ソニーのブルーレイレコーダー「BDZ-ZW1700」を使っています。本機は2019年モデルですが僕が購入したのは2021年のことで、この記事を書いている2023年現在で使い始めてから2年以上が経過しました。
購入した理由として最も大きいのは、パソコンやスマートフォン、タブレットといった対応機器とネットワークで接続することで、放送中の番組をリアルタイムで視聴したり、録画した番組を好きな場所で視聴できたりする機能に惹かれたことにあります。
これを実現するためには「Video & TV SideView」というアプリを対応機器にインストールする必要がありますが(パソコン版は有料、スマホ版は無料)、例えばテレビでゲームをしながらタブレットで放送中の番組を視聴することが可能になるなど、これを実現することによって限られた時間での趣味の消化が捗るようになりました。
「Video & TV SideView」に接続できない
2023年の10月に入ってからでしょうか。「Video & TV SideView」で番組を視聴しているとアプリが強制終了したり、”BDZ-ZW1700に接続できません”、”エラーコード:ISQ_1006″といった画面が表示されるなど、アプリを使った番組視聴や番組予約ができなくなる現象が多発するようになりました。
↑モバイル視聴をタップするとエラーコード:ISQ_1006が表示されてしまい番組視聴ができない。丸一日待っても駄目。
実のところ、番組視聴ができなくなる不具合というのは今回が初めてではありません。他にも機器が登録できないとかのエラーにも何度か遭遇したこともありました。
あまり大きな声では言えないのですが、テレビの視聴はAmazonの「Fire 7」タブレット(メモリー1GBモデル)をメインに使っており、Fire 7をAndroid化(非公認なので導入は自己責任)した上でGoogle Playから「Video & TV SideView」をインストールし、番組を視聴していました。
Fire OSをAndroidに改造しているしFire 7のスペックも極端に低いので、当然ながら「Video & TV SideView」の動作は超もっさり…。(再生が始まってしまえば視聴は快適です)。エラーの発生頻度は低いものの、この不安定さが原因にもなっているのだろうと勝手に思っていました。
しかしながら2023年10月に入ってからはこういった現象が多発。どうにもならない場合はレコーダーのリセットボタンを押すことで問題に対処できていましたが、直近ではリセット直後でも接続エラーが出るようになり、終いにはレコーダーを使う度にリセットボタンを押す必要性ができてしまう始末。
加えてアプリをインストールしている他のパソコンやスマートフォンからでもレコーダーに接続できなくなっていることから、本格的な原因究明が必要と判断するようになりました。
なおこういった現象が起こっていても、「Video & TV SideView」を使わずにレコーダーからテレビに映像を出力して番組を視聴したりすることは問題ないようです。
問題解決へのアイデア
対応機器からレコーダーに接続できないというエラーなので、ネットワーク関係が怪しいと睨みました。ここでは問題解決に向けて頭の中で浮かんだアイデアを記していきます。
有線LANで接続
BDZ-ZW1700のインターネット接続ですが、バッファローの無線LANルーター「WSR-1166DHP3」を軸にWi-Fiで接続しています。
有線LANにすることでネットワーク接続の安定性を図ることができ、それが接続エラーの解消にも繋がると期待できますが、ルーターが別の階に置いてあるのでLANケーブルの配線は諦めることにしました。
ルーターの再起動
ルーターが不安定になっている可能性があるので設定画面から再起動してみました。
お使いのルーターがバッファローのエアステーションであれば、ブラウザのアドレスバーに「192.168.11.1」と入力し、ルーターの管理画面にアクセス。設定から再起動を選択します。
しかしながら効果はありませんでした。
ルーターの電波強度を100%にしてみる
ルーターの無線の送信出力(電波強度)を75%に下げていたので、これを100%にして様子を見てみました。
自室のほぼ真下の部屋にルーターを設置しているので、100%の送信出力は必要ないだろうと判断してのことです。年中365日稼働させっぱなしなので電気代が気になるところですが、こうすることで若干の省エネにも期待できます。
しかしながらこれについても効果はありませんでした。
Wi-Fiの周波数帯を変更してみる
Fire 7はWi-Fiでインターネットへ接続していますが、この周波数帯を変更してみることにしました。「a」で繋がっている場合は「g」へ、「g」で繋がっている場合は「a」へといった感じです。
何度か周波数帯を変更してみたのですが効果はありませんでした。
アプリを最新の状態にする
「Video & TV SideView」を最新のバージョンにすることで問題解決できるかもしれません。
Google Playにアクセスしてみると新しいバージョンを確認できなかったため、アプリは最新のバージョンが適用されていたようです。
ファームウェアのアップデート
ルーターとレコーダー、双方に適用しているファームウェアを最新のバージョンにアップデートすることで、不具合が修正され既知の問題を解決できるかもしれません。
これはアイデアとして浮かんだだけで実行してはいないのですが、双方のバージョンを確認し、もし古い状態であれば最新のものへとアップデートすると本体の安定性も高まると思います。
対処法:レコーダーのWi-Fiの周波数帯を「g」にすることで解決へ
上記のアイデアではレコーダーに接続できなくなる不具合に対処することができませんでしたが、Fire 7のWi-Fiの周波数帯を変更したときに、「レコーダーのWi-Fiの周波数帯を変えてみるのはどうだろう?」というアイデアも浮かんでいました。
結局のところ問題解決に向けて動き出した中で試してみたのはこれが一番最後だったのですが、結果的にこれが大正解!Wi-Fiの設定はレコーダーを購入したとき以来なので、当時の僕が周波数帯を「a」したのか「g」したのか忘れていたのですが、確認してみたところ「a」が設定されていました。
これを試しに「g」に変えてみたところ、「Video & TV SideView」のエラーコード:ISQ_1006が解消。無事にレコーダーに接続できるようになりました。加えて驚いたのがアプリの動作がキビキビと軽快に動くようになったこと。あのもっさり感はどこへやら。「a」での接続は不安定だったのでしょうか。
その後、試験的に数日間様子を見ていますが、接続エラーがでることなく安定して動作しています。ちなみに対応機器に設定しているWi-Fiの周波数帯ですが、「a」を使っていても安定して動作しているようです。
まとめ:Wi-Fiが不安定な時は周波数帯の変更が有効?
実は今回の問題が解決できたタイミングで、数ヶ月前にパソコンのWi-Fiの周波数帯を「a」から「g」へと変更していたことを思い出しました。
事の発端は、GoogleのChromeブラウザを使って同時に複数のタブを表示すると、いくら待っても読み込み中のままでページが表示されなくなってしまったのです。もしかすると通信負荷が高まると駄目なのでしょうか?このときに「g」に変更してみるとタブを複数同時に開いても問題は起こらなくなりました。
それぞれの電波特性を調べてみると「g」は壁や障害物に強いようですが、電子レンジやBluetoothとの干渉を受けてしまうことがあるようで、安定性の面で言えば「a」が良いそうです。加えて通信速度でも「a」の方が速い通信速度が出やすいとのこと。
不思議なのは、今回遭遇したレコーダーに接続できなくなる現象とブラウザのタブが開かなくなる現象は、「a」に設定してからすぐに起こるようになったわけではないんですよね。これらの経験から原因は電波に問題があると考えられますが、新しい家電を買ったとか身の回りの環境の変化で思い当たる節はないし、そもそも「g」の方が電波干渉を受けやすいはずです。
ルーターとの相性だったり、機器の設置場所を移動させてみたり、オプションでルーターに外部アンテナを接続してみたりと他にも対処法はいくつか思い浮かびますが、とりあえず問題解決できたのでこれにて一件落着にしたいと思います。