで開催されたタイムセー...

※追記:液晶保護フィルムのレビュー記事を投稿しました。

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Fire 7を使ってみた感想

Fire OSの印象

↑電源を入れると表示されるHOME画面はこんな感じ。あらかじめインストールされているAmazonアプリが多いことに加えて、ヘッダーのメニューもAmazonの各サービスへのリンクになっている。

Androidをベースにしているだけあって、Fire OSのユーザーインターフェースや使い勝手はAndroidそのもの。僕は普段からスマートフォンでもAndroidを使っているので、Fire OSが初めてでも操作に困ることはありませんでした。

また、Amazonが提供する各サービス(本、アプリ、ゲーム、音楽など)へのアクセスがしやすいようにカスタマイズされたHOME画面だったり、スリープ復帰画面にAmazon広告の表示、音声認識システム「Alexa」が最初から使えるようになっていたりと、さすがAmazonの独自OSといった感じで、Amazonの利益向上に直結する作りになっている印象を強く受けました。

1GBメモリーでも快適な動作

Fire 7の1GBという少ないメモリー容量が、動作にどのような影響を与えるのかとても気になっていました。

Fire OSのメニュー画面を操作したり、Amazonサービスの利用、Webサイトの閲覧、YouTubeを視聴したりと手持ちのNexus 7と比較検証してみたところ、時折引っかかるような動きはあるもののNexus 7とほぼ同じ速度で動作しており、どんな処理もサクサク快適とはいきませんが動作が遅くてストレスを感じるようなことはありませんでした。

ただ、手持ちにCPUにSnapdragon 835、メモリー4GBのAndroidスマートフォン(2017年当時のハイエンド機)があるのですが、それと比べると動作はもっさりしています。

動作についてはメモリーだけでなくCPUやストレージの性能、常駐アプリなども絡んできますが、安価なタブレット端末とはいえ上を求めなければ、そしてヘビーな使い方をしなければ普通に扱うことができると感じました。

3Dゲームの性能

↑Fire 7でリメイク版FF3をプレイしている様子。動作は至って軽快でした。

3Dゲームの性能について、「ファイナルファンタジー3」のリメイク版を持っていたので起動してみたところ、処理落ちすることなくプレイすることができました。

他のゲームは試せていませんが、負荷の少ない3Dゲームはプレイすることはできそうです。

Alexaが便利

Fire 7シリーズは2019年発売のモデルよりAmazonの音声認識システム「Alexa」を搭載。

例えば、「アレクサ、ディズニーの音楽かけて」と話しかけると、Amazon Musicからおすすめのディズニー音楽を自動で再生してくれたり。音楽はバックグラウンドでも再生したままにできるので、たとえばWebサイトを閲覧したままAlexaが再生している音楽を聞くことができます。

他にも音声だけで買い物ができたり、家電と接続して操作できたり、天気予報を聞けたりと、話しかけることで自身に変わって身の回りのサポートをしてくれるようです。滑舌が悪くても言葉の認識率が高いことにも驚いたし、まったく眼中になかったAlexaですがとても興味を惹かれる面白い機能だと感じました。

Google Playが使えない

Fire 7ではGoogle Playが使えないことは把握していましたが、検索用のブラウザに使いたかった「Google Chrome」が使えないことは想定外でした。でも言われみればそうですよね。Google Playが使えないのであれば、そこからChromeをダウンロードすることはできません。

Google Playの代わりに「Amazon アプリストア」が使用できますが、Google Playと比べると登録されているアプリの数は少ない印象です。

ただし、調べてみるとFire 7にGoogle Playをインストールすることは可能だそうです。方法は検索すれば有志の方が解説してくれた記事が多数ヒットします。でもそれはAmazonが許可している使い方ではないので、もし実践するならトラブルが発生しても完全に自己責任になります。

YouTubeの視聴

↑Amazonアプリストアで「YouTube.com」をダウンロードすると、Fire 7でアプリを使ったYouTubeの視聴が快適になる。ダウンロードは無料。

Amazonアプリストアには、YouTubeを視聴するための「YouTube.com」というアプリが登録されています。しかし一応登録はされているのですが、これはGoogle純正のアプリかは不明です。

YouTubeといえば赤色のイメージですが、YouTube.comアプリのアイコンには青色が使われています。AmazonのFire 7の販売ページにもFireタブレットはYouTubeアプリをサポートしていないことが明記されていますし、偽物ではないかとも感じてしまいます。

それでもダウンロード数が多くベストセラー入りしているようで、僕も試しにダウンロードしてみたのですが、Androidで使えるGoogleのYouTubeアプリと全く同一の機能が使えるというわけではないもののユーザーインターフェースはほぼ同じだし、映像も普通に視聴することができました。

アプリを使った以外の方法だと、Fire OSにデフォルトでインストールされている「Silkブラウザ」を使ってYouTubeを視聴することができます。AmazonはSilkブラウザでの視聴を推奨しています。

画質については、1080pでも引っかかりなく再生できることを確認済みです。

解像度が低く文字が滲む

7インチサイズでありながら解像度が1024 x 600と低いため、表示される文字が滲んで(潰れる・ボヤける)表示されることがあります。

動画の視聴であれば気になりませんが、Webサイトの閲覧、Kindle(電子書籍)で文字を読む場合だと、滲んだ文字が読みにくく感じられ目の疲れが加速します。このようなときは画面をピンチアウトするなどして拡大すると文字が読みやすくなります。

個人的にFire 7の解像度の低さについてはメモリーの少なさと同じくらいに気になったので、文字をよく読む使い方をする場合は、より解像度の高いモデル(Fire 8 HDなど)を選択することを強くおすすめしたいですね。

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まとめ:Fire 7は検索や動画などの普段使いに適したコスパ抜群のタブレット

Fire 7を使ってみた感想は、最初に思っていたとおりに「Google Playが使えないAndroid」そのものでした。ただ、予想以上にAmazonとの連携感を強く感じました。価格が安くできる理由もAmazonへの導線ができているからなんでしょうね。普段からAmazonを使わない人は面食らうかもしれませんが、Amazonのヘビーユーザーであればきっと使いやすいでしょう。

タブレットの性能は低いですが、インターネットで検索をしたり、YouTube、DAZN、Huluなどで動画を視聴したりといった使い方であれば難なく熟してくれるし、3Dゲームも軽めであれば快適に動作することも確認済み。正直、欲を出さなければこれで十分。これが5,980円で提供されているのですからコストパフォーマンス抜群と言えます。

「ちょっとした普段使いでタブレット端末が欲しいけどできるだけ安価がいい。」という考えでタブレット端末をお探しの方に、Fire 7はおすすめできる1台としてご案内できると思います。

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レビュー
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