日本ファルコムのPlayStation 4ソフト「東亰ザナドゥ eX+」(トウキョウザナドゥ エクスプラス)をプレイしました。
いつものようにPlayStation Storeのセールで購入していたタイトルのひとつで、キャラクターデザインが好みだったことや、ファンタジーや異世界などの非日常な世界観のゲームが多い中で、現代日本を舞台とした日常的な光景がゲーム内で見られることに興味を惹かれたこと、それでいてゲームジャンルが僕の好きなアクションRPGだったので試しに購入していたタイトルです。
もともと本作のオリジナルがPlayStation Vitaで発売されていたのは知っていたのですが、タイトルに「eX+」が付いた本作ではオリジナルをもとに映像が強化されたり、新要素が追加された完全版となっているとのこと。
今回は継続的なプレイができておらず、それにゆえにクリアまでに大幅に時間がかかってしまい、ストーリーも把握できていない部分もあるのですが、追加要素も含めてクリアできましたので、簡単にですがネタバレをせずにゲームをプレイした感想(評価)をまとめておきたいと思います。
「東亰ザナドゥ eX+」とは
《あさって☆8日(木)発売 》
★東亰ザナドゥ eX+(エクスプラス)累計本数15万本を突破した東亰ザナドゥが新規ストーリーや新モード、多数の新要素を詰め込んで『 eX+』となって登場!https://t.co/oC3Ea7mZy3 pic.twitter.com/hC7mk4Z3jN— 日本ファルコム (@nihonfalcom) September 6, 2016
オリジナルであるPlayStation Vita版では累計15万本以上を販売。PlayStation 4への移植にあたり、解像度やFPSの向上、新規シナリオや新プレイアブルキャラクター、新モードなどの要素がプラスされたのが、日本ファルコムが2016年9月8日に発売した「東亰ザナドゥ eX+」になります。
日本ファルコムのお膝元でもある、東京の多摩地域にある立川市(ゲームでは杜宮市)がゲームの舞台になっており、街で発生する不思議な事件を解明するアドベンチャーパートと、異界化により突如発生するダンジョンを主人公の高校生たちが攻略していくアクションパートを交互に繰り返しながらゲームが進行。杜宮市で次々と起こる事件の真相を少しずつ解明し真実を明らかにしていく物語です。
ちなみに本作のタイトルは「東亰ザナドゥ」ですが、文字をよく見ると「東京」ではなく「東亰」という見慣れない漢字が使われていることに気付くと思います。疑問に思ったので調べてみると、異質な雰囲気を出すために「東亰」という文字を使っているようです。確かに、ちょっと異質な感じがしますよね。
感想
キャラクターデザインが好み
ゲームのタイトル画面やオープニングアニメーションで描かれる登場人物たちを見て、主人公やその仲間たちのキャラクターデザインに心を奪われました。
もともと本作を購入した理由のひとつがキャラクターデザインが好みでだったことを挙げていますが、最初は2次元のイラストよりもゲーム内の3Dキャラクターの印象が強かったんですよね。そこで改めてキャラクターのイラストを見てみるとこれが凄くいい!上手く言えないけど、独特な色使いも含めてキャラクターが綺麗に描かれているなと思いました。
いいねと思えるイラストは数あれど、ここまで興味を惹かれることは滅多にないし、公式からゲームのビジュアルを各種収録したビジュアルコレクションが出ているようなので、こちらも物欲を惹かれたりしています。
ちなみに個人的に好きなキャラクターは「北都美月」でした。正直この娘がいたからクリアまで頑張れたっていうのもあると思う(笑)
BGMが良かった
個人的にタイトル画面で流れる「X.R.C」というBGMが最高に好きでした。タイトル画面とマッチしていてこのBGMが東亰ザナドゥの世界観を表していると言っても過言ではないと思ったし、ダンジョンで流れるBGMも一度聞いたら記憶に残るようなメロディが多く、軽快なリズムに乗りながらダンジョン攻略も捗りました。
また、ゲーム内に登場する架空のアイドルユニット「SPIKA」が歌う「Seize the day」という曲も良かった。最初は然程印象に残らなかったけど、何度か聞いているうちに癖になっちゃいましたね。
東亰ザナドゥをプレイしてファルコムサウンドを知ることができたし、全体的に見るとレベルの高いBGMが多かったと思います。
爽快感のあるアクション
アクションパートではコントローラーの各ボタンをフルに使って敵と闘うので、ゲームを起動する間隔が空いてしまうと操作を忘れてしまい、最初の頃は操作を確認しながらのプレイになってしまって手こずることもありました。
しかし覚えてしまえば操作はそう難しくはなく、キャラクターごとの特徴を活かした戦術や、カットインの入った豪快な必殺技、さらには60FPSでヌルヌル動くアクションの爽快感と相まって、キャラクターとの一心同体感が画面越しの自分に伝わってきて夢中になってプレイできました。
中二病満載だけど懐かしい気持ちでプレイできた
東亰ザナドゥをクリアした後に他の方のレビューをいくつか拝見したのですが、主人公たちが中二病っぽいという意見を多数見かけました。僕はそんなこと一度も思わなかったのですが、ゲームを振り返ってみると、特殊なスキルを使う高校生たちがベタな台詞を掛け合いながら敵に挑んでいくシーンが満載だったし、こういうのを中二病っぽいのだなと初めて理解しました(笑)。でもこういう展開ってJRPGだと比較的よく見られますよね。
個人的に感じていたのは、昔感じたどこか懐かしい気持ちを抱いたままプレイできたということでした。それは何かというと、自分も登場人物たちと同じ学生生活を送った懐かしさはもちろん、何となく「ときめきメモリアル」の影響があると思います。両作とも現代日本で生活を送る高校生たちが主役であることや、アドベンチャーパートにおいて好きなヒロインの好感度を上げることができる共通点が僕をソワソワさせたのかもしれません。
実際のところ東亰ザナドゥには恋愛要素はほぼありませんが、コテコテのファンタジーではなく、普段の日常に近い世界観が描かれている点も親しみやすさを感じていたのかなと思います。
行動範囲が少ない
オリジナルがPlayStation Vitaのタイトルなので容量の制限があるためか、主人公たちの行動範囲は狭く、それでいてフィールドも狭いので、ゲームをクリアするまでに同じ場所を行き来することが多かったのが残念でした。
ただ、マップ上から自分の行きたい場所を指定すると、まるで「ドラゴンクエスト」のルーラの呪文のように瞬時に移動することができるので、実際のところマップの移動に関しては苦痛に感じることは少なかったです。
感想まとめ:高校生が世界を救う展開が好きな方におすすめかも?
以上、「東亰ザナドゥ eX+」の感想(評価)でした。
他のPlayStation 4のゲームと比べるとグラフィック周りで見劣りがありますが、それを補うだけの面白さ(ストーリー、アクション、ヒロイン)で欠点は十分にカバーできていると思いました。
高校生たちがベタな台詞を掛け合いながら世界を救っちゃう中二病的な展開が大好きで、本格的なアクションRPGがプレイしたい方にはおすすめしたいです。僕はこういう展開は嫌いじゃないですね。
あと、これからプレイする方でネタバレが嫌な方はネットで東亰ザナドゥ関連の検索は絶対に避けたほうがいいです。僕の場合、決してストーリーの展開を知ろうとしたわけではないのですが、東亰ザナドゥに関連したキーワードで検索していたところ、とあるキャラクターの正体が偶然目に入ってしまい、検索するんじゃなかったと激しく後悔…(苦笑)。これは現代のネット社会あるあるなのでしょうが、今後RPGなどのストーリー要素の強いゲームをプレイするときは気を付けようと思ったのでした。
是非プレイしてみたいと思った方は、ストーリーの第3章までプレイ可能で製品版へとセーブデータの引き継ぎができる体験版がPlayStation Storeで無料配信されているので、気になる方はまずは体験版からプレイしてみることをおすすめします。