2020年の夏頃にAmazonのタイムセールで「Fire 7(2019)」を購入しました。Fireタブレットの兄弟機のなかで最もスペックが低いFire 7ですが、もともと安価な価格がセールの影響でさらに安くなるため、コストパフォーマンスの良さからついポチってしまった方も多いのではないかと思われる端末です。
このFire 7ですが購入する際にひとつだけネックに感じることがありました。それは搭載されているメモリ(RAM)が1GBと極めて少ないこと。令和の時代にも関わらず10年ほど前のスマートフォンに搭載されていたメモリ容量と同じ容量なので、検討の段階からおそらく動作はもっさりしているだろうなと予想がついていたのです。それでも買ってしまったのは、AndroidをベースとしたAmazonの独自OSを触ってみたかったことが理由になります。
手元に届いてから使ってみるとやはりメモリ不足の影響なのか動作が遅い。キビキビとした動作は難しく、決して使い物にならないわけではないものの、ストイックな精神がないと使っているうちに嫌になってしまうかもしれない、Fire 7を使っていてそう感じました。
メモリ不足でコンテンツが非表示に?
そしてメモリ不足の影響と思われる症状についに遭遇。Silkブラウザで表示しようとしたコンテンツが非表示になってしまうと同時に、「このページには大量のメモリが使用されるため、Silkはコンテンツをいくつか削除しました。」というエラーメッセージが表示されてしまいました。
↑SilkブラウザでYouTubeを再生したところ、大量のメモリを使用していることを理由に映像が再生されなかった。
このメッセージを見た瞬間にメモリ不足が原因であると確信すると同時に、やはりあと数千円出して上位機を買っておけば良かったと内心後悔もしたり。
でもこれは日常的に発生するわけではなく、わざとコンテンツの起動数(メモリ消費量)を増やしてみても、このメッセージが表示されないこともあるのです。
僕が経験したのは、SilkブラウザでYouTubeの動画を再生しようとしたときや、ブラウザゲームをプレイしてイベントが発生したとき、Webサイトの閲覧中に全画面広告が表示されたときにこの現象に遭遇しました。なんとなく瞬間的に大量のメモリを消費するときに起こりやすいのかもしれません。
不要なコンテンツを閉じて問題に対処
このときに行った対処法として、Silkブラウザで必要のないタブがあればそれを閉じたり、バックグラウンドで起動中のアプリがあれば閉じるなどしてメモリの空き容量を確保することにより、Fire 7で非表示になってしまったコンテンツを表示できるようになりました。
今や誰もが持つようになったスマートフォンですが、普通に使っていてメモリ不足で困ることってあまりないですよね。本来メモリが潤沢であればこんなことをしなくても済むわけですから、発生頻度は低いもののメモリ1GBのFire 7はメモリ不足の恐怖と常に隣り合わせなわけです(笑)
普通に使いたいならFire 7(メモリ1GB)以外がおすすめ
メモリ1GBを搭載したFire 7は、Webサイトで調べ物をしたり、プライムビデオやYouTubeで動画を視聴するだけならなんとかこなせますが、やっぱりメモリが1GBだと動作面での厳しさを感じるのも事実。これがパソコンであればメモリ増設の余地が残されていたりしますが、スマートフォンやタブレットでは不可能です。
AmazonのFireタブレットの購入を検討している方は、搭載メモリの容量が2GB、3GBといった機種(Fire HD 8、Plusなど)を選ぶことをおすすめします。