JR宇都宮線(東北本線)の蓮田駅の1番線ホームに、石で作られた蛙の置物があるのをご存知でしょうか。この記事を書いているのは2023年1月ですが、僕の記憶に間違いがなければその存在に初めて気付いたのは約20年前にもなる2000年代前半のこと。
この頃は学校への通学に宇都宮線を利用していたのですが、下り列車に乗って蓮田駅に電車が着いたときにふと車窓から外に目をやると、石で作られた蛙の置物が目に入ったのです。電車のホームに鎮座する謎の石蛙…、なぜこんなところに置かれているのかと疑問に思ったのでした。
それから時が流れて2020年頃になると今度は仕事への通勤で再び宇都宮線を利用することになるのですが、そこでまた蓮田駅の1番線ホームで石蛙の置物に出会ってしまったのです。目に入った瞬間に昔見たことがあったことを思い出し、この20年もの間、変わらずそこに居たのかと驚くと同時になんだか嬉しくなったのでした。
蓮田駅の石蛙の置物
これがその石蛙です。蓮田駅の1番線ホームの端っこ(宇都宮方)にポツンと置かれているので、普段から駅を利用する方でも存在を知らないという方も多いのではないでしょうか。
この写真の撮影日時は2021年の半ば頃で、電車の中からガラス越しに撮ったので遠目からの絵しかありません。いつから置かれているのかは分かりませんが、最低でも20年以上前からこの場所に置かれているはずです。遠目からでも年季が入っていることは伝わってきますし、風雨に晒されながらも駅を利用する人々や通過していく電車をずっと見守ってきたのでしょう。
ちなみに後ろに写っている建物ですが、清掃会社の環境アクセスの方たちが建物に入っていく姿を目撃しています。事務所とか拠点になっているのでしょうか。
石蛙が消えた!?
この先も蓮田駅を見守り続けていくと思われた石蛙ですが、2022年末になると後ろの建物の取り壊し作業に入ったようで、建物がこのような仮囲いに覆われてしまっただけでなく、同時に石蛙も撤去されてしまったようでした。
仮囲いに貼られた案内によると工事は2023年2月末までを予定しているとのこと。まるで蓮田駅の守り神のような存在にも思える石蛙。工事が終わったあとも元の場所に居てくれると嬉しいですね。