モトローラのAndroidスマートフォン「moto g64 5G」を購入しました。これはSIMカードを挿して使うのではなく、自宅のWi-Fiに接続して使う目的で購入したものです。これまではASUSの「ZenFone 3 MAX ZC553KL」を同じ用途で使っていましたが、使用開始から7年が経過したことでそろそろ次の機種に買い替えなければという思いが次第に強くなりました。
理由を挙げると、何をするにも処理がモッサリと遅くストレスが溜まることと、OSのバージョンが古いままでセキュリティ的なリスクにさらされ続けていることが挙げられます。逆にここまで長く使い続けられた理由はバッテリーに劣化の症状があまり見られないこと。これに尽きますね。
買い替えの候補として低価格でも普段使いに困らない性能があることを第一に検討した結果、モトローラのAndroidスマートフォン moto g64 5Gが浮上。Dimensity 7025&8GBメモリで必要十分な性能を備えながら3万円前後という手に取りやすい価格、そして落ち着いたデザインが魅力に感じたのでした。
発売から半年が経過し、価格が少しずつこなれてきたタイミングで購入へと至りました。当エントリーではmoto g64 5Gを使ってみた感想を、僕が現在メインで使用しているGoogleの「Pixel 7a」との比較を交えながら書いていきたいと思います。
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moto g64 5Gの外観と機能
こちらがモトローラのAndroidスマートフォン moto G64 5Gになります。※液晶画面に別途購入した保護シートを貼っています。
最初なのでまずはスペックを簡単に紹介します。SoCはMediaTek Dimensity 7025、メモリは8GB、ストレージは128GB、バッテリーは5,000mAh、そしてディスプレイサイズは約6.5インチになります。Pixel 7aの6.1インチを上回る大画面スマートフォンです。
ディスプレイ上部にあるフロントカメラは穴が空いたパンチホール型となっており、解像度は1,600万画素になります。
またフロントカメラの上部にはイヤホンとスピーカー、プロキシミティセンサーが備わっています。
こちらは背面になります。
カラーはスペースブラックを選択しました。背面にはモトローラの製品であることを示す象徴的なロゴマークがプリントされています。
背面のカメラは5000万画素のメインレンズと200万画素のマクロレンズを搭載。
レンズの横にはおサイフケータイのロゴも確認できます。
上面(フチ周り)にはマイクが備わっており、その横にはDolby Atmosのロゴがプリントされています。
右サイドには音量ボタンと電源ボタン兼指紋認証センサーが付いています。
指紋認証の精度はすこぶる良好です。一方のPixel 7aは画面内指紋認証ですが、購入当初は失敗続きでその都度パターンを入力していました。Android 16にアップグレードして以降、その精度は多少良くはなりましたが…。
左サイドには、SIM/SDカード収納トレイがあります。
底面には、スピーカー、USB-Cポート、マイク、イヤホンジャックが搭載されています。
こちらのイヤホンジャックに有線イヤホンを差し込むと、専用のアプリを通してFMラジオが聞けるようになります。
ココが良い
軽くて持ちやすい
手に取ってみた感想ですがやっぱり軽いなと思いますね。Pixel 7aと比較して画面サイズが上回っているにも関わらず、軽さで勝っています。重さ177gに対してPixel 7aは193gとのこと。
また、本体のフチ周りが部分的に平坦なフラットになっているので手に持ったときに滑りにくく手にフィットしやすいなど、moto G64 5Gは軽さと持ちやすさの両方を兼ね備えています。一方、Pixel 7aのフチ周りはカーブを描いているので手に持ったときに滑りやすいです。
Dimensity 7025
じつは買い替えを検討しているときに兄弟機の「moto g24」も購入候補のひとつとして挙げていました。moto g24の価格は2万円前後とさらに安価でありながら、moto g64 5Gと同じ8GBのメモリと128GBのストレージを搭載しています。
僕はスマートフォンでゲームはあまりやらないので、それだったらmoto g24の性能でも事足りるのではと悩みました。決定的だったのが搭載しているSoCの違い。YouTubeなどでレビューされている方の情報などを参考に今後も長く使い続けることを想定し、性能に余裕を持たせる意味でDimensity 7025の性能が必要と判断しました。
実際に使ってみてウェブサイトの閲覧や動画の視聴、ゲームでは「ポケモントレーディングカードゲームポケット」で遊んでいますが動作に不満を感じたことはありません。
8GBメモリの安心感
3万円前後で購入できる価格でありながら大容量8GBメモリを搭載。メモリが大きいと普段使いはもちろんブラウザで複数のタブを開いたり複数のアプリを起動したりしたときに、もたつきにくいスムーズな動作を実現してくれます。
他の同価格帯の機種だと4GBメモリの搭載機種があるなかでmoto g64 5Gは8GBメモリを搭載しています。現状これだけあれば動作に”もたつき”を感じることは少ないはず。スマートフォンの場合、パソコンのようにあとからメモリを増設できないので容量が大きいに越したことはないでしょう。
microSDカード対応
データの保存先としてMicroSDカードに対応。
昨今のスマートフォンやタブレットはMicroSDカード非対応の機種が増えている中で嬉しい仕様です。ちなみにPixel 7aは非対応です。
最高音質のスマートフォン
moto g64 5Gの公式サイトのタイトルタグに「最高音質のスマートフォン」と書かれてあることに気づきましたか?
Dolby Atmos対応で高音質であることが特徴として載っているので嘸かし音質が良いんだろうとな想像できますが、3万円前後で購入できるエントリーモデルでありながら最高音質を謳うとは一体どういうことなんだろうと疑問が生じました。
実際に聞いてみると確かにかなりいい音がすることに驚きました。音量を上げても音割れせず、耳が心地よく感じるサウンドを再生してくれるようです。スマートフォンの小さなスピーカーからこんなに良い音が聞けるなんて感動ものでした。
写真画質
こちらはmoto G64 5Gのカメラで撮影した写真になります。
まず思ったのはエントリーモデルでありながら期待していた以上に綺麗な写真が撮れたこと。カメラアプリの解像度を【高】に設定している以外は設定はデフォルトのままですが、カメラを起動してシャッターボタンをタップするだけで綺麗な写真が撮れることに驚きでした。
その一方で上記写真のようなやや暗い場所は苦手なようで、一見綺麗ですが注視して見てみると輪郭がぼやけてしまう箇所があるようにも見受けられました。
じつは同じ被写体をPixel 7aでも撮影してみたのですが、素人の僕が見てもPixel 7aの方が明らかに綺麗でした。この辺はやはり価格の差が表れているのでしょう。とはいえエントリーモデルでも実用に耐えうる綺麗な写真が撮れるので評価に繋がりました。
ケースが付属
ケースが付属されているのが地味に有り難いです。
ケースは柔軟性があり、おそらくTPU素材のものと思われます。となると時間経過で変色してくる可能性があるかもしれません。
ココが気になる
平均的なアップデート期間
価格以上に良い仕上がりのため正直に言って気になるところはないのですが、唯一挙げるとしたらアップデート期間でしょうか。
脆弱性などを修正するセキュリティアップデートですが公式サイトの情報によると2027年3月までの提供が予定されており、その頻度はおよそ2ヶ月ごとの配信が予定されているそうです。発売から3年間なので平均的なアップデート期間なのでしょうか。またAndroid OSのバージョンも「Android 15」の配信が予定されているとのこと。
僕はスマートフォンを長く使う傾向があるので、壊れたりでもしない限りはこの期日を過ぎても使い続けることになるはず。でもセキュリティに脆弱性を抱えたままなになるのも気掛かりです。moto G64 5Gは素晴らしい端末なだけに長く使いたい思いがあります。
一方のPixel 7aですが、GoogleからOS/セキュリティアップデートの提供期間が当初の予定から延長することが発表されました。近年は端末価格の高騰に伴い、機種変更のサイクルに長期化の傾向が見られたり、EUのエコラベルデザイン規則で2025年6月以降に発売されるスマートフォンは長く使える仕組み(アップデートの長期化、修理のしやすさ)が必要になるそうです。なのでmoto G64 5Gも時代の流れに沿うようになると嬉しいんですけどね。
サイト セキュリティアップデート(モトローラ)
感想:処理性能、画質、音質すべて良しのコスパ最強スマホ
moto g64 5Gを使ってみた感想を挙げてみると、6.5インチの大画面でありながら長時間手に持っていても疲れにくくそれでいて持ちやすく、Dimensity 7025の処理性能と余裕のある8GBメモリでインターネットの閲覧や動画の視聴であればストレスを感じないスムーズな動作を実現。それでいて実売価格3万円前後とコストパーフォーマンスに優れているわけですから人気機種なのも頷けます。
また、こちらはまったく期待していなかったのですがカメラの画質とスピーカーの音質が意外と良いことも驚きでした。実売価格3万円前後でありながらここまで満足させてくれるモトローラのAndoridスマートフォン moto g64 5G。購入して正解でした。