最近のことですが、約6年間継続してお世話になったシャープのスマートフォン「SH-01D」から卒業し、ASUSのスマートフォン「Zen Fon 3 MAX(ZC553KL)」に機種変更しました。
このSH-01Dですが、長年使用したにも関わらずハードウェアやソフトウェアには致命的な不具合はなく、それでいてバッテリーを新品に交換したばかりで、ストレージの残容量に悩まされることはありますが、まだまだ現役で使っていけそうな雰囲気を感じています。
機種変更をするタイミングで、古いスマートフォンを買い取りに出したり処分する方も多いと思いますが、古いスマートフォンには次のような役割を与えることができます。
例えば、ゲームにLINE、音楽や動画の再生といった従来の使い方を継承したり、ドライブレコーダーに監視カメラ、SIMフリーであれば格安SIMに挿し替えて利用するなど、様々な新しい使い道を見出すことができます。また、いざという時の予備機としても利用できるなど、故障箇所などがなければ処分してしまうのは正直勿体無いかもしれません。
僕のSH-01Dのこれからの使い道は、Wi-Fiに接続してブラウザで情報収集をする役割で活用させようと思っていますが、OSのバージョンがAndroid 4.0.4と古すぎる関係で、現在見つかっているセキュリティの脆弱性に対するサポートが既に受けられないことから、本来であれば古すぎるスマートフォンはインターネットに接続しない方が安全だったりもします。(一応、ドコモのあんしんスキャンを入れています)
そんなSH-01Dが発売されたのは、2011年の12月のこと。さすがに今のスマートフォンとの性能差は著しく、時代遅れゆえに今のインターネットの仕様を処理できなくなってきているのか、ブラウザの動作は鉛のように重く、そして遅くなっていて、例えばフォームに文字を入力するだけでも反映されるまで数秒のラグがあったり、Webサイトにおいても読み込みに時間がかかる、または読み込み中にブラウザが落ちてしまうなど、正直ストレスを抱えながら使っていました。
JavaScriptを無効にするとブラウザは軽くなる
SH-01DのブラウザにはAndroidの標準ブラウザを使っていますが、この異様な遅さをなんと改善したいと、これまで目もくれずにいた設定画面を眺めていたときに、「JavaScript」(ジャバスクリプト)のON・OFFを切り替える項目に目が止まりました。
JavaScriptがプログラミング言語なのは知ってるし、どういった役割を果たしているのかも漠然とですが知ってはいましたが、もしかしたら有効な状態になっているJavaScriptを無効にすることで、ブラウザの動作を軽くできるのではないかと閃いたのです。
結果これが大正解で、サクサクという表現が使えるくらいにブラウザの動作は見違えるほどに軽快なものになり、また読み込み中にブラウザが落ちることも少なくなりました。
どうやらJavaScriptで記述されたコンテンツは、Webサイトを重くする原因になりやすいそうです。
無効にすると起こる変化
JavaScriptを無効にするとブラウザの動作が軽くなることをお話しましたが、本来であれば無効にしてまで使うものではありません。
試しにJavaScriptを無効にした状態でブラウジングしてみましたが、文字または静止画像の閲覧が主であれば、Webサイトの閲覧は快適になります。しかし、画像、動画(動きのあるコンテンツ)などが表示されなかったり、読み込み中のままだったり、主にポータルサイト(ニュースサイト)では、「JavaScriptを有効にして下さい」という旨のアナウンスが表示されるなど、本来ならそのWebサイトに設置されているはずのコンテンツが省略されてしまうことが分かりました。
しかも、それが普段見慣れているWebサイトだったりすると、余計に物足りなさを感じたり、不便さを感じることもありましたね。
古いスマートフォンをお使いの場合、JavaScriptを無効にせずとも、タブを閉じたり、キャッシュを削除したり、起動中のアプリを閉じる、他のブラウザを使ってみるなど、ブラウザの動作を改善する方法は他にもあると思います。JavaScriptの設定は、これらの対処を施しても改善の兆しが見られないときの最終手段として残しておきましょう。
JavaScriptは、いまやWebサイトのデザインを構築する基本的な機能として、我々ユーザーのインターネット体験を便利により良くするため、ブラウザの裏側で活躍する縁の下の力持ち的な役割を果たしています。JavaScriptのことを知らなくても、実は私達は常日頃からお世話になっているんですね。
JavaScriptを無効にする方法(標準ブラウザ)
スマートフォンアプリで使われる代表的なブラウザで、JavaScriptを無効にする方法を紹介します。
まず始めに、Androidの標準ブラウザの設定方法を画像付きで解説し、ChromeとSafariは文字のみで解説します。FirefoxとOperaも載せたかったのですが、設定が見当たらなかったので見送りました。
なお、ご案内する手順は僕が所有する端末で確認をとったものになります。同じブラウザでも、バージョンによって操作手順が若干異なることもあるかもしれません。
1:「設定」をタップ
まずは標準ブラウザを起動して、Androidスマートフォンの下部にある3つのボタンのうち、左側のボタンを押して上記画像のメニューを表示させます。
メニューを表示させたら、「設定」をタップします。
2:「高度な設定」をタップ
続いて、「高度な設定」をタップします。
3:「JavaScriptを有効にする」のチェックマークを外す
あらかじめ設定されているデフォルトの状態では、「JavaScriptを有効にする」の項目にチェックマークが入っているので、チェックマークを外してJavaScriptを無効にします。
以上で設定は終わりです。もし設定を戻したいときは、同じ手順を踏んでJavaScriptを有効にして下さい。
Google Chrome
Chromeを起動した状態で画面右上の3つの縦点をタップし、表示されたメニューから「設定」→「サイトの設定」→「JavaScript」の順にタップします。
最後に、「JavaScript サイトにJavaScriptの実行を許可する(推奨)」のスライドキーをタップして無効にします。
Apple Safari(iOS)
「設定」のアイコンを起動して「Safari」をタップ、ページ最下部の「詳細」をタップし、「JavaScript」のスライドキーをタップして無効にします。
なお、僕はiPhoneなどのiOS端末は持ってないので、手順はこちらの記事を参考にさせていただきました。
参考 【iPhone】 Javascriptの設定を確認したい(Javascriptをオンにしたい)(auサポート)
まとめ
SH-01Dが発売された当時はまだまだ普及段階だったスマートフォンですが、今ではその利用者も格段に増加。Webサイトを運営していると分かるのですが、今ではパソコンよりもスマートフォンでWebサイトを閲覧する人の割合が多くなってきているのが実情だったります。
そしてその流れに合わせるように、各々のWebサイトもモバイルフレンドリーに最適化され、モバイル用のリッチなコンテンツが徐々に増えてきました。
そういったコンテンツがSH-01Dのスペックで処理しきれなくなってきたことが、古いスマートフォンほどWebサイトの表示を遅くしたり、ブラウザが落ちてしまう原因に繋がっているのだと思いました。
本来なら早々に買い替えてしまえばいいのですが。スマートフォンに限らず、まだ使えるものを処分してしまうのが勿体なく感じてしまうので、ここまで古いスマートフォンを使っている方が逆に珍しいかもしれませんね。
ちなみにSH-01Dでブラウジングするときは、「JavaScriptは無効にしておいて不便があれば有効する。」といった感じで、臨機応変に切り替えて使っていますよ。ちょっと面倒ですけどね(笑