夜眠りにつくときにテレビから流れる音声をラジオ代わりにすることがあります。あまり賑やかでも困るので、BSの放送局からドキュメンタリーや環境番組にチャンネルを合わせてOFFタイマーを設定してから布団に入ることが多いです。室内がシーンとしたままというのも寂しいので、寂しさを紛らわすにはうってつけなんですよね。
ただ深夜だと再放送される番組が多く、そうなると毎晩聞こえてくる音声が同じだったりすることが多いのですが、そんなときにふと、枕元にスマートフォンを置いたままYouTubeなどの動画配信サイトにアクセスし、映像から流れる音声をラジオ代わりにしてみたらどうだろうと閃きました。
眠くなるまで横になりつつスマートフォンを弄ることはあるのですが、動画を再生したまま目を瞑ろうなんて考えたことなかったんですよね。
ただこれを実行するにあたって不安要素がありました。それは動画を再生したまま眠ってしまうと、目が覚めたときにスマートフォンのバッテリーがゼロに近い、またはバッテリー切れを起こして電源が落ちてしまうこと。
充電しながら再生することもできますが、スマートフォンを充電したまま使用するとバッテリーに対して負荷が掛かり、製品寿命を早めてしまう恐れがあるとも聞きます。
こういった理由があって、スマートフォンで動画を再生しながら布団に入ることを避けていたのですが、最近になってふと閃いたんです。もう使ってない古いスマートフォンなら別にいいじゃないかって。
古いスマホをYouTube再生端末にしたい
手元にはシャープのAQUOS PHONE「SH-01D」というスマートフォンがあります。デュアルコアCPUと当時流行っていた裸眼立体視ディスプレイを搭載し、国内においてスマートフォンが徐々に浸透してきた2011年の年末に発売された機種になります。
今回久しぶりに起動させたのですが、まるでメモリー不足を起こしているパソコンのように、何をするにも動作が遅く重くなってしまっています。必要のないアプリなどを徹底的に削除して軽量化を図ってみたのですが、やはりもっさりとした動作は改善できませんでした。僕のSH-01Dはこんな感じなのですが、今回はこのSH-01Dを動画再生用に使ってみることにしました。
まずはWi-Fiに接続してからGoogle Playにアクセスし、YouTubeアプリのバージョンアップを実施。しかしバージョンアップ後にアプリを起動してみると、「YouTubeの新しいバージョンをご利用いただけます」というメッセージが表示されるのみで、YouTubeを見ることができません。
アプリをアップデートしたものの、4.0.4というSH-01DのAndroid OSのバージョンが古すぎてYouTubeアプリを最新の状態にはできなかったのでしょう。
「This video requires payment to watch」が発生
仕方なしにアプリでの視聴は諦めて今度はブラウザから視聴してみることに。
Google ChromeでYouTubeにアクセスしてみると、アプリとは違ってサイトに接続することはできました。しかし動画は再生することはできるのですが、生放送(ライブ配信)は「This video requires payment to watch」というエラーメッセージが表示されて見ることができません。
エラーメッセージを機械翻訳してみると「この動画を見るには支払いが必要です」とのこと。普通の配信なのですが、お金を払わないと見れません的なエラーが表示されてしまいました。
他の生放送で確認してみても、やはり同じエラーが表示されて視聴できないようです。これもまた古すぎるスマートフォンゆえの弊害なのでしょうか。
検索してみると、PlayStation VitaのYouTubeアプリでも同じ現象が発生しているみたいですね。
パソコン版表示で問題解決へ
現状だと、古いスマートフォンを使ってChromeブラウザでYouTubeの生放送を視聴しようとすると、「This video requires payment to watch」が表示されて番組を見ることができないようです。
なんとかこのエラーを回避できないものかと設定周りを弄ってみたところ、YouTubeをパソコン版の表示にしてみると見事にエラーを回避。生放送を見ることができるようになりました。
設定はすぐにできますので、そのやり方を下記に解説してみたいと思います。
「︙」(設定)をタップする
まず始めに、YouTubeの右上にある「︙」(設定)をタップします。
「パソコン版」をタップする
するとメニューが表示されるので、そこから「パソコン版」をタップしてください。パソコンでYouTubeにアクセスしたときと同じ画面が表示されると思います。
スマートフォンの小さな画面にパソコン版のYouTubeが表示されるので、見辛かったり操作しにくいかと思いますが、動画プレイヤーの再生ボタンをタップすると生放送を見ることができるはずです。
モバイルフレンドリーに対応したサイトであれば、Webサイトにアクセスしたときに自動的にスマートフォンに最適化された表示になるため快適な閲覧を行うことができますが、今回はこの設定をあえて無効化することで、古いスマートフォンでもYouTubeの生放送を見れることが分かりました。
ただしYouTube側の仕様変更などによって、ある日突然この方法が適用できなくなる可能性もあると思いますし、そもそもサポート外の使い方をしているので、そういった旨を心に留めながら使うようにしたいところです。
動作は不安定
SH-01Dでしばらく検証してみたのですが、ChoromeブラウザでYouTubeを再生すると読み込み中を示す丸いクルクルのマークが現れたり、映像が一瞬止まったり、順調に再生できていても突然フリーズしたり、電源が勝手に落ちてしまったりと、動作が不安定であることが分かりました。
CPUに高い負荷が掛かっているように見受けられたので画質を落とそうかと思いましたが、プレイヤー側に何故か設定マークがないので画質を調整することができません。
もう少しスペックの高いスマートフォンだとこういったことは起こらないのかもしれませんが、こうなってくると逆にストレスになるので、動作が不安定な場合には諦めたほうが良いかもしれませんね。