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上越電子工業「PS Vita 2000用 L2/R2ボタン搭載グリップカバー」レビュー

PlayStation VitaにはDUALSHOCKコントローラーのようなL2/R2ボタンは搭載されていません。そのためリモートプレイやアーカイブスのタイトルはどのようにプレイするのか、疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

この場合、PlayStation vita全面のタッチスクリーンと背面のタッチパッドにL2/R2ボタンが割り振られるため、タッチ操作を使ってのL2/R2の入力が可能となっています。でもこれだとスマートフォンの画面をタップするように軽く叩く必要があるので、物理的なボタン入力と比べると操作がしにくいことが残念に感じていました。

実際のところリモートプレイもゲームアーカイブスもそこまでプレイしないのであまり気にしていなかったのですが、僕自身PlayStation 4やゲームアーカイブスで積んでいるタイトルが多く、それを少しでも消化したいと考えたときに寝っ転がりながらプレイできるPlayStation Vitaを活用しようと閃き、それと同時に物理的なL2/R2ボタンを追加できるアタッチメントの存在を思い出し、ぜひとも入手しておきたいと思い立ちました。

今回購入したのは、上越電子工業の「PS Vita 2000用 L2/R2ボタン搭載グリップカバー」になります。上越電子工業と言えば、当時は初期型のPlayStation Vita(PCH-1000)に対応した、L2/R2ボタン搭載グリップカバーの開発費を募るクラウドファンディングを行っていたことをニュースで知っていたのですが、今回は2代目(PCH-2000)にも対応したグリップカバーを発売していたのを知り、評判も概ね良さそうだったのですぐに購入候補に。

他メーカーの製品も気になったのですが、PlayStation Vitaは公式サポートがすでに終了していることや、そもそも選択肢が少ないこと。こういったアクセサリーを継続して発売するメーカーも今後は少なくなると考えて、取り急ぎで購入しました。

早速使ってみましたので、当エントリーでは上越電子工業の「PS Vita 2000用 L2/R2ボタン搭載グリップカバー」をレビュー(評価)していきたいと思います。

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上越電子工業のPS Vita L2/R2ボタン グリップカバーのご紹介

パッケージ

こちらが今回購入した、上越電子工業の「PS Vita 2000用 L2/R2ボタン搭載グリップカバー」(型式:JPV-006)になります。価格は2,980円(税抜)。

PlayStation Vitaには初期型のPCH-1000シリーズと後期型のPCH-2000シリーズがありますが、本製品は後期型専用になります。

個人的にゲーム機の周辺機器を手掛けるメーカーと言えば「HORI」が挙がりますが、今回初めて上越電子工業の製品を購入してみました。”上越”と聞いてなんとなく新潟県のメーカーかなと思いましたが、群馬県に開発拠点を構えているようです。

デザイン

こちらはL2/R2ボタン グリップカバーを正面から見た様子です。PlayStation Vitaを収める受け皿のようなデザインをしています。

ちなみに持った感じはとても軽いです。正確な情報か分かりませんが、Amazonの商品ページには141gとの記載があります。

そしてこちらは裏面から見た様子になります。

左右には卵型のグリップを搭載。DUALSHOCKのような形状ではないものの、持ちやすさが向上し安定したゲームプレイが可能となります。

こちらは上部から見た様子です。

一見すると複雑そうな構造をしていますが下側がタッチスクリーン、上側が背面タッチパッドのL2/R2ボタンになります。背面タッチパッド側の方がボタンの面積が大きいようです。

L2/R2ボタンが2つずつある理由

実のところ製品説明をよく見ずに購入していたので、そもそも何故、L2/R2ボタンが2つずつ搭載されているのか製品が手元に届いてから疑問に思ったのですが、実は本製品には従来品が存在していて、そちらではタッチスクリーン側のL2/R2ボタンは搭載されていなかったようです。

この場合はゲームアーカイブスのプレイに支障はなく、僕もあまり詳しくないのですが、PlayStation 4のリモートプレイはゲームソフトによってタッチスクリーン側にL2/R2ボタンが固定で割り振られることもあるようで、従来の製品だとリモートプレイには向かない場合があったとのこと。その問題を解決するために新製品ではタッチスクリーン側にもL2/R2ボタンが搭載されたようです。

これひとつでゲームアーカイブスとリモートプレイにも対応しつつも、カバーの役割やグリップで持ちやすさの向上を図れる万能型アタッチメントと言えるようになりました。

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PS Vitaをカバーにセット

正面からの見た目

手持ちのPlayStation VitaをL2/R2カバーにセットしてみました。

カバーの役割もありますが、覆われるのは主に背面のみで方向キーや各ボタンの周辺はカバーで覆われません。

手前にせり出ているパーツがタッチスクリーン側のL2/R2ボタンになります。トリガーを押すことでパーツがPlayStation Vitaの液晶画面と接触するようになっています。プラスチック部品が液晶画面と接触することで傷が付かないか不安になるかもしれませんが、接触部分には柔らかいゴムマットが貼られてあるので、液晶画面に傷が付きにくいように配慮がされています。

上からの見た目

こちらはLボタン側を上から見たときの様子です。

ボタンが増えたことでメカメカしさが強調されてなんだかカッコいい!カバーを付けたままでも電源のLEDライトの確認ができるようになっています。

背面からの見た目

こちらは背面から見た様子になります。

カバーを装着したままでも背面タッチパッドや背面カメラ、メモリーカードスロット、ヘッドホン端子を使うことができ、基本的にゲームソフトの抜き差し以外はカバーを装着したままでも行えるようになっています。

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感想:PS Vitaでリモプ、アーカイブスするなら必須のアタッチメント!

グリップカバーの手前と奥に備わった2箇所のL2/R2ボタンがきちんと反応するのか、本製品を使用する上で一番気になるところですが、いくつかのゲームで試してみたところ、タッチスクリーン側も背面タッチパッド側のいずれも本製品を通した入力がゲーム内に反映されていることを確認できました。

特にタッチスクリーンには液晶保護フィルムを貼っているため、反応が悪くなるのではないかと不安がありましたが、反応しないなんてことは一切起こらず、確実に入力を受け付けてくれているようです。ただし他の方のレビューを拝見すると問題ありだった方もいるようなので、液晶保護フィルムを貼っている場合は念のため要注意と言えるでしょう。

グリップカバーの使い勝手ですが、PlayStation 4のリモートプレイをする際に、DUALSHOCKで言うL2/R2ボタンがグリップカバーのフロント側に割り振られるため、L2/R2ボタンを使うときは人差し指をPlayStation Vitaの画面よりも手前に持ってくる必要があります。みんながそうだと思いますが、携帯ゲーム機やコントローラーを手で持ったときに人差し指を手前に持ってくることなんて今までなかったので、正直この操作にはなかなか慣れないですね。多用すると指が疲れるしたまに混乱してしまいます。

ゲームアーカイブスについては、PlayStation Vita標準のL1/R1ボタンと背面タッチパッド側のL2/R2ボタンを使うため、DUALSHOCKのボタン配列と同じになるので操作がしやすくなりました。

持ちやすさ握りやすさについては、卵型の出っ張りがグリップ力の確保に貢献。DUALSHOCKほどの持ちやすさではないものの、PlayStation Vita本体をしっかりと握るように持つことできるようになりました。手で持ったときに滑りにくくなったので、これまでよりも安定した入力ができるようになったと感じています。

惜しい点を挙げてみると、タッチスクリーン側のL2/R2ボタンがPlayStation Vitaの液晶画面の左右の上隅の一部分を覆ってしまうため、ゲームによってはそこに重要な情報が表示されている場合、隠れて見えなくなってしまうことが残念に感じました。

またいまは問題ありませんが、使い始めの頃はカバーの上から電源ボタンと音量ボタンを押してもなかなか反応してくれず、これらのボタンを使うときはわざわざカバーを外す必要があるかもしれないとまで思いましたが、プラスチック製のカバーが押されることに次第に馴染んできたのか、今ではカバーを付けたままでも反応は良好になりました。ボタンは面積が狭いので、きちんと反応してくれないと指が痛くなるんですよね。

あとはやっぱり耐久性でしょうか。ちょっとオモチャっぽい質感なので、壊れずにどれだけ長く使用できるか気になるところです。

とりあえず僕が言いたいことはこんなところでしょうか。物理的なL2/R2ボタンが搭載されていないPlayStation Vitaで、リモートプレイやゲームアーカイブスが捗るアタッチメントを開発してくれた上越電子工業には感謝しかありません。外付けパーツなので利用者の100%を満足させるのは難しいでしょうが、タッチスクリーンやタッチパッドを触らずに物理ボタンで入力できるようになるだけでも素晴らしいことだと思います。

以上でレビューは終わりになります。上越電子工業のL2/R2ボタン グリップカバーは、PlayStation Vitaでリモートプレイやゲームアーカイブスを集中的にやりたい方に、ぜひ持っておきたい必須のアタッチメントと言えるでしょう。

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