夏の本格的な暑さを迎える前に自室のエアコンを買い替えました。もともとパナソニックの「CS-V222C」というエアコンを10年くらい前に取り付けていたのですが、おそらく最初から壊れていたのでしょう。僕の記憶が確かならばこのエアコンの冷房機能で自室が冷えたことは一度もない気がします。
部屋が冷えないのはCS-V222Cの冷房機能が弱さにあると思っていました。というのも猛暑になると室温が40℃を超えるので、故障ではなく冷房機能が暑さに対処しきれないのだろうと思うようにしていました。さっさと買い替えてしまえばよかったのですが、暖房は機能するので冬場は使えるし、使用回数が少ないから見た目的にも綺麗。故障ではなく単に冷房が弱いだけだから…、という変な意地みたいなのがあって買い替えに踏ん切りがつきませんでした。
今日までの間、タワーファンを買ったり、窓を開けて風通しをよくしたり、暑さを我慢したりして巡りくる夏を過ごしてきましたがもう我慢の限界。夏を迎える前にエアコンを買い換えることにしました。
新たに購入するエアコンですが、機種は代理で購入してくれる家族に任せることにしました。僕は夜勤の仕事をしている関係で昼間にお店に行きづらいし、昨今のエアコンは必要十分に完成されているので、どれを選んでも同じだろうという考えがあったためです。
ひとつリクエストしたのは、部屋の大きさ以上の冷房能力を持ったエアコンをお願いしました。部屋が6畳なので8~10畳用のエアコンですね。CS-V222Cは主に6畳用だったのですが、6畳用だと冷えないんじゃないかという疑念があるので、冷房能力には余裕を持たせたかったのです。
購入したのはダイキンの冷暖房エアコン「AN25YCSK-W」でした。主に8畳用のエアコンで型式を検索してみるとケーズデンキのオリジナルモデルと判明。本エアコンはダイキンの「AN25YCS-W」をベースに、ケーズデンキ独自の仕様を施したオリジナルモデルで、型式末尾の”K”がケーズデンキの”K”を意味しています。(”W”は白・Whiteの頭文字)
僕は10数年前に家電量販店で働いていたことがあるのですが、白物家電にも黒物家電にも、こういった店舗独自のオリジナルモデルがあったりするんですよね。性能的に上方修正されて価格が上がるときもあれば、下方修正されて価格が下るときもあるので、店舗独自のオリジナルモデルを購入するときは、ベースとなっている機種とどこが違うのか比較するとよいでしょう。
個人的なことですが今回はダイキンで良かったなと思います。現役のときにダイキンの営業さんにお世話になったし、仕事を辞めると伝えたときに「今度ダイキンのエアコン買います」と伝えていたのがずっと心残りだったので。
エアコンの取り付け工事は購入から1週間後となりました。工事は2人?で約1時間ほどで完了。搭載されている各機能のうち、タイマーくらいしか使っていないので大したことは書けませんが、当エントリーではダイキンの「AN25YCSK-W」をレビュー(評価)していきたいと思います。
ダイキン「AN25YCSK-W」レビュー
清潔さと落ち着いた雰囲気を醸し出す美しい外観
設置されたエアコン(室内機)を眺めてみると、本体のほぼ全体がホワイトで統一されているので清潔感を感じられることや、マット素材が使われているので光を反射しないため、外観的にも落ち着いた雰囲気でシンプルに部屋に馴染んでくれるのがいいと思いました。
僕は普段からエアコンのデザインについてあまり意識したことはないのですが、他の部屋にあるエアコンを見てみると、ロゴマークが前面パネルに大きくプリントされていたり、部分的に色の異なるパーツが使われていたりして、それらと比べると「AN25YCSK-W」はまさに白い歯を彷彿させるデザインのようです。
6畳エアコンがあった場所に設置できた
主に8畳用の「AN25YCSK-W」ですが、以前使っていた6畳用エアコンと比較して横幅が約2cm広くなっただけなので同じ場所に取り付けることができました。室内機は高さ250mm×幅798mm×奥行き265mmというコンパクトサイズが特徴で、狭いスペースに収まる省スペースなエアコンをお探しの方におすすめできると思います。
念の為、そのまま取り付けると左側にあるカーテンレールと微妙に接触してしまうかもしれないので、事前に数cmほどカーテンレールをカットしています。
フィルター掃除付きでもコンパクトサイズ
個人的に驚いたのが、本体の前面がやや出っ張り気味に感じたこと。これは以前使っていたCS-V222Cとの比較です。これは僕にしか分からないと思いますが、真下から見たときにそう思いました。
どうやらお掃除機能が付いているために、全面がやや出っ張り気味になっているようです。そういえば以前のエアコンにはお掃除機能は付いていませんでした。
ナナメカット構造で吸い込みの効率アップ
エアコンの上部が斜めにカットされた「ナナメカット」形状が本機の特徴のひとつ。上部に加えてナナメカットされた箇所にも吸気口が付いているので、より効率的に空気を吸い込むことができるのだそうです。
現役の頃は黒者家電担当だったのでエアコンは詳しくないのですが、確かにこれだけ大きな吸気口が付いているのって珍しいのでしょうか?
室外機
こちらがベランダに設置した室外機になります。色は白に近いグレーをしていました。ダイキンとストリーマのロゴが印象的です。
ちなみに紐で固定されているのは日除けカバー。日中は日差しが室外機に直撃するので、少しでも室外機の負荷を減らすために取り付けています。
リモコン
こちらがリモコンになります。型式は「ARC478A63」というそうです。
設定温度は0.5度単位で刻むことができ、タイマー機能(入・切)は1時間単位で最大12時間まで設定できます。
ちなみにリモコンホルダー(壁掛けなどができる容器)は付いていませんでした。
ケーズデンキのオリジナルモデルの特徴。ベースモデル「AN25YCS-W」との違い
今回購入したダイキンの「AN25YCSK-W」はケーズデンキのオリジナルモデルですが、ベースとなっている「AN25YCS-W」とどういった違いがあるのでしょうか?
ケーズデンキのオンラインショップに掲載された本機のページを調べてみると、どうやら2つの訴求要素があることが分かりました。
サイト AN25YCSK-W(ケーズデンキ オンラインショップ)
ホコリの付着を抑える帯電ストップパネル
エアコンの前面パネルに帯電防止処理を施すことでホコリの付着を抑えることができる、「帯電ストップパネル」が使われているようです。
確かにダイキンのロゴがプリントされた前面パネルのみ、指で触ってみると若干ですがザラザラ感を感じさせる素材が使われていました。これが帯電処理を施したものによるものなのか、またどれだけホコリ抑制効果があるか分かりませんが、これによって掃除の手間が減ることに期待しています。
室外機の耐久性向上
もうひとつの訴求ポイントとして、室外機の耐久性が向上していることが挙げられます。どうやら、”日本冷凍空調工業会の耐塩害試験基準に準拠した高耐食メッキ鋼板を、室外機構造材の一部に採用しています。”とのこと。
屋外に設置する室外機は年間を通して日光や雨風など様々な気象条件にさらされるため、やはりある程度の耐久性は確保したいところです。おそらく高耐食メッキ鋼板が使われいる箇所は錆びにくいのだと思われます。個人的には室外機の耐久性向上は嬉しいポイントに感じました。
注:オリジナルモデルだからすべてが良いというわけではない
家電量販店での勤務経験からアドバイスできることとして、一見するとベースモデルよりも魅力がアップしているようにみえるオリジナルモデルですが、もしかすると劣化している機能や機能自体が削られていることもあるかもしれません。それによって価格も異なってきます。気になるようであればカタログを見比べたり、店員さんに話を聞くなどして調べる必要があります。
またオリジナルモデルはその量販店でしか取り扱いがないため、競合店の価格を引き合いに値引き交渉を迫ることは基本的にできないと考えたほうがいいです。通るか分かりませんが普通に値引きをお願いしてみたほうがいいでしょう。これを書いていて僕が現役のときに、それを理解してくれずに日を跨いで値引きを迫ってくるお客さんがいて苦労したのを思い出しました。
オリジナルモデルと聞くと魅力的に聞こえますが、それを鵜呑みにせずに良し悪しを見分けることが重要です。
感想:コンパクトでよく冷えて静かに動作するエアコン
エアコンを買い替えてからは当然のように部屋が冷えるようになりました。自分の部屋の空気がこんなにもキンキンに冷えるなんていつ以来だろう…。もう今年の夏は扇風機で我慢する必要はなくなりそうです(笑)。
今のエアコンはメーカー問わずどれも同じだと思いますが、ダイキンの「AN25YCSK-W」も当然のようによく冷えるし、動作音もある程度室温が下がってくれば静かになります。以前使っていたエアコンはまったく冷えなかったし、動作もカタカタカタ…と音がして煩く感じる一面もありました。だからこそ今回エアコンを買い替えてみて、このことが真っ先に印象に残ったわけです。
本機のアピールポイントって何だろう?と考えたときに、エアコン内部をキレイにする機能やケーズデンキオリジナルの仕様もいいのですが、最も魅力に感じたのが8畳用ながら6畳用エアコンとほぼ同じ、省スペースでコンパクトサイズを実現しているでこと。だからこそ同じ場所に取り付けることができました。これがダイキンの「AN25YCSK-W」の大きな特徴だと感じています。
またスマートフォンを使って外出先などからエアコンが操作できる機能もあるようで、これは面白そうなので試してみようと思ったのですが、どうやら別売の無線LANアダプターを取り付けない駄目らしいので断念しました。
余談:エアコンは早めに購入しよう
現在は新型コロナウィルスの影響による巣ごもりやテレワークでゲーム機やパソコンの消費が大きく、世界的に半導体の需要が急増しているため、エアコンの生産にも影響が出ていると聞きます。
そうでなくても夏になるとエアコンの需要が増すわけですし、在庫だけでなく工事日の争奪戦もあるわけですから、出遅れるとだんだんと自分の思い通りに行かなくなってきてしまいます。後悔しないためにもエアコンは早め早めの購入をおすすめします。