我が家のインターネット環境で使用している無線LANルーターに、バッファローの「WHR-G54S」という機種に長年お世話になってきました。
これは2005年頃に購入したもので、2019年現在までの約14年間、今日まで24時間365日電源を落とさずにフル稼働させてきましたが、最近になってからとうとうガタが出始めてきたようで、インターネット接続が突然切れてしまう症状が出始めてきたのです。電源を入れ直したり電源コードをコンセントから抜いて放電することで症状は改善されますが、日を追うごとにその発生頻度が多くなってきました。
当時はパソコンくらいしか接続するものがありませんでしたが、今ではゲーム機やスマートフォンなどの様々なデバイスがこの無線LANルーターに接続されており、家族も含めて使用しているので完全に故障してしまうと本当に困ってしまいます。
故障してしまう前に新しい無線LANルーターを用意しておこうと今回購入したのが、バッファローの「WSR-1166DHP3/MBK」(2017年発売)になります。これまで使用してきた前ルーターがバッファロー製だったことと、安価でありながらGigaに対応した有線ポートを備えていることが決め手になりました。(うちはまだADSLなのでGigaの恩恵はありませんが…w)
新しい無線LANルーターを導入する際に、以前から気になっていたことをこの機会に試してみたいと思いました。それは”Pingの値が改善するかどうか“です。
5年くらい前にとあるオンラインゲームをプレイしていたことがあるのですが、自分では敵の攻撃を避けているように画面越しに見えるにも関わらず、敵の攻撃を被ってしまうように感じることがありました。単純に操作が下手なだけかもしれませんが未だに記憶に残っていることなので、当時の僕は相当気にかけていたのだと思います。
原因として考えていたのがPing値の影響です。あまり詳しくはありませんが、Pingはサーバーからの応答速度的なもので、この値が大きいとラグ(遅延)が発生することがあり、オンラインゲームにおける快適なゲーム体験ができなくなってしまうことがあるようです。流行りの「スプラトゥーン」とか「フォートナイト」など、反射神経が問われるアクションゲームをプレイしている方は、このPing値を気にかけている方も多いのではないでしょうか。
ハードウェア(ルーター)が新しくなれば処理能力が上がり、それがPing値の向上・改善に多少なりとも繋がるのではないかと考えたことが、今回のお題を閃いた発端となります。
当エントリーでは、無線LANルーターを古いものから新しいものへと切り替えた際に、Ping値が改善するかどうかをテストしてみたので、その結果をまとめておきたいと思います。
Pingの計測に使用するサイトは「SPEEDTEST」を使用。接続するサーバーの地域は最寄りが選ばれるのか東京が自動的に選択されるようで、東京サーバーは複数あるようですが地域が同じであればPing値に大差は出ないようなので、どれかひとつに固定はしていません。
計測に使用するルーターの紹介
左が「WHR-G54S」(2005年発売)、右が「WSR-1166DHP3/MBK」(2017年発売)になります。いずれもバッファロー製の無線LANルーターになります。
両者を比較してみると、新しい方がサイズがやや一回り大きく、アンテナが内蔵されているためデザインがスッキリしているものの、多機能になっているせいか若干重くなっているようです。
「WHR-G54S」のPing値
「WHR-G54S」で計測してみると、21~26の間でPing値が返ってくるようです。早朝、日中、ゴールデンタイム、深夜とどの時間帯に計測してもだいたいこの値でした。
そもそもPing値が20というのは、サーバーからの応答レスポンスは比較的速い部類に入る様子。当時プレイしていたオンラインゲームは国産タイトルなのでサーバーは恐らく東京あたりにあることが予想できるし、当時から我が家のインターネット環境は一切変更していないので、このPing値20というレスポンスは当時も実現できていたはず。
敵の攻撃を避けるように操作しているにも関わらず被ってしまったのは、単純に僕の反射神経が鈍かったか、その他別の要因があったのかもしれません。
「WSR-1166DHP3/MBK」のPing値
今度は「WSR-1166DHP3/MBK」で計測してみると、Ping値は20代前半で前後する結果となりました。
個人的にPing値の改善にちょっと期待していたのですが、下りと上りの速度も含めて「WHR-G54S」とほぼ変わらないという結果に終わりました。
東京以外のサーバーだと
試しに、東京以外ではどうだろうと我が家から距離的に大きく離れている札幌サーバーで計測してみたところ、東京サーバーでは見られなかった、45という高いPing値が計測されました。
このことから、Ping値というのはルーターの性能云々ではなく、デバイスから接続先のサーバーまでの距離が大きく関係していることを実感することができました。
まとめ
今回の検証では自分の期待した通りにならず残念な結果になりましたが、自ら検証して得られた結果なので納得できたし、疑問が解消できたのでまぁ良かったかなと思っています。
サーバーの設置場所は企業にとっての機密情報なので明らかにされないと思いますが、オンラインゲームのPing値を向上させるには、接続するサーバーがあると予想される地域に引っ越すことがいちばん手っ取り早いのかもしれません(笑)
ちなみに、ルーターのファームウェアをアップデートするとPing値に変化が見られるかの検証も予定していたのですが、どうやら新しいルーターを購入した時点で最新のファームウェアがインストール(もしくは自動更新)されていたのでこの検証をすることはできませんでした(わざわざバージョンを落とす気力はなく…)。
一応今の僕はPing値に対してこういった考えを抱いていますが、我が家のインターネット回線は未だADSLなので、今度はこれを光回線に切り替えたときにPing値に動きが見られるのかという新たな疑問が生まれました。光回線に切り替えたときには是非検証したい宿題です。
現状のADSLでも幸いなことにギリギリ必要最低限の回線速度は確保できているので、Webサイトや動画の閲覧には特に不便を感じないものの、NTTのADSLは数年後にはサービスが終わってしまうので、なるだけ早く光回線に移行できればいいかなと思っています。