僕が所有するPCにマウスコンピューターの「G-TUNE」があります。2014年に購入し2025年現在も現役で稼働中の古いPCですが、寒い季節になり気温が低くなると内蔵している電源ユニットからガラガラと異音が発生してしまいます。
これは今に始まったことではなく何年も前から起こっていたことで、最初は正体不明だった異音も毎年のように経験しているとその発生源だったり、寒くなると症状が現れることにも気付けるものです。
この異音はしばらくすると自然に消えたり、暖房を点けて室温が上がると消えることもありますが、さすがにこのPCは10年間も使い続けたため電源ユニットの経年劣化が著しいのか、今年の冬は例年と比べて異音が収まりにくく、PCが通電している間は延々と異音を発生し続けることが増えてしまったように感じています。
これまでにも「電源ユニットを交換さえすれば…」という考えが何度も過ぎりましたが、経験のないことなので実行には至りませんでした。しかしつい先日、自作PCを初めて組み立てたことでちょっとは自信がついたので、この機会に電源ユニットを交換してみることにしたのでした。

しかしながらこのPCはWindows 11にアップグレードすることができず先行きが不透明なため、高機能な電源ユニットは必要ありません。できるだけ安価に調達したいと考えました。次に容量ですが、これまで使用していた電源ユニットの容量が500Wだったので、今回も引き続き500Wから探してみることにしました。
その結果、玄人志向の「KRPW-L5-500W80+REV2.0」を発見。500Wクラスの中では安価な部類に入りながら電力変換効率に「80PLUS STANDARD」を取得したATX電源のようです。ということで早速購入してみることにしました。
玄人志向「KRPW-L5-500W80+REV2.0」の紹介
こちらが今回購入した玄人志向の「KRPW-L5-500W80+REV2.0」になります。価格はショップによって約6,000円前後で販売されているようです。
個人的に玄人志向の製品は初のお出迎えとなりました。玄人志向というブランドはPCを熟知した方向けの製品であり、それ故に今よりもPCのスキルが疎かった頃は近寄りがたい印象がありました。
また昔はブランドのロゴマークがサングラスをかけた人の顔でしたが、いつからかサングラス?のみに変わったみたいですね。
付属品は電源ユニットと電源ケーブルのみというシンプルな構成。取扱説明書、取り付け用のネジは入っていません。
このように説明書は入っていませんが、パッケージの隅々に本製品のスペックが記載されていたりします。
特徴を挙げてみると、
- 80PLUS STANDARD認証取得の省エネ設計
- +12V合計38Aシングルレーン出力
- GPU用補助電源8pin&6pinコネクタ装備(400Wモデルは6pinのみ)
- 高信頼ALL105℃アルミ電解コンデンサー搭載
- 裏配線可能な70cmのATX12Vケーブル
- インテリジェント・ファンコントロール機能
- 安心の3年保証
などがあります。
本製品には前モデルとなるKRPW-L5シリーズがありますが、このREV2.0ではATX12Vケーブルの長さが40cmから70cmに延長されたことで、PCケースへの下置きや裏配線がしやすくなったそうです。
外観は飾り気がないので見た目の安っぽさを感じるのは否めないですね。
またケーブルの色が赤・黄・黒とカラフルなので、それが安っぽく見えるという人もいるそうです。
電源ユニットを取り付ける
まずはPCのケースを開けて既存の電源ユニットを確認しました。
実のところこのPCを長いこと使っておきながら、どういった電源が搭載されているのかまったく気にしたことがありませんでした。これはこのPCを購入する時の話ですが、電源ユニットは良いやつを積んでおけという声をネットで目にしていたので、それだったらとBTOでグレードを上げたことは覚えていたりします(笑)
確認してみるとFSPというメーカーの「FSP500-50ERN」が入っていました。しかも電力変換効率が「80PLUS SILVER」なので、当時の自分はまあまあいい電源を選んでいたようです。
古い電源ユニットを取り外すまえにPC内部の写真を撮りました。
電源には複数の出力ケーブルがあるので、新しい電源ユニットを取り付けたときにどのケーブルをどこに差し込むべきか、僕みたいな初心者は迷う可能性があります。ケアレスミスの誘発を防ぐためにも、もし電源ユニットの取り付けが初めて(不慣れ)という場合は、古い電源ユニットを取り外すまえに電源から出ているどの出力ケーブルがマザーボードやストレージ、光学ドライブなどと繋がっているかを確認しておくといいでしょう。
例えば↑画像のようにスマートフォンのカメラで写真を撮るなどして配線の様子を画像に残しておくと、新しい電源ユニットを取り付けたときに迷わずに済むかもしれません。
古い電源ユニットを取り外し、今回購入した玄人志向の「KRPW-L5-500W80+REV2.0」を取り付けました。ネジで固定されているだけなので取り外しと取り付けにおいて必要な工具はプラスドライバーが1本あれば十分です。
次に出力ケーブルをマザーボードやストレージなど必要な箇所に差し込んでいきます。写真に残してあればそれを参考にしながらケーブルを差し込んでいきましょう。
最後に電源スイッチを「-」の方に倒して電源をONにすることを忘れずに。これで電源ユニットの交換作業は終わりになります。あとは通電してPCが起動するか、冷却ファンが回転しているかなどを確認しておきましょう。
感想:普通に使える安価な電源ユニット
ガラガラ煩かった異音が消えて快適なPC環境が戻ってきました。電源ユニットのファンの音も静かで満足しています。動作についても安定しているようで勝手に電源が落ちてしまうなんてこともありませんし、保証期間が3年あるのもユーザーにとっては大きな安心材料と言えるでしょう。
欠点があるとすれば見た目の安っぽさでしょうか。最近のPCケースはサイドパネルが透明で中身が透けて見えるものも多いため、PCがインテリアも兼ねていたりするとこの電源ユニットは映えないかもしれません。
個人的に初めての玄人志向ブランドでしたが何の心配もありませんでした。以上が僕の評価になります。普通に使える安価な電源ユニットをお探しの方に、玄人志向の「KRPW-L5-500W80+REV2.0」をおすすめしたいと思います。