個人的に初めて自作PCの組み立てを行うにあたり、AMDの「Ryzen 5 5500GT」をはじめとする必要なパーツ一式の紹介をひとつ前の投稿で記事にしました。
このタイミングでなぜ自作PCに挑戦したかというと、現在使用しているPC(Windows 10)がWindows 11にアップグレードするための必要な要件を満たしていないため、2025年10月でサポートが打ち切られてしまうまえに新しいPCを用意する必要がありました。ここでメーカー製PCを選ばなかった理由はPCの自作に興味があったためですね。
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初心者が自作PCを組んだ感想
PCには長年触れているものの自作については初心者のため正しい知識やスキルが乏しく、不安を少しでも払拭するためにネットの情報を参考にたくさんのことを勉強させてもらいました。
流れをある程度把握した段階で、いざ組み立て開始。記憶に残ったのはマザーボードにCPUを取り付けるときに緊張したり、ケースから伸びている配線を1本ずつ目を凝らしながらマザーボードに差し込むのは少々手こずりましたね。
要となるCPUはAMDのRyzen 5 5500GTをチョイス。普段使いを卒なくこなす処理能力を持ちつつ、グラフィック機能を内蔵しているので別途グラフィックカードを用意する必要がなく、それでいて安価であることが特徴でしょうか。
最新のゲームを高品質で遊ぶなら力不足は否めませんが、近年はグラフィックカードの価格が高騰化しているので安く済ませるならこういった選択肢もありです。
CPU、メモリ、ストレージなどを取り付けたマザーボードをケースに収納しました。
CPUクーラーはDeepCoolの「AK400」を使っていますが、思いの外サイズが大きくてビックリ。多分大丈夫なんでしょうけどクーラーの自重でマザーボードに負担がかからないかちょっと心配です。
電源ユニットはThermaltakeのSmart Pro 600Wをチョイス。構成に対して容量が大きいものを選んでしまったかなと購入後に思ったのは内緒です(笑)
このように作業はトラブルなく順調に進みました。実際にPCを組んでみると事前に思っていたよりも簡単だったというのが正直な感想です。プラモデルよりも簡単と耳にしたことがありましたが、確かにそうかもしれないと初心者ながら納得したのでした。
Win11のインストールで苦戦した
PCは無事に完成しましたが実のところWindows 11をインストールするのに苦戦しました。最初は画面の指示通りに数多の設定を済ませてデスクトップ画面を表示させるところまで漕ぎ着くことができました。
無事にインストールできたことに安堵したと同時に慣れないことをしたせいか疲労からその後はすぐに寝てしまったのですが、翌日PCの電源を入れてみるとデスクトップ画面が表示されず、Windows 11のインストールを行う画面が再び表示されてしまったのです。
「あれ?昨日インストールできたはずなのに何故…?」。ネットで得た情報をもとにBIOSから起動ドライブの優先順位を変えたりしたもののうまくいかず、何故か初期設定の画面になってしまいます。
仕方なくまた最初からインストールをやり直してみようと指示通りに画面を遷移していくのですが、今度は途中でPCがシャットダウン?してしまうのでもうお手上げ状態になってしまいました。何度か繰り返しても同じ結果に。どうやらインターネットへの接続設定を済ませた直後に始まるインストールの最中にPCが落ちてしまうようです。
これはどうしたものかと頭を悩ませていたところ、ひとつの気になる情報を発見。僕はWi-Fiで接続しているので初期設定のときに親機(ルーター)へ接続するためのパスワードが要求されるのですが、どうやらこの設定をスキップできることを知りました。要はネットへ接続せずに初期設定を行うということです。
「それだったらネットへの接続設定をスキップしてみてはどうだろう?」。そう閃いたので試してみたところ今度は上手くいったようで、再びWinodws 11のデスクトップ画面を拝むことができました。電源を入れ直しても問題なかったので取りあえず一安心です。PCを組むよりもOSのインストールで手こずるとは思いもしなかった(笑)。とりあえずこんな感じでWinodws 11をインストールしたのでした。
自作PCの紹介
今回組み立てたPCのスペックを簡単に紹介します。CPUはRyzen 5 5500GT、メモリは32GB、ストレージは1TBのM.2 SSDになります。CPUがグラフィック機能を内蔵したAPUのため外付けのグラフィックカードは付けていませんが、将来的に必要性を感じたら考えてみようかと思っています。
PCケースはZALMANの「Z9 Plus」を使っています。10年前に買っておきながら長年放置していましたが、この機会にようやく使うことができました。ぱっと見た感じだと普通のケースですが、メッシュ構造で外部から空気を取り入れたりファンコントローラーで回転数を調整できたり。はたまた内部の温度をデジタルで表示できたりZALMANの頭文字の「Z」をモチーフとしたデザインが施されていたりするなど、2010年代前半の発売当時は高い人気を誇っていたケースなのです。
自分で組み立てたPCに触ってみた感想ですが、これまではネット閲覧や動画の視聴程度であれば今のパソコンでも十分と考えていました。しかし実際に触れてみるとやっぱり違いますね。スペックが上がっているぶんそういった普段使いであっても段違いのキビキビとした動作を実現しています。
今回は初心者が自作PCの組み立てにチャレンジするというテーマでお送りしましたが、自作PCはすべての部品を自分で選べるので自分が掲げる理想の形に近づけられるのが醍醐味だと思いました。あれこれ考えながら採用するパーツを選ぶ時間も楽しいものです。そういった魅力に気付けただけでも今回は自作にチャレンジして良かったと思っています。